★弁天喜楽会囲碁★

     

平行型第六局

2006-10-16 06:24:23 | 布石の順位と着点
2006/10/16月

昨日はダイエイショッパーズ4回で筑前琵琶演奏で魅了された。

地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。


平行型第六局 シマリと小目
第1譜(1~15手)

シマリの勢力をバックとして白6の小ケイマガカリを攻めるハサミは黒7の二間バサミのほかに1図の黒イ、ロ、ハのハサミが一般に用いられている。
1図


2図

1譜の二間バサミに対して手を抜けば2図の黒1とコスミツケて白一子の根拠を奪い白2とタタせて黒3と下方に実利を収めながら攻める手法が厳しい。そこで白4と進路を取れば黒5とコスンで受けるのが一法で、その黒5からは黒イのケイマで白三子を攻めながら右辺の厚壮化を取る。黒5でロとトビツケる手段もある。

3図

1路進めて白1とボウシすれば、ボウシにケイマで黒4とケイマに受けていいが、その前に黒2とカケるのもひとつの常法で、白3と換わって黒4と実利を占めるのが働いた手順である。

4図

白1とトンで前述の攻撃を緩和し、黒2の受けと交換してから他の大場に向かうのもある。

5図

黒1とケイマに受け、白2とハシったとき黒3とヒラく型に従ってもこの時点では別にさしつかえないが、一譜の黒9から黒15とトブ型は実利を主とるる趣向である。


第二譜(16~21手)

白16とハサんだ手は白21とシマるのが普通だが、6図の黒1と直ちにトンで白五子の攻めを見ながら右辺を大きく広げられる戦法を嫌ったものと思われる。
白2を白イに変えてもやはり白ロがきびしい。なので白18の二間ビラキは絶対の着点である。白20と星下を選んだのは独自の趣向。
6図


7図

黒1ともしヒラけば白2の一間ジマリが好形になる。


第三譜(22~24手)

白22のコスミツケは攻防の要点だが、他に8図の白1と一間にハサんで攻める打ち方も考えられる。
8図


9図

三譜の白24とコスム手は一路進めて9図の白1とケイマするのが通型だが、右下方面の黒の陣容が堅いこの碁では白1と進めても将来の発展性が期待できない。黒イのツケコシ黒ロのツメなどを狙われる点も、あって白24と控えた。


第四譜(25~28手)

黒25とツメた手は逆に10図の黒1とヒラキヅメする布石もあるが、その代わり白2とヒライてハサミを兼ねられる。白26と高く迫り、黒27を誘って白28とノビた石の運びに注意したい。
10図


11図

譜の白26と迫る手で11図の白1と低くツメるのは、黒2のオシから黒4とツケられ、黒6以下12と言う一連の手筋によってスムースに進出される。


第五譜(29~32手)

黒29(第五線)と白30(第四線)との交換はつらいが、黒31とトブための足場を固める意味でやむをえない。
12図

黒31とトブ手でもう一本黒1とオシ、白2の実利と交換するなどは無用の行為で、必要悪は最小限にとどめるというのが攻防戦の原則である。

13図

要点
接触戦では一般に相手より一歩先行することが大切である。譜の白30のノビを省けば13図の黒イ白ロの利きを含んで黒1以下と完封される。

14図

白1は黒2と先行させて面白くない。



第六譜(33~51手)

黒33と白の発展を阻止し、白34とコスませて黒35とトンだのは手順。黒35で15図の黒1とハシるのも部分的には双方の根拠に関する要点だが白2とマガられれば殆ど封鎖で黒三個の味も悪く、大勢上黒不利である。
15図


16図

黒1と単にオサエ手黒3とトブべきだった。そこで白4と踊りだせば黒5とトンでいていい。白44のハネから白46とハッたのが黒のダメ詰まりを狙った強手で黒51のキリから混戦になった。

17図

黒47と取る手で17図の黒1は白2とツがれる実利がしのび難い。

平行型第五局

2006-10-09 07:57:28 | 布石の順位と着点
2006/10/9

昨日天高い快晴の下で市制25周年スポーツフェアーが行われました。
グラウンドゴルフ部門ではわが囲碁クラブの大町さんがホールインワン二つをとりスコアー32で素晴らしい成績で優勝しました。おめでとうございます。

布石の順位と着点

地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。

平行型第五局 (白)向かい小目

第一譜(1~13手)

