Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

アンダルシア地方の旅 (第3日目)

2010-11-08 01:06:13 | 旅行 -Spain-
10月30日(土)
トレモリーノス(Torremolinos)~ミハス(Mijas)へ

前の日、暑い中沢山歩いてバテバテで、本当は一日のんびりしたい気分だったけど、天気予報だと日曜日は雨。
また朝頑張って早く起きて、アンダルシア地方に点在する「白い村」一つ、ミハスへ向かいました。

白い壁にオレンジ色の屋根。壁に飾られたお花。
スペインのイメージでもあり、よく絵画にもなってる「白い村」。
今回のスペイン滞在中に絶対に行きたかった場所。


この日の朝焼けは、前日とは違って色が薄い。

今回は、トレモリーノスのバスターミナルから路線バスに乗って終点まで1本。気がラク
トレモリーノスの郊外を通って、海を横目に途中から結構険しい山道を登って約1時間弱(1.40ユーロ/人)。

町並みを見ながら、ふと高校の頃、オーストラリアで住んでいた家を思い出した。
最初の家は、白い壁にオレンジの屋根、前庭にはヤシの木があって「スペインの家だね」って言っていたんだった。
そして、日本の実家の斜め向かいには、フラメンコダンサー達が住んでいて、よくフラメンコギターや歌声が深夜にまで響いて、迷惑してたな~。
そして今回のスペインでの生活。何かこうなる運命にあったのかな...とまで思ったりして...

終点に着いて、バスを降りたら「う~寒い!」
天気予報の雨が早まったのか、雲もどんより

とりあえず、いつものようにインフォメーションセンターに行って地図をもらう。
 
↑ミハスの観光案内所
これじゃ、白い壁も空と同化しちゃうよ...


そうそう、ここの村はロバタクシーが名物で、うっぐ乗ったら喜ぶかな~と思ったけど、極端に怖がり結局一緒に写真すら撮れませんでした...
馬車15ユーロ、ロバの背中に乗るのは、10ユーロ。う~残念!


インフォメーションセンターの近くの展望台にあるラ・ペーニャ聖母礼拝堂(Ermita Virgen de la Pena)。
16世紀に修道士らが岩を彫り抜いたらしく、すごく素朴な礼拝堂。

うっぐは、このお庭に猫がいたり、カタツムリを発見し、テンションが上がる

寒いながらも元気いっぱい走る走る!


地中海を見晴らす山の中腹にあるだけあって、海に向かってこんな可愛い椅子が
天気のいい日は、アフリカ大陸まで見渡せるそうです。


向かいのお土産屋さん。

ゆっくり歩いても1時間で1周出来ちゃう位小さな村。
どこを見ても絵葉書になっちゃう
装飾がとにかく可愛い~
  

坂道を登った所に、闘牛場(Plaza de Toros)発見!
 

闘牛シーズンは夏らしく、もうやってないみたい。
動物保護で、バルセロナを始め闘牛禁止になって来てるらしいけど、ここはこれからもやっていくそうです。
それにしてもこじんまりして可愛い
1900年に作られた世界最小の闘牛場らしい。 


また猫発見!うっぐは猫が大好き
猫も必ず寄って来てくれます


こんな小さな村にも公園が。
とうとうポツポツ雨が降ってきちゃったけど、そんなのお構いなしに思いっきり遊ぶ。

村を周り始めたけど、とにかく寒い!
Cafeとかでお茶をするのを好まない夫も、さすがに「どっか入ろう!」と。
コーヒーやホットミルクを飲んで体を温めながら、ちょっと雨宿り。


充電したうっぐは、細い坂道をどんどん、どんどん走って行きます!



このお店は、おもちゃ屋さん。
可愛いお店なのに、ハロウィーングッズはちょっとホラー映画みたいなものが多かった...

