Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

近代都市バレンシア(Valencia) -1-

2011-06-09 02:06:35 | 旅行 -Spain-
6月3日(金)~5日(日)2泊3日のバレンシアの旅。

夫が金曜日の授業を終えてから出発し、1時間弱のフライトで19時にバレンシアに到着近い!
そう、バレンシアはマドリードから一番近い海のある街。

空港からメトロ(3号線と5号線)で市内まで約20分(2.40€/人)。
私達は予約したホテルのある港近くのアレナス・ビーチ(Playa les Arenes)まで更に15分乗ります。

切符がなんともコミカル!だけど、ちゃんと「席を譲りましょう」と言うメッセージ。


途中、3号線から5号線に乗り換えた、白いタイルがキラキラ、ガウディチックな駅「Alameda」。

うっぐ的にラッキーな事に、途中で路面電車に乗り換えて「Neptu」と言う5号線の終点駅まで乗る。
 

路面電車の停留所の前にこんな物も。そう、バレンシアはF-1も開催される街でも有名。


もう20時を回ってるけどまだまだ明るい。海の雰囲気たっぷり!


ビーチに出ました!

広~~い!

うっぐ、走らずにはいられません


ホテルも海が目の前。小さいけど気持ちのいいホテル


バレンシアは何と言ってもスペインきっての米どころ。スペイン料理の代表、パエリアもバレンシア地方で生まれた料理だそう。
ホテル近くのArrozeria(米料理屋さん)に入り、パエリアセットを注文。
スターターは、パプリカとツナのサラダとイカの炒めもの。

そしてパエリアはあえてシーフード。

さっぱり、あっさりでとっても美味しかった!
デザートまで付いて一人18€なり。

うっぐも超~ご機嫌です。

部屋に戻った頃にはもう23時。
ホテルの下はかっこいいバルだし、夜風にあたって散歩もしたい気分だけど、そこは我慢。まだ1日目。

天気予報ではこの週末は雨模様。しかも雷雨も…かなり心配です…



(つづく…)

チンチョン(Chinchon)村へ

2011-05-31 18:33:18 | 旅行 -Spain-
5月28日(土)

またまた週末の日帰り旅行。
マドリードから南東へ約45キロ、バスで約45分のところにこのチンチョン(Chinchon)と言う村はあります。
この村は、アニス酒、ニンニクとチョリソーそして、臨時闘牛場になるマヨール広場が有名。

チンチョン行きのバス、La Veloz社337番のバス停は、コンデ・デ・カサール広場(Plaza del Conde de Casal)傍、Avenida del Mediterraneoと言う大通り沿いにある。(最寄り駅:メトロ6号線、Conde de Casal)

マドリードから郊外に向かう道路側にあると思い、大型バスが停まってるバス停に向かうが、337番のバス停がない。
道の反対側(マドリード市内方面)をみるとなんと337番が停まってるではないですか!
慌てて、また大通りを渡り(もちろん信号でね)走ってバスまで行く。

ギリギリ間に合いセーフ!
バスはバスデラグーナ(Valdelaguna)行きでチンチョンは途中下車になる(3.50€/人)
乗ったはいいけど、降りる時が心配だ...車内アナウンスも電工掲示板も表示されない。果たして景色だけで分かるのだろうか...

暫くはいつものカラッカラの大地を行く。
30分位経った頃、可愛らしい村が見えてきて多くの人が降りる準備を始めてた。
私達も慌てて降りようとしたけど、念の為、降り口近くに座っている人にチンチョンかどうか聞いたらやっぱり違う事が判明。
慌てて先に降りてしまった夫も呼び戻す。危ない、危ない
どうやら次の村らしい。
隣のおじさんもあと15分位だと教えてくれた。着いたら教えてくれるとも言ってくれた。
なんて親切なんだろう...

最近は、まだ喋れないものの、なんて言ってるのか大体分かってきた様な気がする。

マドリードから約50分。チンチョンに到着!
村のはずれにバス停はあります。

坂道を上がり、村の中心、マヨール広場(Plaza Mayor)を目指す。
素朴で可愛らしい建物やお土産屋さんを通り、5分位で広場に到着。

このバルコニー、崩れ落ちそうだけど、これでも最近補強したらしい。

広場を囲むレストランやカフェの上の階はバルコニーになっていて、この広場が闘牛場となった時は、このバルコニーが観客席になるそうです。
闘牛を見たばかりのせいか、このアリーナの砂の上をあまり歩きたくないような...

