こんなのできた!<2>

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

2013/11/11 『森のやうに獣のやうに』

2013-11-11 20:38:06 | Weblog

11月11日はいろいろな日 
「1111」や「十一十一」と並ぶことから この日の記念日 が多い。



気温は 9.7℃(17:00) ~ 14.5℃(13:37)
午後から急に冷え込んできた。


河野裕子著 『森のやうに獣のやうに』
河野裕子さんの第1歌集。
昭和38年から47年までの作品三百余首をおさめた、
17歳から25歳までの作品。


書き写しが終了した。


印刷して


冊子にした。
若い頃の第1歌集だが、河野さんの代表作が並んでいる。


《逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと》 (河野裕子 『森のやうに獣のやうに』)


《たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか》 (河野裕子 『森のやうに獣のやうに』)


《ブラウスの中まで明かるき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり》 (河野裕子 1-54 『森のやうに獣のやうに』)


大岡信氏は『折々のうた』で

《わが頬を打ちたるのちにわらわらと泣きたきごとき表情をせり》 (河野裕子 ④-87 『森のやうに獣のやうに』)

  10代末・20代初めの女性の愛と性の目覚めを、のびやかで大胆な日常語を
  生かして歌った。「わらわらと泣きたきごとき」のような、日常語をそのままとった
  表現の危うさと鮮烈さに、現代の女歌独特の鼓動が感じられる。 と評している。