「人生初の胃カメラ検査、そのあとで」という日記にも書きましたが。
これまでの人生で、私は入院歴もなく、さほどの大病もなかったので、紹介状をもらって大病院にかかるということが皆目ありませんでした。
しかし、健診のバリウム検査で要再検査になり、街場の病院での胃カメラおよびCT検査でも異常あり、大学病院での精密検査を要するとの所見。そして、この梅雨時のさなか、業務スケジュールをやりくりして有休をもらい、平日に来院することに。
この大学病院、国立大学の医学部がある敷地内に併設。
しかも、横には県の中央病院もあり、近場にあちこち医療関係の施設が密集しています。まさにわが県の学研都市圏といった感じでしょうか。私はこの大学の文系学部のあるほうしか、センター試験および宅建士や行政書士試験受験で利用したしたことがなく。まさか、理系学部の第二キャンパスのほうがこんなに巨大だとは思いだにしませんでした。高校時代、薬剤師をめざして挫折した私は、もし希望通りに進学していたら、このキャンパスに通っていて、アクセスも十分に周知していたであろうかと思うと複雑な気分になります。
そう、この医学部キャンパスがある最寄り駅は、私の近くの始発駅からは乗り換えでかなり不便。予定時間よりも二時間早く家を出たにもかかわらず、途中の駅で乗り換えを誤ってひと駅戻ってしまい、無人駅で一時間近く過ごすという羽目に…。
無事、駅に到着したところ、意外にも徒歩5分ばかりの距離。
近くの神社に詣でて健康祈願をし、近隣のスポットを散策。さらに大学の付属図書館で利用者カードを登録して、待ち時間用の書籍を借りたりもできて。
大学病院自体はかなり広く、一階の受付だけでもかなりのスタッフさんがいました。
三階の内科の診察室で、初診というよりも、検査日の予約と事前説明。担当医はスマートな美女の方で、腰も低く。いわゆる「白い巨塔」のような権威的な大学医師をイメージを崩してくれていました。検査は二回あり、二箇月かけて、内臓二箇所を超音波で調べることになりそう。
大学病院内での滞在時間は3時間半。会計までにかなりの時間が。
しかし、この大学病院、なかにATMどころか、郵便局、コンビニ二軒、飲食店もあり、ロビーではかなりゆったりくつろげます。私が以前勤務していた県立病院もそこそこ大きかったけれども、それ以上の規模です。いやあ、ここに来てよかったかも、…なんて憂うつな気分が飛んでしまいました。まだ検査結果もわからないというのにね。
帰りは県中心部の駅にバスで立ち寄り、百貨店内にあるウインドウショッピングを楽しんだり、市立図書館で本を立ち読みしたりしての気晴らし。この百貨店もずいぶん店舗が撤退して、紀伊国屋書店の売り場も縮小しているのが驚きでした。
ほぼ一日がかりの外出で、帰宅時間はいつもの退社時間と変わらないぐらいで。
次回の検査日も朝早くからだけども、麻酔が切れて動けるのが夕方になるので、終日病院にとどまらねばならない模様。仕事を調整して有休の申請をすることに。
今回の有休の前は、早出をしたり、定時後も残業をしたりして、6月7月の行政届出の書類を計画的に処理したり、各部門の責任者に話を通しておいて協力をお願いしたりしました。総務ですから、まれに他部門の雑務も肩代わりするのですが、自分の仕事を大急ぎで片付けて、応援に入っておいたの根回しも忘れず。また翌日も丁重に御礼を述べておきました。
からだを壊したのだから休ませてもらうのはあたりまえだ、いたわりの言葉が欲しい、と言わんばかりに病気をアピールしていては、周囲の負担になります。こういう時こそ、日ごろの職場内での人間関係がものを言いますよね。過去の休みがちだった自分に言ってやりたい言葉です。
この大学病院、公共交通機関ではかなり不自由な立地なのですが。
施設自体はかなり通うのが楽しみなので、明るい気分で闘病しようと構えています。現時点では急激に体調が悪化しているわけではないので、悪性の腫瘍ではないと思いたいのですが…。医療保険も加入したし、まあなんとかなるでしょう。
次なる問題は、内臓の検査なので、前夜からの食事制限が厳しいことですけどね…。
(2023/06/17)