Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

北スペイン -Santander I-

2011-08-02 22:52:23 | 旅行 -Spain-
7月9日(土)~10日(日)

スペインに来てから10ヶ月。
スペインの色んな所に行って色んな表情を見てきたけど、まだ唯一行っていない地域があった。
それは、北スペイン。

北の方は、最近『グリーン・スペイン』と言うことで日本でも紹介されているけど、カラッカラのマドリードとは違って、緑が多く、なんたってシーフードのタパスやピンチョスが美味しいらしい。ガリシア地方や、サン・セバスチャンが有名だけど、急遽決めた旅行だけに、航空券もかなり割高。
色々探して比較的割安だったサンタンデール(Santander)と言う港町に行く事にしました。

サンタンデールは、1900年代初頭、王家の夏の避暑地となって海を見下ろせる岬にマグダレナ宮殿を建てた。この頃からサンタンデールは注目を浴びるようになって、今でもスペインの海水浴リゾートとしての人気を保持しているそう。
ただ、1940年代に大火災に見舞われ、歴史的建造物は殆ど残っていないらしい。

間際にとった空港券だけに時間もかなり変な時間。
朝の6:30発
4:30に家の前からタクシーに乗って空港に向かった。
約1時間で到着。
サンタンデールの空港からは、エアポートバスで市内へ(約20分、2.10€/人)。
ホテルはこのバスターミナルから徒歩5分。
荷物を置かしてもらい、駅前のカフェでdesayuno(デサジュノ、朝食セット)を頂く。

サンタンデールは、灼熱のマドリードとは違って本当に涼しい。
そしてあいにくの天気で曇り&小雨...
せっかくのビーチでは遊べないので、予定を変更して、サンタンデールからバスで40分位の近郊の町、サンティリャーナ・デル・マル(Santillana de Mar)に行く事に。

エアポートバスを降りたバスターミナルでサンティリャーナ行きのバスの時間を確認、切符はバス内で運転手さんから購入と言うことだったので、次のバスまで焼く40分、近くを散策する事にしました。

港沿いの歩道にはカフェが並ぶところはスペインどこでも一緒だなと思ったけど、街路樹は違う。
あの刺すような日差しには絶えられないような、もっと繊細な樹が植えてある。


フェリー乗り場近くのペレーダ公園(Jardines de Pereda)にちょっとした遊具があり、一遊び。


土台は、8世紀のものらしいサンタンデールのカテドラルの横を通り、バス停に向かう。


途中、スペインの郵便屋さんコレオス(Correos)の車と。


バスターミナルの地下の階から出発(2.40€/人)。


あっと言う間の40分。
サンティリャーノ・デル・マルに到着。

ここは、家や教会が中世のまま残っていて、町全体がナショナル・モニュメントに指定されているだけにバスを降りた途端、タイムスリップした錯覚に陥る。
またこの小さな町のはずれに世界遺産としても登録されている「アルタミラの洞窟」がある。
この洞窟には、18,000~10,000年もの前の旧石器時代に描かれた牛を初めとする動物の壁画がみられるので有名。

バスを降りたところにあった観光案内所で場所を教えてもらい、さっそく向かってみる事に。


洞窟までは約2キロ、大人の足で約30分強。



うっぐとどれ位時間がかかるのか心配だったけど、マドリードでは見かけない、ナメクジなんかを見ながら、なんとかずーっと歩いてくれました。



同じスペインとは思えないほど、緑が多い!気持ちがいい~。
そして、所々に牛が...
この地域には、大昔から牛がいたんだね。
それにしても白黒の牛は、スペインではこの時初めて見ました...黒や茶色の闘牛で見るような牛が殆どだったからかなり新鮮でした。

結局1時間以上も歩き続け、ようやく到着。
アルタミラ博物館には入らず、洞窟だけみようと安易に考えていたらなんと、洞窟は今は劣化が激しく閉鎖中。
博物館でレプリカをみるしかないんだと...

ここまで歩いてこのまま帰るのもしゃくなので、チケットを買うのに並ぶ。
今まで一度も使えた事の無い学生証(Student Card)を見せたら、すんなりOKで、入場料5€の所、なんと無料に!

レプリカを見る前に、本物がある場所を見に行ってみる。

この入口から全長約270メートルもある洞窟があるとは思えないとっても小さな入口。
1800年代にここの領主の娘さんが偶然発見したそうです。

博物館の入口。

中では撮影禁止だったため、写真がないので、どのような壁画だったかは、こちらからどうそ↓
アルタミラ洞窟(Wikipedia)より

壁画は、洞窟のでこぼこを上手く利用して、動物の立体感を出すなど、動物の生き生きしたところが流動的に描かれている。
あまりにも芸術的なので旧石器時代のクロマニヨン人が描いたものとは認められなかったのも納得。
素晴らしい!

歴史のロマンの余韻に浸りながらまた同じ道を下る。
少し晴れ間も出てきて暑くなってきた。

下り道は早い。30分足らずで町の中心地に到着。

中世の町中を散策しながら手頃なランチを出来るところを探す。



町は中世そのもの。

奥の参事会教会では、結婚式が行われていたらしく、お祝いの言葉が書かれたポストイットで覆われたクラシックカーに新郎新婦が!
お幸せに~


本当に風情のある小さな町。


この教区博物館の向かいの建物の階段でサンタンデール行きの帰りのバスを待ちました。

人口約4000人の小さな町は、均衡の町からランチをしにくる観光客で大賑わいでした。

バスに揺られまた近代的なサンタンデールに戻ってきました。
天気はこっちの方が悪く、どんより。

この日は朝4時半に家を出発して来たから、うっぐはバスの中で熟睡。
起こしても起きないからとりあえずおんぶ。
それでもとりあえず、夏の宮殿が建つマグダレナ半島を目指す。

途中の港の様子。


半島に差し掛かったところで、雨が降ってきて木の下で雨宿り。
その後、うっぐも復活。
海を見て元気いっぱい。

しかし、今回海に入るのは無理そう...

マグダレナ半島は、実は、現在大学の敷地になっていて宮殿は別館として使われているそうです。
公園内を歩いていたらなんといつの間にか動物園に入っていたみたいで、目の前にペンギンやらアザラシやらのいるプールが。


そして港町だけに船の模型も。


公園内から見る海は本当にキレイ。
晴れてたらどんな色なんだろう。


...と突然、うっぐが走り出した。
何かと思ったら、こんなものが。

落雷ににでもあった木なんだろうか、ペンギンに彫ってあって、なんてさりげないんでしょう。
これに気づく人もなかなかいないと思う。

宮殿には、なにやら正装した人たちで大賑わい。

なんとここでも結婚式。

この日は、日がいいのかこの後も2組の結婚式をみました。

スペインではなかなか見かけないアジサイもここでは元気いっぱいに咲いてます。


坂を下りていくとここにも充実した遊具がありました!

遊ばずにはいられないうっぐ。地元の子供たちに混じって遊ぶ、遊ぶ。

マドリードのLagoの公園にもあるうっぐお気に入りの遊具を発見して大喜び。


日も暮れてきて(20時頃)、まだ遊ぶと騒ぐうっぐを路線バスに乗るよと説得しながらホテル近くまで帰る。

「明日もこんな天気かな...」

夕食は、なんと中華!
美味しいエビチャーハンを食べました!

ホテルに戻るなり、シャワーを浴び倒れこむように寝てしまったうっぐ。しまじろうも持たずに...

本当に長い一日でした。うっぐよく頑張った!!!
さすがに私達もクタクタ。

夫も試験勉強は翌朝に回して早めに寝ました...

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