やっぱりね・・・
朝起きると『タラコまぶた』になっちゃってました。
パッチリ二重が超巨大二重に・・・
まるでピンクのアイラインを引いたみたい。
近所の小母様方には『眠そうだねー、ちゃんと寝なさいよー』なんて言われるし・・・。
でも寝ていられません。
朝一番から弔問客があったし、お昼前にはそのご近所の小母様方が集団で弔問にいらっしゃってサロン状態になっちゃったし・・・。
まあね、それはそれで大爆笑有りでとっても楽しかったんです。良い気分転換になりました。
午後にはタラコまぶたも少し治まって視界良好になったので、諸届けのために町役場に行ってきました。
後期高齢者医療保険の届出をしていると、ついでに父ちゃんの還付金が少しある事も分かったし、他のお役所の緒届けの仕方も教えてくれたし。至れり尽くせりの役場で大助かりです。
帰宅後は社会保険事務所に電話して必要な書類を聞きました。昔に比べるととっても親切なんですねぇ・・・。さっそく明日、村役場の帰りに行くことにしました。
明日は忙しくなりそうです。
まずはお寺に行って、村役場、社会保険事務所、銀行・・・母ちゃんがショートから帰ってくるまでにすべて終われるかなぁ・・・
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17日・・・
ほとんど眠れぬまま朝を迎えました。
貸し通夜会場にはばあちゃんとオイラだけ・・・
ばあちゃんのキレイなホッペに見とれていましたっけ・・・
叔父が迎えに来てくれたので、ひとまず家に戻って朝食。
ばあちゃんを一人にしておけないので、叔母と叔父に先行してもらい、オイラは母ちゃんをショートに預かってもらうべく施設に電話。チィさんを預かってもらうべく動物病院に電話。それぞれ了解を得ることが出来たので一安心です。
母ちゃんってば、叔母が付いていてくれたことに興奮したのかほとんど眠っていなかったので、目がすわってます。
『母ちゃん、ばあちゃんの葬儀に行く?』
『(首をプルプル)行かない』
『ほんとにいいの?』
『うん、行かない』
ショートのお迎えの車にリフトで上がるとき、ちょっぴり涙を滲ませていたそうです。
ごめんね・・・母ちゃんに付きっきりで居られないから・・・。
さてと、今度はチィさんの番。
案の定キャリーバッグの中では『ニャウォーン、ニャウォーン』と大騒ぎ・・・。
動物病院に入ると猫ちゃんばかり3匹が診察待ちでした。
他の猫ちゃんにつられたのか、すっかりおとなしくなったチィさん・・・
ごめんね・・・終わったら迎えにくるからね・・・。
午前中のうちに数名の弔問客あり。
御本家様もいらしてくださいました。
通夜会場では夕方まで何もすることがありません。
ばあちゃんを囲みながら、コーヒーすすってくつろいじゃってました。
午後3時頃兄ちゃん到着。
雪で交通がメチャクチャなのに・・・お疲れ様でした。
和尚さんが枕経に来てくれました。
お経のすばらしい声を聞いていると・・・
暑さでしおれかけた白菊の葉が『ニョキっ、ニョキっ』って・・・
目の錯覚かなぁ・・・。
叔母(長女)、叔父(次男)、従姉妹も到着。
4時半からの湯灌・納棺の儀式を待つばかり・・・
ばあちゃんの思い出話にひたっていると、
『・・・チーン・・・』
ザッと皆一斉にばあちゃんを見ます
誰もばあちゃんに触れられる距離にいないのに
『・・・鳴ったよね・・・今・・・』
『・・・おんばさんが来てるんだね・・・』
皆がが同時に聞いた音は、やっぱりばあちゃんだったのでしょうか・・・。
そうしているうちに湯灌の儀が始まりました。
ちょっと高額な儀式だけど、叔母と叔父には是非見てもらいたくて施行してもらいました。
やっぱりやってよかったぁ・・・
みるみるキレイになっていくばあちゃんを見て、叔母も涙ぐんでいるようです。
シミの無いほっぺに薄化粧をしてもらい、ピンクの口紅を施してもらうと・・・97歳には見えないくらいキレイなばあちゃんになりました。
セットで用意されていた白足袋ではなく、オイラがお誕生日に買ってあげた赤い花柄の足袋を履かせました。
そして・・・皆で納棺・・・。
とってもすばらしい儀式だったと思います。
暦の関係で、通夜は19日、火葬・葬儀は20日となりました。
18日は丸々一日なーんにもしないで、兄妹二人でばあちゃんを見守っていました。
・・・つづく・・・
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今日のチィさん。
来客があるといつもなら2階にすっとんで行くのに、弔問客がご近所様ということもあって、ずっと1階でのんびりしていました。
テラスの陽だまり、母ちゃんのベッド、出窓の陽だまりを渡り歩き、ついには重いテラス戸を一人で開けて日光浴なんかしちゃってます。
『寒いから閉めちゃうよ、自分で開けて入っておいでよ』
・・・ホントにテラス戸開けて入ってきたよ・・・
自慢げに『ニャっ(ただいまー)』って
入ったら閉めてよね、もう
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さてと、明日は母ちゃん帰ってくるし、パンでも焼いておきましょうか。