●○●ヒラメキ!キッズ囲碁○●○

Kは日本棋院「幽玄の間」で8段間近!どうぞご期待ください(*'▽')

様々な打ち方

2018年10月31日 | Kのつぶやき
10月28日にSさんと対局しました。
県の地区予選で負けたことのある相手なので、一番私が得意な布石で打っていこうと思いました。
「自分の気風」にも書いた通り、私は厚い手が好きなのですが、いろいろな手を試してみたいと思い、足早に打ってみました。
私が黒で、Sさんの左上上辺小目以外すべて星、私が小目へケイマにかかりました。
Sさんは二間高バサみだったので、私は大斜の一つ外へ挟み返しました。
カカッた石につけてきたので、上辺の星にヒラきました。
一子を取っている間に、左下下辺カカりを打ちます。
この時点で、盤面がかなり黒っぽくなりました。
白は、左上にかなり手数をかけているのにもかかわらず、まだ味残りなので、黒がいいと思います。
しかし、白地が大きいので、まだまだこれからの局面かもしれません。
この後、白は下辺を模様化しようとしましたが、黒が左辺を割り、下辺に入っていき、上手く戦ったので、黒が勝ち切りました。

この碁から思ったことは、部分的に巨大な地を得たとしても、全局的に遅れてしまうと劣勢になってしまうことです。
だからといって足早が良いのでもなく、全ての手にメリットとデメリットがあるので、やはり自分に合った手を発見できた人が、本当の実力者だと思います。
後、囲碁は楽しく打つものなので、楽しいと上達しますし、皆さんの心も晴れることでしょう。
人それぞれ、様々な打ち方があることが、囲碁の一番の魅力ですからね。

三段位獲得戦の予選です!

2018年10月30日 | Kのつぶやき
10月28日に、Ⅿ君が三段位獲得戦の予選に出場しました。
会場は少し肌寒く、ご年配の方が多かったので、皆さん体調に気を付けて対局していました。
私はⅯ君の付き添いで同行しました。
Ⅿ君は頑張って囲碁の勉強をしてきたので、とても気合が入っていました。
結果は予想してなかったハプニングがおきて、見事Ⅿ君は予選突破となりました!
私はⅯ君に色々とアドバイスをしたので、予選突破できたのはまずよかったなと思います。
本戦は二週間後なので、そこまで新たな手法と、自分なりの作戦、また得意な形を発見できるように、アドバイスを頑張ります。
皆さんも是非、応援してくださいね。

三々です3

2018年10月07日 | Kのつぶやき
三々です2の続きです。

前回は、私の好きな内切りを紹介させていただきました。
今回は、今流行りの「はずし」をご紹介しますね。
さすがに、私の知っている形を全部紹介するのは骨が折れることと思いますので、有名な形や、私の好きな形を紹介します。

黒抑え、白はいの後にケイマに外す手です。
これは確か武宮正樹九段が打ち出した手で、当時は武宮九段のように、中央を模様化する手とされていました。
最近はアルファ碁が、従来の考え方とは違う打ち方をして、今ではそれを一流の棋士も打つ手となりました。
黒のはずしに対し、昔ははずしにつけて黒おさえ、白引き、黒接ぎ、白二線はね、黒おさえ、白接ぎ、黒カケつぎか一間に構えるくらいでした。
今は、白が二線につけずにぶつかり、黒おさえ、白はねで手を抜くのが流行りです。
この形の特徴は、黒が先手をとれること、変化図がとても多いこと、黒の形がしっかりしていて、白からの狙いが少ないことだと思います。
早速紹介していきます。
まずは、黒の二段ばね。これは白切り、黒接ぎ、白抱えの後に、
1、黒外あて、、白取り、黒あて、白接ぎ。
2、黒二線はね、白取り、黒二線はね、白抑え、黒あて、白接ぎ。
3、黒二線はね、白グズみ、黒あて、白接ぎです。
1は黒の外勢志向、2は黒の黒の実利、3は白のバランス志向です。
プロは、ぶつかってはねたら長期間放置することが多いです。
アマは放置していると、形が薄くて(特に黒)打ちずらいと思います。
私も放置しておくのは怖くて、早く、手入れしたいと思ってしまいます。
黒からの形の決め方が多いですが、白からは、切るくらいしかありません。
ただ、切りが成立すると、思った以上の効果があります。
元々黒が先着していたところだったので、これくらいの実利をとることができるのなら、狙いは少なくとも、打ち切った形として、満足できると思います。
先手を取れるのはいいと思いますが、私にはなかなか打ちこなせないので、今のところは、私の好きな内切を使っていこうと思います。

これにて、私の三々の紹介を終了します。
これまで私の紹介してきた三々は単独の三々で、星にカカってケイマに受けさせてから三々や、ケイマ受けに手を抜き、挟まれてからの三々の方が自然な応手だと思います。
単独の三々は、相手の地を削ったり、実利を稼ぐために打つ手です。
ケイマ受けに三々は、自分の弱い石をサバくために入ります。
まだまだ研究の途中です。

また紹介したい形が出てきたら、紹介させていただきます。
皆さんも、この中に気にいった形がありましたら、ぜひ実践で使ってみてください!
皆さんがますます囲碁を楽しんで、上達なさりますように。
皆さんなりの手法を編み出して、皆さんの打つ手でいろいろな方と対局ができますように。
読んでくださって、ありがとうございました!