白6のケイマ受けは定型の一つである。
黒7の一間高ガカリから黒13のヒラキまでは前局と大同小異の趣向だが、白12とコスむ型を選んだのは、イの大場の価値を高めて下辺に重点を置く方針である。白12とコスム手で1図の白1と低く受ければ、1図イの大場の価値は双方共に低いから、白3と右辺の割り打ちを急ぐ布石になる。

1図





第二譜(14~19手)
白14のカカリは下辺の大場を占める前の手順。
黒15の小ケイマ受けは黒イの一間トビでもさしつかえない。白16のハシリに対しては2図の黒1とコスんで受けるのが通型だが白2のヒラキが白△からの理想の大場で、さらに2図白イと盛り上げる形が好ましい。
二譜の黒17と転じたのは3図・後に黒1とハサんで白2とトベば黒3。
4図・白2とコスめば黒9までと運んで下辺の白模様化を妨げようという考えである。

2図

3図

4図





第三譜(20手)

第二譜の黒17,19とツケヒイたのは、本譜のように白20とカケツグか、
5図・白1とノビ込むか、応手をきいた意味と解される。白1とノビ込むほうが隅の地は得だが、白1とノビれば黒イのツケコシを含んで黒2と迫る碁になったであろう。黒2白3の交換を利かしと見て黒4と左辺の模様を広げられるし、黒4のボウシを妨げて6図・白1とトビ出せば黒2と受けられて白3の備えが省けない。
省けば7図・黒1白2と交換してから黒3とツケコスのが手順で、黒9までと遮断されて悪い。

5図

7図





第四譜(21~23手)

黒21の大ケイマは上辺でのヒラキの限度で、
8図・白1以下5の大模様を制限すれば足りるという感覚が生んだ着点である。黒23は黒△と高低の釣り合いを保つヒラキ。黒23でイとオサえるのは白ロと割打ちされて遅れをとる。

8図

9図


要点
相手の勢力に近寄るな。
本譜の黒21で9図の黒1と星下まで進めるのは先の希望がないからつまらない。仮に白2以下白6と運ばれても黒1の打ちすぎが証明される。




第五譜(24~29手)
白24と黒25との交換は左辺を固めて惜しいようだが時期を失えば、
10図・黒1,3と広げられる。白24で11図・白1と打ち込めば黒2とトビツケて抵抗される。そこで白3とトベ黒4。白3で白4とハネれ黒イとノビて逆に攻められる。要するに白1は左辺を荒らすだけで、黒に打撃を与えぬC級の打ち込みでである。

10図

11図

12図


要点
本譜の白26は三手で構成された黒大模様の中心点であり、侵略の要点である。
白26で12図・白1とカカレば黒2と実利を占めて黒4,6と攻められる。よって白1はマトはずれの進入といっていい。

13図
白1と三々に打ち込むのもこの構図ではやや偏った着眼である。黒2広いほうからオサえるのは当然、白3のオシには黒4と隅のほうからハネるのが適切な方針で、黒16までの地模様が大きい。本譜白26のツケは絶好のタイミングで、これを怠れば14図


14図
黒1又はイとシマられてはこの大模様に臨む手がかりがちょっとつかめない。
本譜27,29と隅の実利を重視した方針はこの場合うなずける。


15図
本譜27では黒1と外からオサえるのも一法だがシチョウの有利なこの碁では白4とカケツグ手が成立して白14までと味よく活きられる。黒13とツグ手で16図


16図
黒1とアテたい所だが、白2のキリから白14までのシチョウが悪いこのシチョウが白不利ならば17図


17図
白4とツグことになり、以下黒9まで定石である。隅は後に黒イとオクいじめが残されている。(以下符号順に一手ヨセコウ)





第六譜(30~39手)
白30のケイマは31の点へのトビツケを含んだサバキの手筋である。黒31のナラビはそれを拒んだ強力な形だが、白30のケイマは保留して、
18図・単に白1と根拠を求めても別にさしつかえない。そこで仮に黒2,4と圧迫してくれば白3,5と受けて不都合はなく黒の外勢にはイの断点があるので封鎖される心配もない。19図・白△とケイマしたそのスキを衝いて黒1,3と出切るのは白の思うツボである。黒9までと白二子を取る利益よりも、白10までと整備されて将来の攻めを失う不満のほうが大きい。

18図

19図

20図

黒1と逆に急所を衝くのは一方である。白2のツケに対しては黒3,5と突き出してから黒7とツグのが緩まぬ手順で、白8とツゲ黒9と切って戦っていい。
21図

白2のツケに黒3とオサ得ると白4と極付けられて、この白の形は攻めが利かない。
本譜の白32と打ち込む手で、
22図

白1とヒラキ、黒2と並べば(黒イに備えて)白3と補強しておけば穏やかであった。続いて黒4以下6という進展が考えられる。本譜の黒33のナラビは強手で、黒39と急所を衝かれて急戦模様になった。黒33と上下に隔てる手で23図・黒1とツケれば白2のノビから白4とハシって、これは白もサバける形である。
23図






