SHOUTS TO THE SOUL !!   岡崎 陽

根っからのネガティブ人間。
無能、ノミの心臓が語るブログ。

「プラナリア」を読んだ。

2015年11月14日 16時39分22秒 | Weblog
5編の短篇集だ。

プラナリアはその中の一編だ。

プラナリアって、黒いヒルのような生き物で、からだを刻んでも複数に再生してしまう、恐ろしい生き物だ。

プラナリアと、ストーリーとの関わりって、深くは感じなかったけどな。

この作家は初読みだと思う。

ハッピーエンドでなく、凄く現実的な完結の仕方をする。

人って、後悔するような、引きずるような人間関係の終結をしてしまうもんだよ。

俺だけかもしれないが、主人公の感受性と、本心がものすごく共感できるんだ。

人って、本心はものすごくネガティブで、ムカつくことが多いと思う。

そんな感想を抱きながら読んでいると、 「損の種をまいているのは、往々にして自分なんじゃないかな」という、文面にはため息が出てしまった。

久々のオススメ小説だ。