2006/10/16月
昨日はダイエイショッパーズ4回で筑前琵琶演奏で魅了された。
地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。
平行型第六局 シマリと小目
第1譜(1~15手)

シマリの勢力をバックとして白6の小ケイマガカリを攻めるハサミは黒7の二間バサミのほかに1図の黒イ、ロ、ハのハサミが一般に用いられている。
1図

2図

1譜の二間バサミに対して手を抜けば2図の黒1とコスミツケて白一子の根拠を奪い白2とタタせて黒3と下方に実利を収めながら攻める手法が厳しい。そこで白4と進路を取れば黒5とコスンで受けるのが一法で、その黒5からは黒イのケイマで白三子を攻めながら右辺の厚壮化を取る。黒5でロとトビツケる手段もある。
3図

1路進めて白1とボウシすれば、ボウシにケイマで黒4とケイマに受けていいが、その前に黒2とカケるのもひとつの常法で、白3と換わって黒4と実利を占めるのが働いた手順である。
4図

白1とトンで前述の攻撃を緩和し、黒2の受けと交換してから他の大場に向かうのもある。
5図

黒1とケイマに受け、白2とハシったとき黒3とヒラく型に従ってもこの時点では別にさしつかえないが、一譜の黒9から黒15とトブ型は実利を主とるる趣向である。
第二譜(16~21手)

白16とハサんだ手は白21とシマるのが普通だが、6図の黒1と直ちにトンで白五子の攻めを見ながら右辺を大きく広げられる戦法を嫌ったものと思われる。
白2を白イに変えてもやはり白ロがきびしい。なので白18の二間ビラキは絶対の着点である。白20と星下を選んだのは独自の趣向。
6図

7図

黒1ともしヒラけば白2の一間ジマリが好形になる。
第三譜(22~24手)

白22のコスミツケは攻防の要点だが、他に8図の白1と一間にハサんで攻める打ち方も考えられる。
8図

9図

三譜の白24とコスム手は一路進めて9図の白1とケイマするのが通型だが、右下方面の黒の陣容が堅いこの碁では白1と進めても将来の発展性が期待できない。黒イのツケコシ黒ロのツメなどを狙われる点も、あって白24と控えた。
第四譜(25~28手)

黒25とツメた手は逆に10図の黒1とヒラキヅメする布石もあるが、その代わり白2とヒライてハサミを兼ねられる。白26と高く迫り、黒27を誘って白28とノビた石の運びに注意したい。
10図

11図

譜の白26と迫る手で11図の白1と低くツメるのは、黒2のオシから黒4とツケられ、黒6以下12と言う一連の手筋によってスムースに進出される。
第五譜(29~32手)

黒29(第五線)と白30(第四線)との交換はつらいが、黒31とトブための足場を固める意味でやむをえない。
12図

黒31とトブ手でもう一本黒1とオシ、白2の実利と交換するなどは無用の行為で、必要悪は最小限にとどめるというのが攻防戦の原則である。
13図

要点
接触戦では一般に相手より一歩先行することが大切である。譜の白30のノビを省けば13図の黒イ白ロの利きを含んで黒1以下と完封される。
14図

白1は黒2と先行させて面白くない。
第六譜(33~51手)

黒33と白の発展を阻止し、白34とコスませて黒35とトンだのは手順。黒35で15図の黒1とハシるのも部分的には双方の根拠に関する要点だが白2とマガられれば殆ど封鎖で黒三個の味も悪く、大勢上黒不利である。
15図

16図

黒1と単にオサエ手黒3とトブべきだった。そこで白4と踊りだせば黒5とトンでいていい。白44のハネから白46とハッたのが黒のダメ詰まりを狙った強手で黒51のキリから混戦になった。
17図

