陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のエース、黄金のステップ

2010-03-29 | フィギュアスケート・スポーツ
五輪金メダリストのライサチェックも、銀メダリストのプルシェンコも欠いた、トリノでの世界フィギュアスケート選手権。大本命といわれた高橋大輔選手が、期待に応えての金メダル獲得。五輪での表彰台につづき、日本男子勢では初快挙。おめでとうございます。

ニュースでは流れたんでしょうが、女子と違って特番で放映されなかったので残念ながら演技を観ることかなわず。しかし、総合257.70点は、ライサチェックの出したスコアを上回り、今季最高点。二位のカナダ、パトリック・チャン選手とは10点も差をつけています。
強力なライバルがいないにもかかわらず、果敢に四回転に挑戦した姿勢もまたすばらしいですね。着氷したけれど回転不足と判断されたようですが、その後は持ち前の華麗なステップで高い評価を得ました。五輪でも演技点では金・銀のふたりより優れていたのですから、当然ですね。

四年前、トリノ五輪で八位に終わった雪辱を晴らしたともいえる、みごとな滑りだったのでしょう。
フリープログラムは、五輪とおなじく「道」で、一箇月前に銅メダルが胸元を飾った衣装に、今度は金メダルが。
ご当地イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの名画だけあって、観客席からも大いに歓声が届けられたのではないか、と思います。

三位はフランスのブライアン・ジュベール選手。彼もメダルが期待されていた五輪で不調でしたので、挽回戦となったのでしょう。
SPで四位だった小塚崇彦選手は五輪で成功した四回転でミスが響き、結果十位にランクダウン。
織田信成選手は残念ながらSPで27位で予選落ち。グランプリシリーズでは順調だったのに。来季に期待したいですね。

もう結果は報道されていますが、女子シングルで金メダルに輝いたのは浅田真央選手。キム・ヨナ選手に敗れた五輪での雪辱をみごと晴らしてくれました。そしてジュニアの羽生結弦選手・村上佳菜子選手(「氷上のニューウェーブ、優雅の舞」)とシニアあわせて男女で日本勢が制覇という歴史に残る大会でした。

エキシビジョンでは、なんと、高橋大輔選手と浅田真央選手がペアで踊ったそうなんですが、これも観たかった。年度末の特番ラッシュで時間枠がとれないのかもしれないんですが、放映してほしかったですね。


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