広場ではマーケットが開催されていて賑やかなはずがお客さんはまだら。
この日はとにかく暑くてみんな日陰の下でパンを食べていたり、ビールを飲んでいたりまったり過ごしてます。お買物どころじゃなさそう...

とりあえず、広場内にある観光案内所で地図をもらう為一周する。

広場をちょっと出ると更に落ち着いた感じ。


この日は夫の調子が余りよくなく、それを察してかうっぐ、「Papa, hold my hand!」「Papa, you should drink water!」等と珍しく自分からパパの手を繋ぎ、パパの面倒係と徹してる。

パパと話す時はすっかり英語になりました。

村のパン屋さん。色んな形があって面白い!

ここは老舗?でしょうか...

お店の前の怪しい「ピカチュウもどき」にうっぐ、うけまくり!

広場の外にも食べれるところがあると聞いたけど、あいにく12時まだお店が閉まっていて(なんてったってスペインのランチタイムは14時~16時ですからね...)結局広場内で頂くことに。

私達が選んだお店はこちら。

もちろん、食事はまだやってないから軽食だけ。私達にはそれで充分なんだけどね。

スペインは何処でもそうだけど、公衆トイレがない。
トイレに行きたい場合は、バル、カフェに入り借りるしかない。

ここでトイレを借り、上の階へ。カメラ首に下げっぱなしで来てラッキー
上のレストランの階は、また素敵な内装~

バルコニーでも食事ができる。ちょっと傾いてるし、怖いな...

うっぐ達見えるかな?


あまりにも暑くて私も珍しくコーラを注文。
うっぐ、初挑戦!美味しい~


注文したのは土地の名産物のチョリソーと
←これも辛くなく美味。お代わりしちゃいました~
ニンニク料理ガンバス・アル・アヒージョ(Gambas al Ajillo)-小エビのニンニクオイル煮。

グツグツ言ってるのが見えますか?今まで色んな所でこの料理を食べたけど、ここのが一番美味しかった!
ニンニクが利いているけどまろやか。
もう一度食べに行きたい位...

本当に暑くて、食後に珍しく夫はビールを頼み、私はCafe con Lecheを頼んでパラソルの下でのんびりまったり過ごす。
暑いけど、日陰は優しい風も通り、本当に心地がいい。

暫く休んだ後、村を散策。
水とおやつを買って何処か景色を楽しみながらまたのんびり出来るところはないか探す。
 

村の屋根が可愛らしい。


「こうもりの洞窟」と言う名のレストラン。

ここは有名で、レストランでの食事だけでなく、洞窟の中でワインが飲めるそうです。今回は前を通るだけ。

色々歩き回ったけど、結局一番高い丘の上の教会の先の時計台の下の木陰でおやつタイム。


ここからの景色は本当にのどか。

左手には、14世紀に建てられたと言うお城の廃墟。その向こうは永遠と続くようなオリーブ畑。
鳥のさえずりしか聞こえてこない。

そろそろ帰りのバスの時間。
丘を下りまた広場へ。マーケットがなくなってる!マーケットは大体午前中のみ。って言ってもスペインの午前中はランチタイムの始まる14時頃まで。
マーケット撤収後の広場は、なるほど闘牛場を思わせる雰囲気。

こののどかな村も年に何回か開催される闘牛の時は、本当に賑やかになるんだろうな~。

村のはずれの噴水。
この村にはいたるところに噴水があり、うっぐもチェックを欠かしません。

バス停裏の素朴な教会。


同じ会社の337番のバスに乗る(大体1時間に1本)
行きは、席がバスの一番後ろしか空いてなくて、やっぱり車酔いしてしまったうっぐ、帰りは自ら前から4列目を選ぶ。
いつも車酔いをするのに、どうしても後ろの席に行きたがるうっぐ、やっと学習したか...


