5月14日(土)
今回は朝食付きだった為、ホテルの食堂でしっかり朝ご飯。
行ってビックリ、バイキング式に並ぶメニューはイングリッシュ・ブレックファスト。イギリス人とドイツ人好みのソーセージが沢山
聞こえてくる言葉もイギリス英語やドイツ語。相変わらずスペイン語は全く聞こえてきません。
私が嬉しかったことは、紅茶が美味しいこと
さすが英国式!
朝、暖かい紅茶を飲むとホッとします
朝食後、早速バス(Line 3)に乗り、レトロな列車の始発駅のあるパルマのスペイン広場(Pl. d'Espana)へと向かう。
バスを降りてすぐに駅を発見。急いで行くと、既に電車が待機中
急いでチケットを買いに駅に向かうと長蛇の列!乗れるのか...
何とかその列車に乗れました!(往復17€/人)
席は決まっていないので、好きなところに座れる。窓など木製でホントにレトロ
とりあえず席をゲットし、出発の時間まで電車の周りを探検!
うっぐも私もワクワク、大興奮
鉄道博物館で見た様な列車に実際に乗れてホントに嬉しそう~
1912年に開通したこのソーイエル鉄道(Tren de Soller)は、パルマを出て、オリーブやオレンジ、レモン畑を通り、山脈を超え、変化に富んだ美しい風景を楽しみながら、北の港町ソーイエル(Soller)に向かう列車。
木枠の窓を全開にし、心地よい風を感じながら出発です!
パルマの町を抜けるとあっという間にオリーブ&オレンジ畑。そして、いつしか山が見えてきました。
途中でパルマ行きの列車とすれ違うと、この喜びよう
すると、うっぐが突然、「イチゴまだ来ないね...」と
そう、うっぐは、この列車もアランフェス行きの「イチゴ列車」と同じものと思っていたみたい...
アランフェスの時は、あんなにすんなり諦めていたのに...何処かで諦めきれてなかったんだね。
なんだかとっても健気...ずーっとイチゴが配られるのを待っていたみたいで...
列車も博物館で乗った木製の列車とよく似てるんもんね...ごめんね
「ソーイエルに着いたらイチゴ探そうね。」と
そうこうしてるうちに列車はどんどん山の中に向かって行きます。
トンネルに入ると冷たい風が入ってきてゴーッとする音に耳を傾けます。
最近、覚えた技。
うっぐ「ゾウさんの耳はなんで大きいの?」
ママ「遠くの音がよく聞こえるようにだよ。」
から始まって、耳に手のひらをあてると音が良く聞こえるって事が面白いらしい。
トンネルを幾つか抜けるとトラムンタナ山脈の谷間に広がる美しい町が広がって、ここの展望台で10分位停車。
ここは駅ではなく、観光客用のパノラマビュースポットってわけ。
うっぐは風景と言うより、線路に夢中。
また暫く山景色を楽しみ、レモン畑を通ったと思ったら、ソーイエル(Soller)に到着。
約50分の列車の旅は、あっという間と思えるほど変化に富んでいた風景。
気持ちよかった~~
そしてこのソーイエルの駅では観光客でごった返していました!
久しぶりにこんなに人を見たよ...
目的地の港町、ポルト・デ・ソーイエル(Port de Soller)までは、これまたレトロな路面電車。
「あそこにいた~!」
狭い道に人、人、人。
我先に電車に乗る!と気合たっぷり。
そんな殺気を感じてか、乗り場に入ってきた電車の車掌さんも英語で「No panic! No panic!」と...
なんとか無事に乗れ、4両編成の路面電車は満員。乗車率120%ってところでしょうか...(大人4€、子供2€)
路面電車は、この日はマーケット開催の可愛らしいソーイエルの町を通り抜け、
およそ30分で3キロ先のポルト・デ・ソーイエルに到着。
皆降りるのを待って、車内をやっとパシャ。
ここはまた小さいけど綺麗な港町...