平行型第四局

2006-10-04 21:55:53 | 布石の順位と着点
2006/10/5(木) 


布石の順位と着点
地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。


平行型第四局 (白)向かい小目
白2,4の向かい小目は流行型の一つである。
黒5の一間高ガカリは黒1,3の勢力と関連して中央の厚みを意識した趣向だが、黒6と小ケイマにカカってももちろんさしつかえない。白6のツケに対し、黒7白8と交換したまま黒9と左下隅に転じたのは布石の機略である。
第一譜(1~18手)


一譜の黒9とかカル手で定石通り1図の黒1とツギ、白2の受けと換わって黒3とヒラけば白4とシマられる恐れがある。黒1とツグ手で黒イとカケツギ、白2の後黒ロとヒラいても白4とシマられる。黒3とヒラく手で2図の黒1とカカれば白のシマリは妨げられるが二図の白2によってヒラキと根拠を失う黒三子の将来の負担が大きい。
1図

2図


一譜の白10とツケれば白14のトビまではまず必然。そこで黒15と堅くツゲば白16の受けも省略できないから黒17の一手で上下からのヒラキを兼ねるというのが黒の注文である。
したがって黒17までの布石は黒に働かれたようだが、上下両隅に実利を占め、先手を取って白18の割打ちに転じたところに白も満足があるわけである。
但し、白が黒の言いなりになることを嫌えば、白10とツケる手で白イとケイマに受ける変化や白ロとハサム型、が有り、3図の左上に転じて白1とキルことも可能である黒2以下はその後の応接の一例を示したが、別の碁になると言うだけで、よしあしはいえない。なお一譜の黒17が絶対に逃せぬ大場であることは4図の白1によって上下の黒三個が一時に根拠を失う不利を想定すれば明らかである。また、黒17はこう高く構えて左辺の規模の拡大を図りたい気分のところで5図の黒1の第三線は白2のボウシによって位を低くされる点に不満がある。
3図

4図

5図




第二譜(19~25手)
黒21のコスミでは6図の黒1と広いほうに発展するのが普通だが、白2のハシリが第二線ながら根拠に関する要点で、白二子を攻める楽しみが失われることになる。黒21は右上隅の実利を守ると同時に白二子の根拠を奪って攻める狙いを後に残した意味だが、遠く左上隅の白の構えが堅固で近寄りがたいことも、6図の黒1と打つ気分になれなかった理由のひとつである白22のカカリは黒22の理想型を妨げた意味で、黒23の受けと換われば不満はない。その黒23は絶対の守りで、白イのハシリを許すことはできない。

6図

7図


要点
白の態度  第二譜の白24は黒の上辺進入を迎えて戦機をつかもうとする白の態度である。7図の黒1と打ち込めば白2、白4と自然に手順で右辺の白も強化されるし、黒二子を攻める楽しみ残る。

第二譜の白24では上辺に関する限り 8図の白1と囲うほうが勝っているが、左上方面の白の陣容が堅いので、白の勢力が上辺に重複する嫌いがある点が不満である。後に黒イのトビを利かされて白ロと受けるのでは白つらい、黒25のコスミは黒19と大ゲマとコンビを組んだ三手のしまりと言う星の理想形である。
8図


要点
第二譜の左下方面の備えが堅く白△の切っ先が低く構えているので下辺の大場の値打ちが低い。 黒25でロやハに急ぐ気になれないという布石感覚に注意したい。


第二譜の黒25とシマる手で9図の黒1とヒラけばすかさず白2と打ち込まれて隅をあらされる。黒15までの結果は黒1の狭いヒラキが不満である。黒5では10図の黒1とハネるほうが下辺の黒地は得だが、白イのキリに備えて黒15とカケツイだ外勢の構想も、黒△が狭いのでこの形も黒やや不満である。
9図

10図


11図の黒1と星下まで進めるのも左下隅の白に響かぬ天で疑問の感覚といえるが、ここで前例道り白イと打ち込むのは黒ロと押さえられて黒1のヒラキが広いだけ10図より劣ることになる。また白ハとカカルのも黒ロとシマられて感心しない。
11図