ワイン畑、オリーブ畑を通り帰路へ。


名物のアニス酒までたどり着けなかったけどのんびりスペインの田舎の美味しい空気を吸ってリフレッシュしてきました

断崖都市クエンカ (Cuenca)

2011-05-29 02:47:13 | 旅行 -Spain-
5月22日(日)

この日は、マドリード近郊への日帰り旅行。今回は、マドリードからバスで約2時間のクエンカ(Cuenca)と言う都市。
大地をウエカル川とフーカル川の2本の河川が浸食してできた巨大な断崖の上に中世に建てられた都市。
歴史的城塞都市としてクエンカは世界遺産にも登録されている。
見渡すばかり背後の山々も大きな岩山が連なり、本当に不思議な景観。

朝、メトロで6号線のMendez Alvaroと言う駅に向かい、隣接している南バスターミナルに向かう。
メトロから地上階に出ると、そこはもうバスターミナル。
でもチケット売り場は更に上の階。
チケット売り場でなんとかスペイン語で「大人2枚と子供1枚、クエンカまで」と言うが、バスに乗る間際に大人1枚と子供1枚分しかない事に気がつく
また戻り、大人もう一人分をお願いする。
チケットを購入する時に夫はそばにいなくて、私とうっぐと2枚って勘違いされた。
スペイン語、まだまだ全然駄目です...

今回使ったのは、Avanza Bus社
往復大人14.85€、子供7.45€、約2時間~2時間半のバスの旅。

今回のバスは今までにない位、デラックス使用!
椅子が革張りで足元も広々。横一列は3席。うっぐも広すぎて落ち着きません。

ところが、車体も振動を弱くしてるせいかホワ~ン、ホワ~ンと揺れる...私もうっぐもこうゆうのは苦手...ちょっと酔ってきた...

そんな時何にもない風景の中に真っ赤なじゅうたん!真っ赤なポピーだ!
 

酔いが覚めたのも束の間。うっぐは、「ゲブーする...」とかなり辛そう
前にモロッコに行く時に買った酔い止めを飲ませようとするけど、錠剤が上手く飲み込めず失敗。
結局、寝れたから助かった。ふ~。

12時前にクエンカに到着。
バスターミナルのあるところは新市街なので、マドリードとそんなに変わらない。
歩き出してうっぐも元気になって良かった。


旧市街に入る前に軽くランチを済ませる。
通りを北に向かって歩いて行くと、急にタイムスリップしたような景色が飛び込んでくる

大きな岩の上に家が立ち並ぶ。

ウエルカル川沿いの遊歩道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい♪

段々、岩が岩山になって来て不思議な世界になってくる。


ここからは、急な坂道を登り最初にクエンカで一番有名な建物「宙吊りの家」を目指す。
うっぐも暑いし、眠いしで、「歩けない~」とは言うものの、
「この不思議な町には、ぶら下がってる家があるんだって。どこにあるんだろうね。うっぐも一緒に探して」と誘い、この不思議な雰囲気も手伝い、なんとか自分で歩いてくれる。


ところが、そろそろかなと思ったら何やら白い工事現場のシートを掛けられた建物が見えてきた...
「え?」

「うそでしょ?」

狐につままれた気分

気を取り直して、反対側を見るとパラドール・デ・クエンカ。修道院を改装したホテル。素敵だ~。


この橋からの景色が絶景らしいので行ってみる。


うっぐ、しっかりパパと手をつなぎます。

後ろに白いシートで覆われた「宙吊りの家」はなんと赤いリボンが掛けられたプレゼントの様に演出してありました...
でもね...これを見に来たのに...残念!

でもこの景色は本当に素晴らしい。


さっきまで遠くに見えていた雨雲がゴロゴロ言い出し、うっぐもソワソワ。

町もなんだか現実離れした雰囲気になって来た。

調度橋を渡り終わった頃、土砂降りに。
家と家の渡り廊下の下で雨宿り。

坂道になってる道に雨がどんどん流れてきていつの間にか、川みたいになって来て、うっぐは大喜び。
嬉しそうに行ったり来たり。全然退屈してません。


小降りになったところで旧市街を散策。
まるでおとぎの国の様。



まちの反対側はフーカル川の浸食でこれまた断崖絶壁。


このカテドラルは13世紀に建てられた物。

近くの壁からは、可愛らしいお花が咲いてます。


急に日差しが出てきて暑い!
調度見晴らし台があったので、前夜作った「きな粉餅」でおやつタイム。
(※お餅の話はまた別の機会に)

パワー充電!


更に上を目指します。

ここからは旧市街を離れ、自然が作り出した絶景を見に行きます。



もう暫くこの景色の中にいたかったけど、バスの時間があるので引き返すことに。


帰りは川の反対側から旧市街を見ながら戻ります。

「宙吊りの家」やっぱり残念!このプレゼントにしてるのがにくいよね...

「宙吊りの家」の本来の姿はこちら→ウィキペディア・クエンカ(スペイン)より

またゴロゴロと雷雲が追ってきた。
「逃げろ~!」


帰りのバスは普通の大型観光バスの作りで普通席、揺れも普通。
そして爆睡してくれたお陰で、車酔いなし!

