陽祐 3歳10か月
三鷹のおばあちゃんと箱根旅行
1~2か月に1度は旅行に行っていたね
38年前のこと、私たちは三鷹のおばあちゃんから結婚を反対されていたの
原因は私 大学を出ていないどこの馬の骨かわからない女は息子の嫁にふさわしくないって
私のプライドはズタズタ だって大卒の人より仕事はできると思っていたし
給料だってずっと多くもらっていたから。
お父さんは23歳の私にこれから大学に行くよう勧めた
文字で書くとたった1行のことだけどそれまでにどれだけ二人で悩んだか
大学に行くように勧められて私は 学費を出してくれるなら勉強できるチャンスと
前向きにとらえて大学へいくことを決心
受験の準備を始めた。
だけど
三鷹では次に興信所を使って私を調べ上げ、あることないことでっち上げて反対した。
怒ったお父さんは裕子と一緒になれないなら死んでやると言ったらしい
そして親の承諾はいらない結婚しようと
それを聞いて ちょ、ちょっと待って! みんなに祝福されず結婚式もできない
結婚はいやだ だいたいうちの親に対して失礼だろうと
そんなすったもんだがあってお父さんは心労でやせ細り、体調を崩してしまった。
それを見ていた三鷹が折れた
そんな経緯があって私は三鷹に足が向かなかった。
正月、お盆のときくらいしか行かなかった。
その2回でさえ行きたくなかった。
でも、三鷹のおばあちゃんは唐突によくうちに遊びに来た
あなたたち孫に会いたかったのだろう 他に孫はたくさんいたけど
和雄の子供はあなたたちだもの。 その気持ちはよく分かったから
突然遊びに来たおばあちゃんを歓迎した。
お父さんは陽祐と縁が切れてしまったのは
自分たちだって三鷹に不義理をしていたのだから仕方がない
という。
そんなことを言われたときとても孤独を感じた