漁船もあるけど、レジャー用のボートが目立つ。
カフェの前にある遊具で一遊びしてから、
約束のイチゴの飲み物を発見
フルーツではなかったけどスムージーを楽しみ、ついでに軽くランチ。
町を散策。外海を探しに丘を登ります。
うっぐは、路面電車が気になって、気になって、なかなか進まないけど、ようやく外海が見えるポイントにたどり着いた!
キレイ~~~
こんなに高い所からでも魚が泳いでいるのが見えるよ~~!
ただ残念ながら、外海側には崖のみでゆっくり休めるビーチは見当たらないので、また同じ道を戻り、港の先までひたすら歩く。
うっぐはご機嫌。パパと二人で走ってビーチまで行ってしまいました...
どこだ?とビーチを探していたら、「ママ~!ここだよ~!!」と。
すっかりくつろいでいるではありませんか!
...とパラソルとビーチチェアは有料なので、砂浜に陣地を構える。
さすがに海に入るなんて思ってもいなかったから水着は持って来ていませんよ
パンツでもお構いなし。
日焼け止めだけは沢山塗って、「遊んでおいで。」と送り出す。
超~嬉しそう♪
イギリス人の家族に混ざり、小魚を捕まえようとしたりもしてました
そろそろ帰る時間。
シャワーで砂を流し、路面電車の乗り場に向かう。
名残惜しそう...
とても洗礼されて美しいビーチだった。
帰りの路面電車もイギリス人、ドイツ人のおじいちゃん、おばあちゃんでいっぱい。席が空いてなく、外になっちゃいました...
民家ギリギリのところを通るところを見ていると江ノ電を思い出さずにはいられません。
うっぐはとうとうダウン。お昼寝タイム。
うっぐを抱きかかえ、私も一緒に座り込む。
ソーイエルに到着。
パルマ行きの列車の時間を再度確認し、駅構内に入ったら、なんとミロとピカソのギャラリーがありました!しかも無料で!
ミロが晩年すごした母親の場所が偶然にもホテルの近くにあり、そこが美術館になっているけど、日曜日は休館日となっていて行けないと諦めていたから、ミロの作品を見れてホントに嬉しい。
どってことないけど、ミロの「月」がずーっと前から好きだった。
こんなところで見れるなんて...
向かいの部屋にはピカソの作品も。
これまた私が好きな陶芸の作品ばかりを集めてあって、嬉しい。
町では、子供達の為のイベントが行われていてすごく賑わっている。
観光案内所も路面電車の車両を使っていて、実際に電車がギリギリのところを通る。
この日は、人も多くてとっても賑やかな雰囲気だったけど、こじんまりした素敵な町。
もう1日歩き回ってもいいくらい、気に入っちゃいました
帰りの列車は、臨時の18時発。行きと同様、満席。
帰りも同じ線路を戻るのに、50分、飽きることなく風景を楽しめました。
うっぐも路面電車で15分寝ただけなのに、寝ずにずーっと楽しんでました。
19時頃パルマに到着。
この日の夕食は最初の日に軽くランチした、ホテルの近くの地元料理店。
私はパエリアを夫はトリのきのこソースを頂く。
美味しかった!
うっぐも一日よく頑張った。お礼に最近禁止のアイスクリームを注文。
毎日時間に追われる日々を送っているけど、時にはレトロな列車に揺られながら、その土地の空気を吸い、自然の風景に囲まれるのもいいなと思った。
特にこのソーイエル鉄道は変化に富んだ美しい風景が、本当に良かった。風も心地よかった。
マヨルカ島に行ったら是非!お奨めです!
ソーイエル鉄道(Tren de Soller)のホームページ
うっぐも私も夫も満足な一日でした!
ソーイエルでも沢山いい写真が撮れました。もっと見たい方はどうぞ↓
Soller, Mallorca in May 2011