黒47と取る手で17図の黒1は白2とツがれる実利がしのび難い。

昨日はダイエイショッパーズ4回で筑前琵琶演奏で魅了された。
地の大小によって勝敗が決まる一局の碁は、一般に(序盤)中盤、終盤(ヨセ)の三段階を経て終局に至るのが状態である。
中盤戦を有利に導いて有終の美を飾るためには、序盤戦で相手をリードしなければならない。一局の基礎工事の段階とも言うべき布石時代は、中盤戦を有利に戦うための根拠又は勢力争い。言い換えれば縄張り争いの場といっていいでしょう。
平行型第六局 シマリと小目
第1譜(1~15手)

シマリの勢力をバックとして白6の小ケイマガカリを攻めるハサミは黒7の二間バサミのほかに1図の黒イ、ロ、ハのハサミが一般に用いられている。
1図

2図

1譜の二間バサミに対して手を抜けば2図の黒1とコスミツケて白一子の根拠を奪い白2とタタせて黒3と下方に実利を収めながら攻める手法が厳しい。そこで白4と進路を取れば黒5とコスンで受けるのが一法で、その黒5からは黒イのケイマで白三子を攻めながら右辺の厚壮化を取る。黒5でロとトビツケる手段もある。
3図

1路進めて白1とボウシすれば、ボウシにケイマで黒4とケイマに受けていいが、その前に黒2とカケるのもひとつの常法で、白3と換わって黒4と実利を占めるのが働いた手順である。
4図

白1とトンで前述の攻撃を緩和し、黒2の受けと交換してから他の大場に向かうのもある。
5図

黒1とケイマに受け、白2とハシったとき黒3とヒラく型に従ってもこの時点では別にさしつかえないが、一譜の黒9から黒15とトブ型は実利を主とるる趣向である。
第二譜(16~21手)

白16とハサんだ手は白21とシマるのが普通だが、6図の黒1と直ちにトンで白五子の攻めを見ながら右辺を大きく広げられる戦法を嫌ったものと思われる。
白2を白イに変えてもやはり白ロがきびしい。なので白18の二間ビラキは絶対の着点である。白20と星下を選んだのは独自の趣向。
6図

7図

黒1ともしヒラけば白2の一間ジマリが好形になる。
第三譜(22~24手)

白22のコスミツケは攻防の要点だが、他に8図の白1と一間にハサんで攻める打ち方も考えられる。
8図

9図

三譜の白24とコスム手は一路進めて9図の白1とケイマするのが通型だが、右下方面の黒の陣容が堅いこの碁では白1と進めても将来の発展性が期待できない。黒イのツケコシ黒ロのツメなどを狙われる点も、あって白24と控えた。
第四譜(25~28手)

黒25とツメた手は逆に10図の黒1とヒラキヅメする布石もあるが、その代わり白2とヒライてハサミを兼ねられる。白26と高く迫り、黒27を誘って白28とノビた石の運びに注意したい。
10図

11図

譜の白26と迫る手で11図の白1と低くツメるのは、黒2のオシから黒4とツケられ、黒6以下12と言う一連の手筋によってスムースに進出される。
第五譜(29~32手)

黒29(第五線)と白30(第四線)との交換はつらいが、黒31とトブための足場を固める意味でやむをえない。
12図

黒31とトブ手でもう一本黒1とオシ、白2の実利と交換するなどは無用の行為で、必要悪は最小限にとどめるというのが攻防戦の原則である。
13図

要点
接触戦では一般に相手より一歩先行することが大切である。譜の白30のノビを省けば13図の黒イ白ロの利きを含んで黒1以下と完封される。
14図

白1は黒2と先行させて面白くない。
第六譜(33~51手)

黒33と白の発展を阻止し、白34とコスませて黒35とトンだのは手順。黒35で15図の黒1とハシるのも部分的には双方の根拠に関する要点だが白2とマガられれば殆ど封鎖で黒三個の味も悪く、大勢上黒不利である。
15図

16図

黒1と単にオサエ手黒3とトブべきだった。そこで白4と踊りだせば黒5とトンでいていい。白44のハネから白46とハッたのが黒のダメ詰まりを狙った強手で黒51のキリから混戦になった。
17図

黒47と取る手で17図の黒1は白2とツがれる実利がしのび難い。