今日は、十段戦第5局の日。これまで、両者とも黒番で勝利を収めています。前回はこちらから。
参考図1
前回は、白の14手目で図の7と応じた形を研究しました。今回は、白14で図の1と打った形に注目していきます。
白5で平和なワカレを目指すと、図のようになりそうです。黒8で10に打つのは白8と圧迫されます。12と13の交換の善悪は微妙なところです。
参考図2
続いて、黒は青色と黄色の着点A・B・Cが候補手ですが(青色が最有力候補手)、白色の候補手E・Gの狙いも残っていて、左上の白は、意外と味が悪い恰好をしています。
参考図3 6=20、17=23
参考図1の白7で図の1と打つと、コウ付きの攻め合いとなります。
図のように進んで、コウでのフリカワリになります。最後、黒26ではじっとノビるのがいいのですね。互角です。
参考図4
そして、参考図1の白5で図の1と切ると、少し険しくなります。黒はシチョウ関係がいいので、6と飛ぶことができます。
ここで、白7が面白い手です。次に8の割リ込みを狙っています。この黒8で、1路下に打つことができるかどうか。これは研究中です。
白11で1路上に打てるといいのですが、これは黒に11とコスミツケて捨てられて、シメツケられます。
14~17は参考図1と同じ手段です。次に黒は、A~Cのどれかを選択することになります。これも、全く互角です。