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2002年のアメリカ・ドイツ・イタリア・イギリス・オランダの合作映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」は、十九世紀米国東部の動乱を、ひとりの青年を軸に描いた大河ドラマ。
復讐劇ですので最後はお約束なんですが、西部開拓時代あたりの合衆国史に親しみたい方にもおすすめ。
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1864年、ニューヨーク。
アイルランド系移民と米国生まれのネイティヴとの抗争で、前者を率いるヴァロン神父は、肉屋のビル・ザ・ブッチャーに殺害された。それを目撃していた神父の息子のアムステルダムは、十五年後、復讐を果たすべく、街のギャングの頭領になっていたビルに、素性を伏せて近づく。
だが、ビルと関係のあった女スリのジョニーと、許されない恋に落ちてしまい…。
アムステルダムの敵討ちはすんなりいかず、先に正体がばれて捕まってしまいます。
南北戦争の徴兵を巡って、移民や黒人など弱者がおこした暴動がきっかけとなって、街が荒れる。その混乱の隙に、復讐は果たされます。
復讐心に燃える、すこしやさぐれた青年を演じたのは、おなじみレオナルド・ヂィカプリオ。おでこが広くなってます? レオ様は現代劇よりも、歴史劇のほうがあうような気がしますね。顔つきが甘い割りに存在感がどっしりあるから。
その好敵手ビル役は、「マイ・レフトフット」で知的障害者を熱演した性格俳優のダニエル・デイ・ルイス。本作でも狂気じみてはいるが、道義的なところもある、複雑な悪役を演じています。
恋人のジェニーを演じたのは、「チャーリーズエンジェル フルスロットル」のキャメロン・ディアス。彼女が主演の「クリスティーナの好きなコト」を途中まで観たことありますが…なんというか、スゴイ映画でしたね…(苦笑)
監督はマーティン・スコセッシ。
構想に三〇年要したとだけあって、当時のマンハッタンの風景を忠実に再現。見応えがあります。
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