2006/7/31/(月) 晴れのち曇り
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先(根拠)

上辺に黒サガリのある形で黒△の切りが来た。これで白2子は助からない。
といって折角ある石だから、目いっぱいにこれを利用せねばならない。白はここをどう打つかである。
1図

白1,3とアテ継ぐのでは、黒4と取られてよくない。こんなこと考えるぐらいなら、何も打たないほうがましである。
2図

白1,3と捨てる。ごく当たり前のアイデアであるが、黒6とこういう形で二子を捨てるのはいささかもったいない。というのは次図
3図

周囲に白△の石がきて封鎖されても、この石は死なない。白1、黒2で活きであり、狙いが後に残らないのである。
4図(正解)

白1とアテ、3と這っているのがよい手である。黒4と切られて確かに二子は取られるが、それはは百も承知である。
5図

6図

白5、黒6から白7に打ち込んで眼をかきこれがなかなかの寄つきである。黒、い、なら白、ろ、とアテ黒の眼形に即即と迫っているところがいい。
この後黒、は、とツケれば、白、に、黒、ほ、白、へ、とハネて上方には一眼しかない。周囲の情勢いかんではこの石を大きく狙うことも出来るし、また現実に3図のように封鎖されると完全に死であり、これは黒として油断できないとこらだ。このように廃石とはいってもそれをうまく利用すればかなり効果のあるケースも有り、実践にあってはこういう打ち方もできるように心したいものだ。
7図

白1の打ちかきに黒2,4と出て行くのは概して悪手であり、5,7と絞られてよくない。白9、黒10まで、まだ眼形が定かでないことは前図と同様である。黒2以下の出は白を厚くして悪いものと知られたい。
8図

白1,3に対して黒4と打つならば、白5とついでよろしい。二子が助かったばかりでなく、黒の根拠がこれでほとんどなくなる。また白、い、と打って眼を取る手もあり、その攻めを見てまだまだ楽しみのある形である。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先(根拠)

上辺に黒サガリのある形で黒△の切りが来た。これで白2子は助からない。
といって折角ある石だから、目いっぱいにこれを利用せねばならない。白はここをどう打つかである。
1図

白1,3とアテ継ぐのでは、黒4と取られてよくない。こんなこと考えるぐらいなら、何も打たないほうがましである。
2図

白1,3と捨てる。ごく当たり前のアイデアであるが、黒6とこういう形で二子を捨てるのはいささかもったいない。というのは次図
3図

周囲に白△の石がきて封鎖されても、この石は死なない。白1、黒2で活きであり、狙いが後に残らないのである。
4図(正解)

白1とアテ、3と這っているのがよい手である。黒4と切られて確かに二子は取られるが、それはは百も承知である。
5図

6図

白5、黒6から白7に打ち込んで眼をかきこれがなかなかの寄つきである。黒、い、なら白、ろ、とアテ黒の眼形に即即と迫っているところがいい。
この後黒、は、とツケれば、白、に、黒、ほ、白、へ、とハネて上方には一眼しかない。周囲の情勢いかんではこの石を大きく狙うことも出来るし、また現実に3図のように封鎖されると完全に死であり、これは黒として油断できないとこらだ。このように廃石とはいってもそれをうまく利用すればかなり効果のあるケースも有り、実践にあってはこういう打ち方もできるように心したいものだ。
7図

白1の打ちかきに黒2,4と出て行くのは概して悪手であり、5,7と絞られてよくない。白9、黒10まで、まだ眼形が定かでないことは前図と同様である。黒2以下の出は白を厚くして悪いものと知られたい。
8図

白1,3に対して黒4と打つならば、白5とついでよろしい。二子が助かったばかりでなく、黒の根拠がこれでほとんどなくなる。また白、い、と打って眼を取る手もあり、その攻めを見てまだまだ楽しみのある形である。