12図の白1のツケがこの黒模様の中心点に当たる侵略の急所である。黒2と隅を守れば白3のヒキから白5と二間にヒライてハサミを兼ねる。
12図


13図の黒2と外からオサえれば白3以下9と隅を荒らしていい。
13図


14図の黒△と基地を固めた後では時機を見て黒1と発展するのが下辺の好転になり15図の白1の四間ギラキぐらいが相場と言うことになる。
14図

15図




第三譜(26~30手)
白26のトビは上辺を広げつつ右辺の白二子に声援を送った積極的略装である。上辺だけについていえば白26で白イと囲う方が堅いが、守勢一方で黒に響かない。
黒27の進出は右上隅の強化と言うより右辺の白二子の攻めを見た方針である。



黒27を省けば16図の白1と封鎖されて外勢を厚くさせるばかりでなく、白イとオクいじめなどを見られて隅の味が悪い。
16図


第三譜の白28のトビは右辺を強化すと同時にしろロの打ち込みを狙った意味、黒29のトビに対し17図の白1などと右辺に備えれば黒2の打ち込みは必死で白3とボウシしてもつかまらない。黒14のノゾキに対して白イとツゲば黒ロのオシが厳しい。
17図




第四譜(31~36手)
黒31のオキは二間開きの根拠を侵す常用の手方である。


この時点で黒31を急いだのは18図
時期を失して白1とコスマれるとの差が大きいからで、その白1に対して黒イとオサえるのは後手だしオサえなければ白ロとトビ込まれて根拠があやしい。
18図


第三譜の黒31のオキに対して19図
白1,3とつながれば黒2,4と実利を占めながら白の根拠を奪って攻勢に転じようという作戦。その黒の意図を察して第三譜の白32と打ち込んだのは白36のツケを含んでサバこうと言う考えである。白32の打ち込みに対する黒33のオサエは一種の決まり手である。この手で20図の黒1などと封鎖して白2と隅の実利を荒らされては黒の損が大きい。
19図

20図




第五譜(37~52手)
黒37のノビはこの一手。


この手で21図の黒1とハネるのは白の注文通りで、白2とキリチガエる筋で楽にさばかれる。本図はその変化の一例だが、白20までと進出されては黒成功とはいえない。
21図


第五譜の黒41とノビる手で32図の黒1と突き当たれば右下の実利は守れるが、白2が痛烈なタタキで、多くの場合、このようなアテを許すことはできない。黒51では黒52とノビれおくほうが賢明であった。
22図




平行型第三局

2006-09-27 21:37:02 | 布石の順位と着点
2006/9/29(金)



布石の順位と着点

地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。

平行型 高目と三々のコンビ
第一譜(1~10手)
黒5とカカる手で黒イと三連星を敷く布石も考えられるが、白5のシマシが大きい。
白6の内ヅケから白10のヒラキまでは高目定石の一型だが、二立に準ずる白4,8の勢力からは白10と三間にヒラくのが正着で、二立三析の原則が守られている点に注意したい。

1図
二立の勢力から白1の二間ビラキは凝り形で働きに乏しい。

2図
白1の四間は黒2と構えられて白3の囲いが省けない。

3図
省けば黒1の打込が厳しい。




第二譜(11~16手)
黒11の星下と高い黒イとの可否はこの段階ではまだいえない。黒イの三連星は模様で対抗する構想だが、この碁は白△のヒラキが黒の大模様の可能性を否定しているので気分として実利を主とする第三線を選んだというところである。白14とハシる手で単に白ロと高く構える布石もあるが、白14黒15と交換した以上、白16の二間ビラキは白二子の安定を取る締めくくりの大場で絶対に逃せない。白16を省けば黒ハの攻めが厳しく、白15と隅の三々に振替わる道がないからである。

要点
白16のの二間ビラキはこの一手で4図白1の三間ビラキは黒2と打ち込まれて窮する。5図白1とツケるのがサバキの筋だが、白11なら黒12とキラれるし白11でイは黒ロのキリがきびしい。
4図

5図


第三譜(17手)
黒17では一路進めて黒イと構える打ち方もあるが、どちらもこの隅の位を保つ要点である。黒17を省けば、6図

6図

碁によって白1,3と外勢の厚壮を図るか
7図

逆に白1と黒の形の級急所をついて左右に利益を収めるか、の選択権を白に与えることになる。手順中、黒6のツケは手筋で、白7と上辺に備える手で白8と反撃するのは黒イと突き出す調子を与えて白が悪い。白7で白10も黒8と切られて窮する。
要点
黒17には黒ロ白ハ黒ニと左辺一帯を大きく盛り上げる含みがある。黒17で8図黒1とヒラくほうが実質的なようだが、白2,4と圧迫されて位を低くされては全局的に黒不利である。
8図