よく絵や絵葉書に使われるSan Sebastian(サン・セバスチャン)通りへ。

Cafeも絵になる。

 
うっぐは、ひたすらじっとしていない。そうとう寒いんだろうね...
でも楽しく歩いてくれるので助かる。

 
ここは、表通りからちょっと裏に入った小路。
ここが一番素敵だった

どこを見ても絵になる白壁の家々と細い路地。
これで、空が真っ青だったらどれだけよかったか...今回は天気が残念だった

調度一周したところでトレモリーノス行きのバスが来てたので、乗って帰ることに。
14時過ぎに戻って来たので、中心地でランチを。
うっぐはそうとう寒かったんだろうね。終いにはこんな格好に


ケーキ屋さんのウィンドーもハロウィーン一色。
日本では見られないフランケンとお化けのケーキ。
 
スペインでは、ハロウィーンと言うと、フランケンみたいにちょっとこわめの仮装がメインみたい。
日本のかわいい仮装とはかけ離れてる...

この日の夕食は、ホテルの近くの中華。
トレモリーノスは、どうやら、イギリスやドイツからの観光客が多い街みたいで、至る所にIrish Pubとかがある。
大体の人が流暢に英語を話す。
イギリスの中華料理が美味しいから、きっとここの中華も美味しいに違いない、と言う発想から中華に決めたんだけど、これが大当たり!美味しかった♪
うっぐも沢山食べてくれてよかった。


ホテルに戻ってからプールをみると違う色にライトアップされていて、また幻想的でした。

夫の授業が始まる前に暖かいビーチリゾートでのんびりするのが目的だったのに、この日は、本当に寒かった!
そして、この日ほどスペインのいつもの青空が恋しいと思った日は無かった...






アンダルシア地方の旅 (第2日目)

2010-11-07 01:17:03 | 旅行 -Spain-
10月29日(金)
トレモリーノス(Torremolinos)~グラナダ(Granada)、アルハンブラ宮殿へ

朝7時半にホテルを出発。

地中海の朝焼けです。

トレモリーノスからマラガ(Malaga)の中心地、マラガ-マリア・サンブラーノ駅(Malaga-Maria Zanbrano)まで、Renfe(鉄道)に乗り(約40分、1.55ユーロ/人)、隣にあるバスターミナルからバスでグラナダへ向かう(約2時間、大人9.83ユーロ、子供5.90ユーロ)。グラナダのバスターミナルは、街の郊外にある為、更に路線バスに約20分乗って(1.20ユーロ/人)、ようやくアルハンブラ宮殿の近くまでたどり着きました。

アルハンブラ宮殿と言えば、私は小学生の頃家族と一度訪れてます。
この前後、ギターを弾くのが大好きだった父が、永遠とあの名曲『アルハンブラの思い出』を聴いたり、弾いたり。ギターは弾けないけど、しっかり私の中に刻み込まれます。
お陰で、アンダルシアに行くって決まってから私の頭の中には、この曲がずーっと流れっぱなし♪

アルハンブラ宮殿は、入場制限があり事前予約が必要で、私達のチケットは14時から。
この14時とは、アルハンブラ宮殿の中の「ナスル朝宮殿」に入る時間で、少しでも送れるともう入れないとか。
時間を気にしながら、アルハンブラ宮殿外のヌエバ広場(Plaza Nueva)で軽くランチをする。



アルハンブラ宮殿のチケット予約
(スペイン語、英語、ポルトガル語のみ)

アルハンブラ宮殿の入場券は、当日券もあるけど、売り切れる事もあるので事前予約していった方がいいでしょう。

「昼の部」、「庭のみ」、「夜の部」等ある中から見学したい日時を選び、
チケットの枚数などを指定する。
ナスル朝宮殿を見学できるチケットを予約した場合(12歳以上、12ユーロ+手数料1ユーロ)は、
その時間にナスル朝宮殿の入り口にいなければならないので注意を。
アルハンブラ宮殿の入口からは、20分位あるので気をつけましょう。
チケットは、クレジットカード決済、キャンセルはききません。
チケットは、事前にアルハンブラ宮殿のチケット売り場でクレジットカードを通して発券できます。

私達は、幸い国内にいたので、前の週に『la caixa』と言う銀行のATMで発券できた。
ただ、これもスムーズには行かず、「クレジットカードが無効です」みたいなメッセージが、何回も出てかなり焦りました...
家の近所のATMを数件回って、ようやく何事も無かったかのように発券でき、やっとこの日を迎える事ができたのです。

スペインでは、クレジットカードを使える時と使えない時がよくあるそうです。
しかも現地の人でさえ、写真入の身分証明書がないと使用できないそうで、
外国人である私達は、もちろんパスポート原本が必要。
なかなか不便です...