良かった、よかった

クエンカは不思議な町でした。
「魔法に掛けられた町」とも言われるのも納得。何年もの年月を掛けて水がこんな不思議な地形を作り、そこに人が住み、いくつ物ドラマがあり。特別すごい建物などないけど、この自然と調和した要塞都市が作り出す、不思議な世界。なかなか面白いところでした


地中海に浮かぶマヨルカ島(Malllorca) -3-

2011-05-26 00:53:55 | 旅行 -Spain-
5月15日(日)

最終日。帰りの便は18:45発。
南部にもいいビーチがあるとの事で、さっとパルマ・デ・マヨルカ市内を観光、出発までビーチで過ごす事に。

ところが、朝7時半頃目を覚ますと、1年の300日は快晴と言われているマヨルカなのに、なんと大雨
のんびりと朝食を済ませ、チェックアウト時には、何とか雨は上がったものの、なんとなくまだ雲は残ってる...

また路線バス(Line 3)に乗り、今度はパルマの中心にあたるジョアン・カルロス1世広場(Pl. de Rei Joan Carlos I)で降り、そこにある観光案内所で
ビーチまでの行き方とそこから空港への行き方を確認する。

まずは徒歩でカテドラル(Catedral)に向かう。
少し晴れ間が出てきたと思ったら、日差しの痛いこと!遊歩道の並木が本当にありがたい。

その遊歩道の真ん中で航空会社の展示がしてあって、うっぐは、最近、友達から譲ってもらった貨物や車を運ぶ飛行機のおもちゃと同じ飛行機の写真をみつけて、「うっぐと同じ~!写真撮って!」と。

並木道が終わるとすぐカテドラル。
このカテドラルは1230年に建築が始められ1601に完成した物。中央祭壇にはガウディが手がけたという箇所があらしいから中に入ってみたかったけど、時間がなくてパス。外から見てもものすごく手が込んでます。




高台の上にあって、海側は広い遊歩道になっていてすごく開放的。


カテドラルのと海沿いを走る道の間には広場になっていて、何やらイベントの準備中。
こんな大きなパエリアの鍋、初めて見た~~!!

何人分??

バス通りに出てLine 15に乗り(Line 21でもOK)、パルマ海岸(Platja de Palma)へ向かう。
20分以上は乗ったでしょうか...観光案内所の人は、水族館のところで降りればいいと教えてくれたけど、チラッと見えた海岸と海があまりにも綺麗だったので思わず降りてしまった。

朝の大雨はどこに行ってしまったの?本当に綺麗なビーチ

ここでも汽車型観光バスが走っている。でもこんな色見た事がない~。


あまりにも暑い&日差しが痛くて海沿いのカフェに逃げ込み、そこでランチ。
最近うっぐは、写真を撮られるのが嫌で逃げ回るけど、撮るのが上手になって来た。
ママとパパだってちゃんとぶれずに撮れます


本当に暑く、パラソルと椅子を借りずにはいられなっかった(4.90€)。出発までの時間をビーチで過ごす。

さぁ、準備運動だ~


暫くすると風が出てきて雲が出てくる
雲の陰にお日様が隠れるとかなり寒くなってきた。でも雲から出てくると本当に暑い
そんな中、夫は砂浜に大の字に横になり、爆睡

うっぐは、ご覧の通り、思うがまま自由に遊ぶ


小一時間位昼寝をした夫は「泳がなきゃ」と言って、うっぐを連れて行く。

夫は、うっぐを波打ち際に置いて、どんどん沖へと泳いでいく。おいおい
首まで海水に使ったうっぐは、「寒い、寒い!」と言って走って戻ってくる。スーツケースを開け、私のTシャツで体を拭き(今度はフェイスタオル位は持って来よう)、着替えさせ、うっぐの毛布を頭からかぶり、暫く私の膝の上で丸くなっていた。あっと言う間に寝てしまっていた

風がどんどん強くなってきて、また雨が降ってきた...

