俺的に日本一好きな作家、中村文則の新作だ。
前作ががっかりしたから、今回は期待した。
国民の心理や、戦争やテロの目的やそれを動かし、政府を騙す企業、靖国神社参拝の本質、宗教の教祖の目的など、かなり真実に迫っていることが物語として描かれている。
作者の意気込みや、参考本を山積にしている苦心の様子がうかがえる内容だ。
教祖沢渡、松尾の人格や、目的に向かう展開は作者らしいと思った。
人も原子の集合体であるし、その原子の集合体が意識を持つという不思議、そして人の細胞はは半年ですべて入れ替わるから、体と意識は別物なんだな。
それがすべて正解なような気がする。俺も洗脳されているのかなあ?
ただ、物語としてはカルト集団と性の結びつきがいかにもって言う感じで、内容が薄いな。
中村文則の独特な病的で、入り込む文章の魅力は他の作品よりも薄かったと思う。
「掏摸」「土の中の子供」のような作品を期待したいんだけどな。
前作ががっかりしたから、今回は期待した。
国民の心理や、戦争やテロの目的やそれを動かし、政府を騙す企業、靖国神社参拝の本質、宗教の教祖の目的など、かなり真実に迫っていることが物語として描かれている。
作者の意気込みや、参考本を山積にしている苦心の様子がうかがえる内容だ。
教祖沢渡、松尾の人格や、目的に向かう展開は作者らしいと思った。
人も原子の集合体であるし、その原子の集合体が意識を持つという不思議、そして人の細胞はは半年ですべて入れ替わるから、体と意識は別物なんだな。
それがすべて正解なような気がする。俺も洗脳されているのかなあ?
ただ、物語としてはカルト集団と性の結びつきがいかにもって言う感じで、内容が薄いな。
中村文則の独特な病的で、入り込む文章の魅力は他の作品よりも薄かったと思う。
「掏摸」「土の中の子供」のような作品を期待したいんだけどな。
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