腹ごしらえをして、ヌエバ広場から細いゴメレス坂を登り、
 
飾りっ気の無い門(ザクロの門)をくぐると、更に坂道。
 
うっぐは、「木のトンネル!」「水が流れてる!」「どこから来るんだろう?」と言いながら元気良く登ってくれた。
するとこれまたシンプルな門(裁きの門)。


ここまでアルハンブラ宮殿のアラビアンナイトみたいなイメージとは全然違う。
「あれ?こんなんだったけ?」っと思いながら、ナスル朝宮殿に向かう。

ちょっと時間がまだあったので、付近の庭園やカルロス5世宮殿


アルカサバ(9世紀に建てられ、キリスト教国から都を守る為にあった)を見ながら時間をつぶす。



うっぐも遥かかなたに見えるアルバイシンという街と山を眺めたり、下の庭園をじーっとみたり、かなり真剣な様子。

やっと時間が来て、中に入ると狭い暗いホールに進み、角にアラブチックなアーチ。
 そこをくぐると、


「すごいよ、ここ!」とうっぐがテンションでやってくる。

小さなパティオの真ん中に噴水。壁面には、綺麗なタイル。
  
天井にまで、繊細な彫刻


うっぐも所々置いてある椅子に腰掛けては、「この壁、可愛いね~」とか。

中に入れば入るほど、どんどん、装飾が細かく、繊細になっていく。


そして、一番有名な、「ライオンの中庭」へ。
 


ところが、修復中でライオンは無く、噴水に水も入っていなく...本当に残念

小学生の頃、一度家族と来た事があって、弟二人とパティオの中央にいるライオンたちのところまで行きたかったのを思い出した。あの頃の記憶だと、「広~いパティオ」だったけど、それほど大きくもなく、繊細な彫刻がよく見える程よい広さなんだなと、当時の王様の贅沢な生活ぶりが想像できました。

うっぐにもライオンを見せたかったのに、とにかく残念

ナスル朝宮殿の見学が終われば、後は、昼の部閉園(18:00)まで、ゆっくりアルハンブラ宮殿内を見れる。

「パルタル庭園」で一休み、水分補給とりんごを食べ、充電。
  


このアーチの向こうは、アルバイシンと言う町を一望。


うっぐも広い庭園に出て、走る走る!りんごパワー恐るべし


ここから遊歩道を20分歩いて、ヘネラリフェ(Generalife)へ。
アルハンブラ城外にあって、14世紀に建てられた王朝の夏の別荘で、至る所に山からの雪解け水を利用した水路や噴水があって、水の音と庭園の綺麗なお花の香りで本当に疲れを癒してくれます


  

うっぐもこのお庭では、一回も「ままっこ!」(ママ抱っこの意味)と言わず、楽しんでました
が、さすがに疲れて、ママがだめならと、久しぶりにパパに「高いおんぶ」(肩ぐるま)をしてもらう。


さすがに家族3人とも歩き疲れ、アルバイシンまではアルハンブラバス(観光スポットを回ってる小さいバス、1.20ユーロ/人)に乗る事に。うっぐは、「ちぃばす(東京港区の100円バス)みたいだね」とご機嫌♪
アルバイシンとは、11世紀にイスラム教徒によって築かれたグラナダ最古の町並みが残る地区。
ここからのアルハンブラ宮殿の全貌はあまりにも有名(夕暮れ時か夜のライトアップされた方が有名か...)。


ちょっと一休みして、広場でアイスを購入。
 

元気になったうっぐも入り組んだ迷路の様な道をどんどん歩いて行く
    


「ママ~!撮って~!」超~ご機嫌です!