第四譜(18手)
白18と構えた手は黒イとカカる手を妨けると同時に下辺一帯の白模様を盛り上げた大勢上の好転だが、こう控えるより白ロと発展したいという意見に対しては9図以下の反論がある。

9図

三々を中心に白△白1と両翼を広げた構図に対しては黒2と肩を衝くのが常用の手法で、三々の低位を咎める急所の形になる。白3とオシて白5とハシるのがひとつの通型だが、白1の働きが鈍って左辺の位がいかにも低い。しかも、黒2,4の二子に対する適切な攻め手がないから、黒に手抜きされて上辺黒ハのツメに回られる。
10図

逆に白2とオシて4とハシるのも一法だが黒5までと大模様の夢を破られては白不満である。なお黒5を省けば白イの攻めが好形となる。




第五譜(19~20手)
黒19とツメる手で黒イと四間にヒラくのも辺の大場だが、その黒ロに続く厳しい二の矢がない。黒19のツメには黒ロと打ち込むツギの狙いがあるから、一石二鳥の価値が高い。白20の構えを省けば11図の黒△の勢力を頼みとした黒1の打込が厳しい。白2とツケて黒7までとワタらせれば一応無事だが実利を失う不利が大きい。

11図

12図
白2とコスむのは黒3以下17でツブレ形。

13図
白16とトブ手で白1とハネれば黒2とハシられて攻合い負けだし、白イとアテるシチョウも悪い。




第六譜(21~22手)
黒21と一間にトンだ構えからは14図の黒1と一間にトブ手が二重構造の中心をなす要点で、この一手で右辺一帯に黒の理想的な大模様が形成されることになる。白22のツケはその黒1に先立って右辺の大模様を制限した意味だが、黒21と構える手で黒イとトブ手も考えられる。黒イとトベば右上方面に大模様が形成されるが、その大模様にどこから手を着けるのが適切かを考えてみよう。

14図

15図
まず白1のカカリだが、黒2とコスミツケて白の根拠を奪い、白3とタタせて黒4とトブ通型、黒△のヒラキが(黒イの星下より)狭くて凝り形気味な点が気に入らない。そこで16図



16図
白1とカカれば黒△の勢力を活かして黒2と隅の実利を守る打ち方が考えられる。続いて白イとトベば黒ロと大きく囲って満足だし、白3とトベば黒4とトンでまだ根拠の確かでない白二子を攻める手順になるからこれも悪くない。


黒△のトビに対しては結局白1と三々に入るぐらいのもであろう。黒2のオサエから黒6のノビまでは通型だが、ここで白7とハウと黒8,10とハネツイで右辺を大きく地にされるから18図の白7,9のハネツギを先にする手順が考えられるが、黒10と外勢を整えた後、白11とハッても黒イのオサエは期待できない。

18図

19図

六譜の白22では白ロとボウシして黒ハの受けと換わるのも常用の消しの手方だが、白22と激しくツケたのはシチョウ関係が白有利と見たからである。
19図黒2白3に続いて黒4と切ってから黒6とツイでも白7とカカエるシチョウは白がいい。



第七譜(23~26手)
黒23と自己の勢力の弱いほうからハネたのは当然の方向だが黒23とハネる手を20図の黒1のハネに変えても白2のハネから白6とカカえるシチョウは白有利である。白26とノビたのは黒イとキル手がないからだが、白26で白イとツグのは白の形が重い。

20図


21図
白1とツゲば黒2のケイマ攻めが厳しく白17までは変化の一例だが黒優勢の局面となる。




第八譜(27~34手)
黒29は形の急所。この一撃を省けば白29と形を整えられて攻めがきかなくなる。黒29ではもう一本、20図の黒1とハイたいところで、白2とノビてくれれば黒3と急所を突く手が理想的な攻めはなるが、白2と伸びてもらえず、白3と中央を厚くされる恐れがある。

要点
逃げ腰の重要性
白34のトビはおろそかにできない。省けば23図の黒1,3と攻め立てられて周囲の損害はまぬかれない。黒13まではその一例だが、攻められる不利は計算以上に大きい。
22図

23図




第九譜(35~36手)
黒35と一杯にツメる手で黒イとヒラく布石もあるが、下辺一帯の白模様に対しては迫力がないから、白ロと囲われる恐れがある。譜の黒35は黒ハのトビを含むと同時に第四線の白のスソアキを狙って黒ニと滑り込む手をみた積極的手法である。

