私は、先を見据えずに打ってしまいがちなので、もう少しゆっくりと打ち進めるほうがいいのかもしれません。前回の続きです。
手順図
この譜では、明らかに白(私)が変調しています。
ずっと左辺に打ち込むつもりだったのですが、やはり中央から右辺への競り合いに気を取られてしまいました。
そして、打ち込みの位置はAと考えていましたが、一路上のBがよかったようです。本譜の終わりまで、両者ともにBが好点でした。
白1では、下の参考図1のような進行で互角。
参考図1
白11,13のような守り一辺倒、直接的な手は、なかなかうまくいかないことが多いです。それぞれ、B、Dがスマートでした。
また、黒12が来るまで、白から依然としてCが狙いでしたが、ついに打つことができませんでした。
白15から、両者ともに先述したBが要所でした。左下の白の目にも関係しています。
黒16は、左辺をBと守るのが手堅かったです。モタレ攻めの要領に従った手段ですが、このように自陣に隙があるときには、まず守りに手を回し、それも一手で守り切ることを意識しましょう。
白17は、わかりやすく左辺に手段しようとした手です。(Eのアテコミを防いでいる意味がある)しかし、やはり単にBです。
黒28は左下からの白一団を視野に入れた一手ですが、ここではまたもやBと一着入れて完勝でした。
そして、黒36は、あまり白に響かなく、打つならFのコスミツケか、再三登場しているBがよかった。
白39は鋭いように見えますが、普通にG。しかし黒40では、下の参考図2で黒打ちやすかった模様です。ここで、白にチャンスが訪れました。
参考図2
本譜は、黒、強豪の流れるような石運びが印象的です。
しかし、本譜で一時は盤15目の差をつけていた黒も、最終手時点では予断を許さない形勢にしてしまいました。
総譜