気がついたら、周りにいた人達もいなくなってビーチチェアなども綺麗に片付けられていた。早っ
少し早いけど空港に向かう事に。

このビーチは本当によく手入れがされていた。ビーチの後ろの遊歩道には、砂を落とすシャワーが常備され、カフェにちゃんと綺麗なトイレもある。パラソルや椅子の料金も一律だし、ちゃんとした人が回収しに来て、チケットをくれるから安心していられる。
なるほど「青旗」ランク(ヨーロッパ共同体が安全性、水の美しさ、設備の充実度等において優れたビーチとして認定したもの)。
マヨルカの殆どのビーチがこの「青旗」ランクだそう。

空からのマヨルカ島(この時にはすっかり晴れている...)。

入り江の美しい青のグラデーションが今でも目に焼きついている。
車を借りたりすればあんな綺麗なところに行けるんだろうな...なんて思いながら久しぶりに潜りたくなった。スノーケリングでも充分綺麗そうだけど...

もうすっかり「夏」らしい旅行になりました。
マヨルカ島。
最終日に感じたモダンで洗礼された感じのビーチと前日に行ったソーイエルの列車の旅で感じた大自然とのどかさ、両方味わえ変化に富んだ印象を楽しめる島なんだなと思った。
欲を言えば、ミロの美術館とショパンがジョルジュ・サンドと一冬過ごした町「バルデモサ(Valldemossa)」に行きたかったけど、仕方がない。
これを見ていれば、もっと変化に富んだ印象を受けたんだろうな~


地中海に浮かぶマヨルカ島(Malllorca) -2-

2011-05-24 00:39:33 | 旅行 -Spain-
5月14日(土)

今回は朝食付きだった為、ホテルの食堂でしっかり朝ご飯。
行ってビックリ、バイキング式に並ぶメニューはイングリッシュ・ブレックファスト。イギリス人とドイツ人好みのソーセージが沢山
聞こえてくる言葉もイギリス英語やドイツ語。相変わらずスペイン語は全く聞こえてきません。

私が嬉しかったことは、紅茶が美味しいことさすが英国式!
朝、暖かい紅茶を飲むとホッとします

朝食後、早速バス(Line 3)に乗り、レトロな列車の始発駅のあるパルマのスペイン広場(Pl. d'Espana)へと向かう。
バスを降りてすぐに駅を発見。急いで行くと、既に電車が待機中
急いでチケットを買いに駅に向かうと長蛇の列!乗れるのか...
何とかその列車に乗れました!(往復17€/人)

席は決まっていないので、好きなところに座れる。窓など木製でホントにレトロ
とりあえず席をゲットし、出発の時間まで電車の周りを探検!

うっぐも私もワクワク、大興奮
鉄道博物館で見た様な列車に実際に乗れてホントに嬉しそう~


1912年に開通したこのソーイエル鉄道(Tren de Soller)は、パルマを出て、オリーブやオレンジ、レモン畑を通り、山脈を超え、変化に富んだ美しい風景を楽しみながら、北の港町ソーイエル(Soller)に向かう列車。

木枠の窓を全開にし、心地よい風を感じながら出発です!
パルマの町を抜けるとあっという間にオリーブ&オレンジ畑。そして、いつしか山が見えてきました。


途中でパルマ行きの列車とすれ違うと、この喜びよう


すると、うっぐが突然、「イチゴまだ来ないね...」と
そう、うっぐは、この列車もアランフェス行きの「イチゴ列車」と同じものと思っていたみたい...
アランフェスの時は、あんなにすんなり諦めていたのに...何処かで諦めきれてなかったんだね。
なんだかとっても健気...ずーっとイチゴが配られるのを待っていたみたいで...
列車も博物館で乗った木製の列車とよく似てるんもんね...ごめんね

「ソーイエルに着いたらイチゴ探そうね。」と

そうこうしてるうちに列車はどんどん山の中に向かって行きます。
トンネルに入ると冷たい風が入ってきてゴーッとする音に耳を傾けます。

最近、覚えた技。
うっぐ「ゾウさんの耳はなんで大きいの?」
ママ「遠くの音がよく聞こえるようにだよ。」
から始まって、耳に手のひらをあてると音が良く聞こえるって事が面白いらしい。

トンネルを幾つか抜けるとトラムンタナ山脈の谷間に広がる美しい町が広がって、ここの展望台で10分位停車。

ここは駅ではなく、観光客用のパノラマビュースポットってわけ。

うっぐは風景と言うより、線路に夢中。


また暫く山景色を楽しみ、レモン畑を通ったと思ったら、ソーイエル(Soller)に到着。

約50分の列車の旅は、あっという間と思えるほど変化に富んでいた風景。
気持ちよかった~~

そしてこのソーイエルの駅では観光客でごった返していました!

久しぶりにこんなに人を見たよ...

