陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

台風10号の影響はなかったけれど

2024-09-06 | 自然・暮らし・天候・行事
8月末から今月明けにわたって列島各地で猛威をふるった台風10号。
偏西風のために不規則かつひじょうに遅い動きをみせ、暴風雨圏内でない地域も線状降水帯が発生し、甚大な被害をもたらしたとのこと。記録的な大雨のために土砂災害が発生したり、竜巻で屋根や壁材が飛ばされてしまったり。自動車がひっくり返ったり、水没している無惨な映像は目を疑いました。被害に遭われた方にはお悔やみ申し上げます。

先週末はお出かけもできず閉じこもりきり。
行楽客の足にも影響が出たようで、帰宅に難儀された方も多いようですね。

さいわい我が家に大きな被害はなかったのですが、雨漏りが気になる箇所が。空き家も畑も無事ではありましたが、周辺の農業の方への影響が懸念されます。台風を見越して、直前に除草作業をすませてはいたのでよかったのですが、大量の水分を浴びたせいか、雑草の伸び具合がよくなっていたりしました。

台風といいましたらば、思い返すも2018年の夏あたり。
その年も強烈な台風が襲いましたが、そのときに、古い納屋の瓦が落下して塀を壊すなどの被害が生じ、けっきょく、翌年に取り壊すことになりました。私にしては痛い出費となりましたが、あのとき、思い切って処分しておいてよかったのだと、今回の台風で思ったのでした。まだ自分の敷地内だからといものの、近隣の住民や通行人などに負傷があった場合を考えると、冷や冷やします。

現住まいもそうですが、新しめの住宅は窓に雨戸がないことが多いため、斜めからの強烈な雨が叩き込んでくると、サッシからの漏水がしやすくなります。また新築中の建売住宅などを眺めてみるに、建築資材の高騰のせいか、壁材などが薄めで輸入木材の継ぎはぎの柱などが脆く、台風であっさり壊されやすいのではないか、と感じることがあります。壊した納屋は築80年と古いものでしたが、古民家がそうであるように、梁や柱はかなり太くて頑丈で、その昔に伊勢湾台風を経験したせいか、屋敷の地盤も高めにしてあったため、再生したら活用できるのでは、と言われたものでした。できなかったのは、メンテナンスに費用がかかるためなのですが…。

ここ近年の日本近郊の海面温度の上昇により、夏に熱波が到来しやすくなったとのこと。例年7月8月に多い台風が来なかったせいで、海が熱すぎて水中の生物層も変わってきているらしい。食生活にも響くのかも。また、将来的な温暖化の継続により、いずれ今回のような強烈な台風が生じやすくなる見通しもあるとされて、戦々恐々としてしまいます。リフォームのために費用を積み立てしておかないと。

天候不順は作物にも影響します。
令和の米騒動とやらも、昨年のコメの不作があって価格が上昇。そろそろ新米が出回るそうですが、農家さんの肥料や設備投資などのコスト高が重く、価格に転嫁せざるをえないそうですね。ふるさと納税で毎年、各地のお米を購入していますが、価格帯でそれを感じます。特に今年は能登地方の地震もありましたし。

つい先日は、雨で流れてしまった畑の通路の再整備をしました。
庭のミカンの木は折れることもなく、なんと二本目も実りがつきはじめています。お墓の仏花も飛ばされていることもなく、家族の平穏無事を祈ることもできました。さして贅沢もできず、同居人の不調もあって不安は尽きませんが。とりあえず、雨をしのげる家の中でつつがなく日常が送れることに感謝します。

自然災害のない穏やかな国であったらと思うけれども。
四季が豊かな日本の良さの裏返しや、災害からの教訓で得た暮らしの知識もあるので、嘆くばかりではいられませんよね。

(2024.09.06)


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 経理さんは会社の嫌われ者な... | TOP | ブログの掲載写真、どうして... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 自然・暮らし・天候・行事