昨日の吉田先生の記事にもありましたが、今年の口述試験の合格者は去年よりも減少し、口述試験の合格率が70.1%という厳しい結果でした。
吉田先生の記事から判るように、去年の口述試験の合格率が79.3%であるのに対して、今年の合格率が70.1%ですから、口述試験が落とすための試験になってきていることは明らかですね。
更に、短答受験者、短答免除者、論文必須免除者(民法や著作権等の選択科目のみの受験者)、論文試験免除者(口述2回目組)ごとの口述試験合格率を調査して、今年と去年とで比較すると、以下のようになりました。
H21合格率 H22合格率
短答受験者 76.6% 68.5%
短答免除者 76.9% 66.8%
論文必須免除者 85.9% 70.3%
論文試験免除者 96.3% 79.7%
最も注目した点は、論文試験免除者の合格率です。例年、論文試験免除者である口述2回目の方は、ほとんど口述試験に落ちることがなかったのですが、今年は例年と違い、2割以上の方が不合格でした。個人的な意見ですが、今年の口述試験においては、去年までの口述試験にまつわるうわさ話のようなことは全く無く、全ての口述受験者を平等に扱ったのかなと思える結果でした。
口述試験は以前とは異なり、落とす試験に変化し、問題内容自体も難しくなってきていると思います。このため、できる限り早い時期から口述試験に向けた対策が必要になると思います。試験結果が出たばかりで気持ちの整理がついていない方も多いかと思われますが、『来年こそは必ず合格するぞ』という新たな気持ちで、早期に受験勉強を再開して頂ければと思います。
いつも的確かつ正確なデータに基づいてのお話には説得力があります。ありがとうございます。