目的地の港町、ポルト・デ・ソーイエル(Port de Soller)までは、これまたレトロな路面電車。
「あそこにいた~!」

狭い道に人、人、人。
我先に電車に乗る!と気合たっぷり。
そんな殺気を感じてか、乗り場に入ってきた電車の車掌さんも英語で「No panic! No panic!」と...

なんとか無事に乗れ、4両編成の路面電車は満員。乗車率120%ってところでしょうか...(大人4€、子供2€)
路面電車は、この日はマーケット開催の可愛らしいソーイエルの町を通り抜け、



およそ30分で3キロ先のポルト・デ・ソーイエルに到着。
皆降りるのを待って、車内をやっとパシャ。


ここはまた小さいけど綺麗な港町...
漁船もあるけど、レジャー用のボートが目立つ。


カフェの前にある遊具で一遊びしてから、


約束のイチゴの飲み物を発見フルーツではなかったけどスムージーを楽しみ、ついでに軽くランチ。


町を散策。外海を探しに丘を登ります。

うっぐは、路面電車が気になって、気になって、なかなか進まないけど、ようやく外海が見えるポイントにたどり着いた!


キレイ~~~
こんなに高い所からでも魚が泳いでいるのが見えるよ~~!

ただ残念ながら、外海側には崖のみでゆっくり休めるビーチは見当たらないので、また同じ道を戻り、港の先までひたすら歩く。
うっぐはご機嫌。パパと二人で走ってビーチまで行ってしまいました...

どこだ?とビーチを探していたら、「ママ~!ここだよ~!!」と。

すっかりくつろいでいるではありませんか!

...とパラソルとビーチチェアは有料なので、砂浜に陣地を構える。
さすがに海に入るなんて思ってもいなかったから水着は持って来ていませんよ
パンツでもお構いなし。
日焼け止めだけは沢山塗って、「遊んでおいで。」と送り出す。

超~嬉しそう♪

イギリス人の家族に混ざり、小魚を捕まえようとしたりもしてました


そろそろ帰る時間。
シャワーで砂を流し、路面電車の乗り場に向かう。
名残惜しそう...

とても洗礼されて美しいビーチだった。

帰りの路面電車もイギリス人、ドイツ人のおじいちゃん、おばあちゃんでいっぱい。席が空いてなく、外になっちゃいました...


民家ギリギリのところを通るところを見ていると江ノ電を思い出さずにはいられません。


うっぐはとうとうダウン。お昼寝タイム。

うっぐを抱きかかえ、私も一緒に座り込む。

ソーイエルに到着。
パルマ行きの列車の時間を再度確認し、駅構内に入ったら、なんとミロとピカソのギャラリーがありました!しかも無料で!

ミロが晩年すごした母親の場所が偶然にもホテルの近くにあり、そこが美術館になっているけど、日曜日は休館日となっていて行けないと諦めていたから、ミロの作品を見れてホントに嬉しい。
どってことないけど、ミロの「月」がずーっと前から好きだった。
こんなところで見れるなんて...


向かいの部屋にはピカソの作品も。

これまた私が好きな陶芸の作品ばかりを集めてあって、嬉しい。

町では、子供達の為のイベントが行われていてすごく賑わっている。

観光案内所も路面電車の車両を使っていて、実際に電車がギリギリのところを通る。


この日は、人も多くてとっても賑やかな雰囲気だったけど、こじんまりした素敵な町。
もう1日歩き回ってもいいくらい、気に入っちゃいました

帰りの列車は、臨時の18時発。行きと同様、満席。


帰りも同じ線路を戻るのに、50分、飽きることなく風景を楽しめました。
うっぐも路面電車で15分寝ただけなのに、寝ずにずーっと楽しんでました。

19時頃パルマに到着。


この日の夕食は最初の日に軽くランチした、ホテルの近くの地元料理店。
私はパエリアを夫はトリのきのこソースを頂く。

美味しかった!
うっぐも一日よく頑張った。お礼に最近禁止のアイスクリームを注文。

毎日時間に追われる日々を送っているけど、時にはレトロな列車に揺られながら、その土地の空気を吸い、自然の風景に囲まれるのもいいなと思った。
特にこのソーイエル鉄道は変化に富んだ美しい風景が、本当に良かった。風も心地よかった。
マヨルカ島に行ったら是非!お奨めです!
ソーイエル鉄道(Tren de Soller)のホームページ

うっぐも私も夫も満足な一日でした!

ソーイエルでも沢山いい写真が撮れました。もっと見たい方はどうぞ↓
Soller, Mallorca in May 2011