黒35のツメに対し24図の白1と反撃する手はむしろ黒の歓迎するところで黒2,4と平易にトビ出して打てば自然に下辺の白模様がうすくなる道理である。
24図

白36のカカリは今がチャンスで25図の黒1とトバれてからではこの黒の地模様に対してちょっと手の着けようがない。仮に白2と三々に打ち込んでも、黒△の備えがあるので活き図ることは絶望である。
25図




第10図(37~42手)
26図黒1とトバれた後では白2と打ち込んでも黒3と抵抗されてうまくいかない、白4と左方を守れば黒5とコスまれて手はないし、白4とサガル手で白イとハシれば黒4白ロ黒ハ白ニと先手で根拠をえぐられる不利が大きく、右上方面の活路も黒ホとおく攻め筋などを見られてはっきりしない。黒37のコスミツケに対し、白イとタテば黒ロとトバれて窮地に落ちることになる。白38,40は先手を取るための臨機の処置だが、白42とカケても上辺の黒一子はまだ味残りである。さかのぼって黒37で27図の黒1とカケても白△一子は取りきれぬ石で白18まではその活き方の一例をしました。

26図


27図



                
第11譜(43~53手)
黒43のトビは双方の模様の中心点。白44のコスミツケは黒46ハシリを妨げた手順の利かしで28図の黒2とサガれば白3という調子である。



皇室の新専用車、国会開会式出席で初めて出番
天皇陛下が乗られた新しい皇室専用車 

 宮内庁に7月に納入された新しい皇室専用車(御料車)が28日、天皇陛下の国会開会式出席の行き帰りに初めて使われた。
 専用車は、トヨタ自動車の大型リムジン「センチュリーロイヤル」(全長約6メートル、幅約2メートル、8人乗り、5250万円)。約40年にわたって「ニッサン・プリンス・ロイヤル」が使われてきたが、老朽化で整備が難しくなり、更新された。
 宮内庁によると、専用車の昨年の利用は計50回で、国賓など外国賓客への提供が33回、国会開会式や全国戦没者追悼式など両陛下の重要な行事での利用が7回。今後も外国賓客への提供が増えそうだという。さらに同型車を3台購入する方針。




平行型布石

2006-09-22 20:09:00 | 布石の順位と着点
2006/9/23/土


布石の順位と着点
地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。

平行型布石第二局 大模様作戦
第一譜(1~11手)
白10のコスミでは白イと一間に飛ぶ型もあるが、いずれにしても黒9と堅く継がれれば手は抜けない。黒11と高くヒラいたのは黒1,3の二連星と相呼応して大模様作戦で行こうという初めの構想である。


1図
仮に白1などと反撃すれば黒2のツケが厳しく、黒8までと厚くさせては全局的に白不利である。


要点 高低の差
2図の黒1と低ければ白2のボウシで大模様を消される弱点が残る。3図の黒▽と高けければ白イと横からの揺さぶりのほか白1以下と実利をえぐる手段などを狙われる。
2図

3図



第二譜(12~14手)


要点 割打ちとツメ。黒13と広いほうからツメたツメの方向は正しい。黒13で黒ロと狭いほうからツメて白ハとヒラかせるところではない。5図参照
なを黒13で黒ニとカカる布石もある。

4図
白12と割打ちする手で4図の白1とシマれば黒2の三連星が右辺の構えと二重構造を描く理想の布陣となる。なお。白イでなく白12と右方に寄せたのは、黒の右方のスケールに関心を寄せた意味である。


5図
黒1白2は広いほうからツメよというツメの原則に反し打ち方である



第三譜(15~18手)

黒15のコスミツケは二間ヒラキの白の形を凝らせる常法である。黒15で単に6図黒1と受けて白2とハシられては甘い。

6図


要点 黒15と守ってもまだ白イと三々に打ち込む余地が残っている。その白イをめぐる攻守のかけひきが双方の重大関心事である。白18のシマリは現下最大の大場である。


第四譜(19~20手)
黒19の割打ちは下辺の天王山といっていい。黒19で黒イと左辺の大場を占める布石もあるが、白19の大場下辺の理想形で、白19の一手で左右からのヒラキをかねられては黒つらい。黒イに伴う黒ロのツメが白に響かぬ点にも黒の不満がある。


備考 白20のカカリで7図白1と打ち込めば急戦だが黒2以下黒8と運ばれても白うすく、右方も黒イの封鎖形を見られてうまくない。8図黒2のトビは白3のツケで連絡されて黒が甘い。