三々です2

2018年10月05日 | Kのつぶやき
三々です1の続きです。

次の打ち方は、私の好きな形です。
黒はね、白はねの後に、二線を切ります。
一子を素直に取ってしまうと、黒あて、白取り、黒四線接ぎでピッタリ封鎖されてしまいます。
基本定石と比べて見ても、裾空きでないところが有利です。
白の応手はまだ研究中ですが、今のところ最善だと思うのが白の二線はねです。
黒が切ったところを抱えると、白四線切りあて、黒接ぎ、白シチョウで互角か若干白有利だと思います。
なので、今白がはねたところを切って、白逃げる、黒今切ったところ抱え、白三線あて、黒接ぎ、白カケ接ぎ、黒あて、白取りが
一番いいと思います。
分かりづらいと思いますので、よかったら盤に並べて見て下さい。眠っているもっといい手を発見できるかもしれません。
この形の特徴は、黒が厚くなるところです。
今自分が最善だと思っている形は、厚いだけではなく、先手をとれるところが気に入ってます。
あと白は位が低く、圧迫されやすいので模様化しづらいですが、黒からは逆に圧迫できて、模様を広げやすい形なので、
模様や厚みが好きな方には、打ちやすい形かもしれません。
実利が好きな方は、黒から圧迫された後の形が整形しやすいので、こちらもおすすめです。
もともと内切りは、あわよくば両辺を止めてしまおうという手ですので、白としてはそうさせまいということで、
一辺を突破するのが相場でしょう。
どちらかというと黒に選択権が多い形だと思います。
白が三々に入ったので、しょうがないのでしょうか。
最近の自分は、二段ばねより内切りの方を使っています。
ハメ手ではないと思うのですが、打たれたことがないし、打っている人を見かけたこともありません。
個人的にはいい手だと思うのですが、形を決めすぎているところがあまり好まれないのでしょうか。
三々への応手は、外しが一番多いのはなぜなのか?
形が決まりすぎないところ?色々な派生形がある所?
派生形なら色々ありますし、厚さはこちらの方が厚いはずです。
欠けているところを挙げるとすれば、地にアマいところです。
先手取れるし発展性がある形だから、いいと思うんだけどな~


三々です1

2018年10月01日 | Kのつぶやき
三々のことについて書こうと思います。

最近の流行りの手で、アルファ碁が打ちだし、他のAIも多用している手です。
私の感覚では、星の石を下から持ち上げるようなイメージです。
いろいろな形がありますが、私の好きな形を紹介します。

黒が星です。白が三々に入って押さえてはう、ここが分岐点です。
長年にわたり基本定石と言われてきた黒はね、白はね、黒のび、白はい、黒のびは、
アルファ碁によって白が二線をはね接がないようになりました。
はね接いでしまうと、確かに白の実利は多いですが、外の黒の外勢がとても厚く、白から全く手の付け所がない形になってしまうからです。
最近はそのままにしておいて、外の黒を壁攻めにできる形にします。
少し気持ちが悪い形ではありますが。
なお、逆に黒が隅をはね接いできた場合、壁攻めを狙いずらくなりますが、もう一本はうと先手で生きれます。
いじめや二線をはうのが嫌な場合、単に隅を下がると何の利きも無くなります。
この形は、アルファ碁が鮮やかに壁攻めを決めてますので、人間で打ちこなすのは相当難しと思われますが、個人的には白を持ちたいです。
次は黒の二段ばねです。切って取るのが一番簡明で互角でしょう。
黒は隅を切り、白ポン抜き、黒二目取りまでが定石です。
この定石は、昔は断然黒が有利だと思っていましたが、白から押されたらかなり黒への利きが多いことに気づきました。
まず、押したところを白がはねるのが絶対の利きです。黒は一間に受けるか、下がって利きを無くすくらいです。
白から押されたら黒ははねるくらいですが、二段ばねができず、伸びるしかありません。
白は、ポン抜いているので弾力があり、しかも先手なので、大場が多い序盤は先手先手で足早に打てます。
しかもこの形は、取られている二子を一旦逃げ出すなど、コウ材が四つあります。
黒から打つなら押すぐらいですが、白はね、黒はね、白のびで次に白からのマゲが好点です。
黒はダメ詰まりなので、あまり自由に打てません。黒の実利は多いですけど。
白からすれば、今すぐにでも押しを打ちたいところですが、先手なので色々な構想があるはずです。
私は、こういう選択肢が多く、その中から最善を探すのがたのしいです。
あと、形にとらわれない打ち方を目指しているので、いつもと違う局面に出会えるのも嬉しいですね。
まだまだ三々は多くの形があります。
局面ごとにあった、最善の一手を放てるように、研究していきたいと思います。