最後は、商店街(通称アラブ街、カルデリア・ヌエバ通り)を通ったんだけど「ここはモロッコ?」って言う位、アラビアンチックなお店や怪しげなcafeが沢山あって、時間があったら、雑貨を見たりお茶したかったな~


19時のバスでマラガに向かう。夕焼けに染まるオリーブ畑を眺めながら、うっぐは、ママのひざ枕で暴睡


トレモリーノスに着いたのは、22時!
さすがにお腹空いて、海沿いのシーフードレストランで夕食。
うっぐもパンを丸かじり。
  
この日残っていた白身の魚を炭火焼したのをメインディッシュに美味しく頂きました

移動がかなりハード、思いの他暑くて、とっても疲れたけど、盛りだくさんな一日でした

アンダルシア地方の旅 (第1日目)

2010-11-04 00:49:11 | 旅行 -Spain-
10月28日(木)~31日(日)にかけて3泊4日のスペインの最南端、アンダルシア地方へ。
夫の本格的な授業が11月から始まり、ストレスいっぱいになる前に、
グラナダのアルハンブラ宮殿や白い村を見たりビーチリゾートでまったりするのが目的。

朝9時、マドリードから飛行機でマラガ(Malaga)まで1時間10分
マラガ近づいてきたところで、雲の向こうになんとアフリカ大陸!

こっちにいる間に是非行って見たいところ

今回はマラガには立ち寄らず、空港からそのまま鉄道のRenfeに乗り込み、
宿泊先のトレモリーノス(Torremolinos)と言うCosta del Solのビーチリゾートに向かいました(マラガ空港から約25分。1.40ユーロ/人)。


駅前の広場は、あいにくのどんより天気のせいか、ちょっと寂れてる印象。
ガイドブックには、一年中ヨーロッパ各国からの観光客でにぎわってるって書いてあったのにな...


とりあえず、町の海岸沿いにある観光案内所を目指し、町を散策。
  
天気のせいであまりパッとしないけど、建物は確かに海沿いの町って雰囲気。

20分位歩いてようやく海岸線にでました!

「海だ~!」うっぐもやっと着いたって感じ。


↑町の観光案内所
ここでトレモリーノスの地図をもらい、翌日行くグラナダへの行き方等を確認し、いったんホテルへ。

ホテルは、プールビューの部屋を予約したけど、案内された部屋からは、プールも海も何にも見えず、がっかり
フロントの人になんでプールビューじゃないのか聞いてみたら、「ごめんなさいね、これじゃ子供がかわいそうだものね」と快く部屋を変えてくれて、素敵なプールビュー&オーシャンビューにグレードアップ!言ってみるもんだね。

部屋からの眺め

天気も回復、夫もやっと機嫌が直り、ランチをしにビーチフロントへ。
  

うっぐもようやく充電され、さっそくビーチで遊ぶ、遊ぶ♪
  

気持ち良さそうに波とたわむれ、裸足のまま走り回り、元気、元気♪


ビーチ沿いの道路からホテルに入るとシーズンオフで入れないプールが。


うっぐは、「水着持ってきた?」とプールに入りたくてうずうず。
早速着替えて、部屋の前のプールに入ろうとするけど「冷たーい!!」
それでもキャッキャッ言いながら遊ぶ。
 

陽射しはまだ強いけど、もう16時過ぎ。さすがに風も冷たく、仕方なく室内プールに移動。
  


気持ち良さそうに2時間位遊んだみたい。

うっぐと夫がプールで遊んでる間、私は近所のスーパーで夕飯と翌朝の買出しに。
食べ終わった頃、外を見ると、プールのライトアップがすごい!


「すごいねー!プール!」とうっぐもかなり興奮気味。

なんとなく外に出たくなって、プールサイドに出て、夜のビーチ沿いを散策。

 
まだ生きてる蝦や魚を見て「動いてるよ!なんで???」としばらくショーケースの前から動きませんでした。

こんな長い一日の最後にうっぐが言った言葉は、「お家に帰る」と
どうやら、大好きな電車を家に置いてきたからみたいで、「明日は何するの?」って聞いてきたから、
「またRenfe(鉄道)に乗って、大きいバスに乗って、お城や噴水のあるお庭を見に行くよ」と慰め、ようやく0時、眠りにつきました