7図


8図




第五譜(20~23手)
白20のカカリに対し、黒21白22と交換してから黒23とシマったのは欲張ったうちかただがこれには理由がある。黒21で普通に9図の黒1と受けるのは黒△のヒラキが狭く、黒3白4の交換を想定しても凝り型で働きに乏しい。白イのハシリや白ロの三々打込が残る点も黒は不満である。

9図


要点 凝り形とは勢力の重複を意味する熟語だが、布石時代には凝り形を避ける工夫が大切である。白22を省けば10図黒1のマガリが厳しくしろよん子が弱い限り白イ8の打ち込みは狙えない。
10図




第六譜(24~26手)

黒25は白の両翼の陣を妨けた。この手でたとえば11図の黒1と右上隅を確保するのも実利の大だが白△の配置が加わった現状では白2のツメが大きくこの二重構造の大模様は驚異的である。白△方面に黒の勢力があれば黒25の詰めは必ずしも急がない。

要点 白24を省けば黒イとハサんで攻められるその白24はヒラキの限度で、白イと開けば黒ロの打込が残る。白26の打ち込みに対し、黒ハか黒ニかの選択は常に慎重でなければならない。
11図




第七譜(27~39手)
黒27のサガリは白を右辺に活かして外勢を張り、その厚みを活かして上辺の白四子を攻めながら局面をリードしようとする積極戦方である。黒35のキリは手順。白36のツギでは12図の白1きったほうを取るのが通報だが黒2,4で白△までが腐って悪い。

12図

要点 積極か消極か。黒27で13図黒1とオサえれば右辺は守れるが白2のハネで安定される。黒1の後退は上辺の白が強力で攻めの楽しみがないという場合に選ばれる消極策である。
13図




第八譜(40~46手)

白40,42は苦心の着想。右辺の白は手抜きしても死形はないが、14図の黒1のノゾキを聞かされると、黒イなどと進路がふさがれば白ロと活きなければならないから、その関係をにらんで黒3と攻められれば左右の白のシノギが苦しい。

14図

15図
黒1のノゾキを妨けて、15図白1とカケツグ手も考えられるが、黒2のオシから黒イ白ロ黒ハ白ニの後手活きを強要されてはつらいから、それを防いで白3とおどりだせば黒4と攻められてやはり薄い。
黒43とサガる手で黒イと堅くツグのはぬるい。黒43とサガっておけば白の一団の出口が失われた場合。黒ロなどの攻めが白の致命傷になるわけである。白44のツメを怠れば黒ハのヒラキが大きい。したがって白のツメは大場の手どまりといわれる好点だが、この手では16図の白1黒2と交換してから白3と上辺の一団を逃げ越しているのが全局的に好ましかったと思われる。
16図

17図

白△と進出しておけば当面の危険はないから左上辺の黒模様に対して白1の進入も可能ということになる。白15まではその攻防の一例だが、活路に不自由はない。黒45の攻めが大勢上の要点で、白46と補ってもまだ左右の白の薄みは解消されない。その黒45はまた18図黒1の拡大を含み、それを嫌って19図白1と先鞭されても黒2の受けに満足できる
18図

19図











平行型布石(1局)二連星

2006-09-18 11:40:47 | 布石の順位と着点
2006/9/19火

台風も去ってホットしています、しかし地球温暖化の影響でしょうか例年とは
違った天変が起こっているような気がします。

今日から布石を徹底研究してみたいとおもいますが
週2回ほどのアップロードを予定しています。


布石の順位と着点
地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。

平行型第一局 黒・二連星
空隅占め方はもちろん碁によってさまざまだが黒1,3白2,4と互いに四隅を占めあってスタートする布石の例は専門家の実戦譜について90パーセントの比率を示している。黒1,3の星の連打を二連星と呼んでいる。
1,3と一辺の両隅を占め、これと平行に対峠して白2,4と対辺の両隅による布石を平行型という。平行型の布石をそのまま続ければ、傾向として大模様の碁になりやすい。その大模様作戦の意欲は、主として先着者で黒の側にあるのが常識だが、その方針を白が妨けるのもこれまた常識だから、平行型即大模様の碁とは限らない。白2の三々や星は一手で一隅の中心点を占めているから、適切なシマリ方もなく、したがってカカリも急がないが、黒5のカカリは小目の理想であるシマリを妨げた大場であり急務である。

平行型二連星一譜(1~5手)





白6の二間高バサミから白10の三間ビラキまでは現代の流行方。白10を省けば1図のように白△の根拠を狙われ黒1とつめる手が厳しく、黒、い、と開かれても白不利である。黒11では逆に黒、い、とカカリ、白11と受けさせて黒、ろ、と大場を占める布石もある。なを白が左辺に先べんす場合を想定すれば2図の白1が大場となる。

