ある大会の初戦で、約一か月前に対局した碁の実践解説です。私の白番です。
この碁は、とにかく息の長い展開を心掛けて打ちました。
88手目まで掲載しましたが、この後も打ち継がれ、私の中押し勝ち。
参考図1
黒11で14と打った場合の想定図が参考図1で、次に黒は他の大場に向かうことになります。
参考図2
白24では、単に38の押しか参考図2が勝りました。
参考図3
実践のコスミは、26のカケを先手で打とうとしたものでしたが、意外なことに、参考図3で見られるように、右辺の守りが急務だったようでした。黒1子には、若干の味が残っています。
黒35、37は味消しの意味があるので保留する、もしくは、白32の上を切ってしまうのが良かったでしょう。
黒39と後手を引くのでは、黒は形勢を損じました。
白42は狙いのある手。この手では、47付近や72付近も有力で、十人十色の手がある局面でした。
既に形勢は白良しですが、黒51は52から取る方がよく、実践は分かりやすい進行になりました。
白66では70が急所でしたが、実践は自重しました。
左辺の黒がとられた時点で、盤面25目ほどの差のようです。
左下はうまくサバけた印象です。