わたしは多情
良い所ばかりが 目に着きし
この人も あの人も
素敵に思えてくれる
気立ての良い人 トークの上手い人
私には無い 素晴らしいものを持っている
そんな人に 惹かれてしまう
多情と言われるだろう
浮気者と言われるだろう
そう言われても 反論はできはしない
人それぞれに 持つ魅力に 惹かれてしまう
そんな己に 身の破滅を恐れしや
あの人も この人も
わたしの心を 捉えて離さない
年甲斐も無く ひとり恋焦がれてる
酔えば酔うほどに 募りしや
グラス重ねて 今宵又
多情多情の狭間を 彷徨いし
あの人 この人
己の心を 揺らしながら
今宵が 更けてゆく
若き青春の 血潮が蘇える
老いた身を 焦しながら・・・