平行型二連星二譜(6~11手)

要点黒9のハシリは第二線ながら根拠に関する要点である。
1図                      

2図






白12の大ゲイマ受けは左下隅を強化すると同時に全曲的に位を保つ要点である。この受けを省いて3図の白1と反撃することは可能だが、黒2の圧迫が厳しい。白12で白、い、と低く受け、黒13に続いて白、は、と右辺にワリウチするのも一法である。白12と高く構えたのは下辺に重点を置く意図と理解していい。白、ろ、小ケイマ受けは白12に比べて発展性に乏しい。

平行型二連星三譜(12~15手)

要点黒13とヒライてハサミをかねたのは絶対に逃せぬ攻防の要点である。怠って4図の白1のハサミを許し、黒△一子を攻撃の的にさらすようなことがあってはならない。
3図                      

4図





白14とカカラずに、白、い、と下辺の大場を占めて白、ろ、のカカリを見るという考え方もある。白16は白、は、の拡大を含みとした大模様作戦である。白16では5図の白1、3も一法だが、黒、い、と肩から消す手段を見られる。

平行型二連星四譜(14~16手)

要点白14とカカれ場白16などの締めくくりは省けない。省けば6図黒1黒3の攻めが厳しいからで、一般にカカりっぱなしというのはよくない。白16と高い構えの弱点は黒、に、ほ、の打ち込みである
5図                      

6図






黒17(第三線)は黒△(第四線)と釣り合いを保った最後の大場である。白18のカカりに黒19の受けも当然。白20とすぐ三々に打ち込んだが、時機を失えば図の黒1と守る手が大きく、次の譜との差は二十目に達する。このように星の布石では辺の大場の争奪戦が終わると隅の三々をめぐる攻防が焦点になってくる。白22のハネに、皆さんの応手は?

平行型二連星五譜(17~22手)

要点8図黒△からの黒1では位が低く、譜の構えには及ばない。白18で9図の白1とカカるのは、黒2黒4と攻め立てられて、黒△一子が絶好のハサミとなるから面白くない。
7図                      

8図

9図





黒23,25と退いて守ったのはここに先手を取ってほかの好転に向かう意味である。黒23とオサエる手では他に10図の黒1,3と遮断する積極先方がある。白14のハシリから黒13のカケまでは変化の一例で、白の実利と黒の外勢というワカレになるが、白12のツギを省けば11図の黒1,3の両バネで無条件死となる。また9図黒13のカケも心得べきで12図の白1とすぐ動き出す手は黒12までの緩みシチョウで成立しない。譜の黒25までは9図よりも積極的だが、譜の運びは部分よりも全体を見て他の好転を重視した。

平行型二連星六譜(23~26)

10図                      

11図

12図





黒27のトビが勢力上の必争点であることは、この点を白27のトビに置き換えてみればわかる。黒27と飛ぶ手で黒、い、とカケる急戦法もあるが、譜の黒27は上辺、ろ、の打ち込みをうかがうと同時に白28を促して黒29と黒二子を強化する調子を求めた。

平行型二連星七譜(27~29手)

要点黒27のトビからは時機を選んで13図の黒1と打ち込む手が楽に成立する。14図もその一変化だが布石時代には相手の薄味を衝くこのような狙いをにらんでいることが大切である。
13図

14図





白30のコスミに対し黒31のコスミツケは自他の根拠に関する要点で逃せない。黒31を省けば、白、い、とハシって黒三子の根拠を脅かされると同時に白の一団が安定して攻めの利益が失われる。白32は逃げ越しの要着である。

平行型二連星八譜(30~32手)


要点白32のトビで15図の白1と他の好転に向かうことも考えられるが、黒、イ、の利きを含んだ黒2以下黒6の攻めが厳しく、その厚みを背景に黒8などの打ち込みも楽に成立することになる。
15図






この布石で黒の手番ならば上辺か下辺かのどちらかに打ち込みを決行する機会である。どちらも白の地模様をあらすだけの打ち込みだからA級の打ち込みではないが白、いの拡大に先立つ黒33の打ち込みは今がチャンスで、上辺白、ろ、の打ち込みよりは急務である。

平行型二連星九譜(33)

要点打ち込みのいろいろ。黒33では白の第四線のの弱点を咎めて16図黒1と横からの揺さぶりをかける打ち込みもある。白2とスソアキを守れば黒7までと荒らしていいし17図の黒9で黒成功である。
16図

17図