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記者/声楽屋のヨーコが綴る、サッカードイツ代表の時事情報ページ。選手やクラブの話を中心に、現地観戦記などもお届け。

ドイツ代表 試合スケジュール【随時更新】

【2024年】※時間は原則欧州現地時間、勝利は☆マーク
3月23日 21:00 フランス🆚ドイツ(N)
3月26日 20:45 ドイツ🆚オランダ(N)
6月14日 21:00 ドイツ🆚スコットランド(EM)
6月19日 18:00 ドイツ🆚ハンガリー(EM)
6月23日 21:00 スイス🆚ドイツ(EM)
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ドイツ代表+バイエルン・ミュンヘン+ブンデスリーガ試合予定一覧

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DFBがサプライズ人事を発表。紅がドイツ代表チームマネージャーに大抜擢!

2021-08-08 | DIE MANNSCHAFT2021



いよいよ東京オリンピックもフィナーレを迎えますが、みなさんいかがお過ごしですか?



現在、9月からのハンジ(ハンス=ディーター・フリックドイツ代表監督)新体制を前に内部改革を進めているDFBですが、今回は結構なサプライズ人事が発表されました。



なんと2014年W杯優勝チームの一員、紅(ベネディクト・ヘヴェデス氏)がドイツ代表のチームマネージャーに就任することが決定!



紅といえば、つい先日ドイツ・アマゾンで放映されるチャンピオンズリーグの解説者にゴメス(マリオ・ゴメス選手)と一緒に選ばれ、契約したというニュースがあったばかり。



そのニュースから日を置かず発表された今回の人事は、一体どのような経緯があったのでしょうか。



これまでもドイツ代表の地方レベルで行われている、さまざまなイベントに出席するなど“広報的”な働きを重ねてきた紅。



その功績と実績からの人選となったわけですが、特に彼を気に入っているビアビア(オリバー・ビアホフDFB兼同アカデミーディレクター)は、2024年夏に契約終了となる自身のディレクターのポジションの後任として紅を視野に入れているのではないかと言われています。



今回の発表を受け、紅は「自国のためにプレーできるということは、自分にとって常に最高のものでした。だからこそ、新しい役割でDFBに戻り、チームに関するすべてのプロセスに携われることをとてもうれしく思っています」とコメント。



紅といえば、ピッチ外では穏やかでドイツ代表チームの中でも人格者&中立的スタンスでみんなとの和を重んじていたタイプ。



(そのせいもあって、各所から人気があるのか……な?(((;◔ᴗ◔;)))?)



また、地に足の着いた家庭を持っていることも高ポイントだったのかもしれません。長い交際を経て、ブラジルW杯優勝後に結婚したリザちゃんとの間には2018年10月に息子のバス・アントニウス君が誕生、家庭円満な部分も好印象だったのでしょう。



そんな紅ですが、これから準備で大忙しになることは必至。まずは2022年カタールW杯までの間に、10月から始まるUEFAのMIP(Executive Master for International Players)プログラムを完了させます。



同プログラムは各国の元代表選手たちを対象に、サッカーマネジメントやゲームパフォーマンス向上のためのノウハウを指導し、チーム経営のプロフェッショナルとして育成しながらセカンドキャリアを支援するというもの。

ドイツでこのプログラムを修了している元代表メンバーは、現在レヴァークーゼンのスポーツディレクターを務めるジモン・ロルフェス氏(写真左)と、同じく6月末にドルトムントのスポーツディレクターに就任したセバスティアン・ケール氏(右)の二人です。



その二人に続き、DFBでの活動や解説業と並行しながらチーム経営を学ぶこととなった紅。紅にとっては新生ドイツ代表の今後のスタンスを任された重責がのしかかることになりますが、スタッフや選手たちからも人望の厚い彼ならこれまでの自身の経験もいかしつつ、きっといい方向にチームを導いてくれると信じましょう……!



また、EURO2020終了後に契約を終えたケプケさん(アンドレアス・ケプケ元DFB専属GKコーチ)のポストですが、長年フライブルクでGKコーチを務めるスイス人、アンドレアス・クローネンベルクさんに白羽の矢が立ちました。

これまでにバイエルンやシュトゥットガルトでも指導したキャリアを持つクローネンベルクさんですが、今回の招聘にあたって2022年まではフライブルクで働きつつ、当座は契約社員的な立ち位置でA代表に関わりながら本契約を結ぶとのことです。



さらに現在、コーチングチームで交渉が持たれているのが……バイエルンでもおなじみの、この方!



昨シーズンまで長年バイエルンのユースや、トップチームのアシスタントコーチとして選手たちを支えてきた「ティガー」こと、ヘルマン・ゲアラント氏。「まだ署名も何もしていないが、もしかするとDFBに行くことになるかもしれない」と、ティガーさんは取材に答えています。

写真左のダニー・ロール氏は、すでに代表チームの新アシスタントコーチになると発表されていますが、代表チームにはEURO後も引き続きマルクス・ソルグ氏が在籍。おそらくティガーさんはチーフスーパーバイザー的な立場として、スカウティングを担うことになるのではないかと現地メディアで報じられています。



そんな人事ドンジャラ真っ最中のドイツ代表は、9月の頭に行われるW杯予選のため、今月29日にシュトゥットガルトに集合します。果たしてハンジがどんな顔ぶれを招集するのか、楽しみにしたいと思います。

では、また☆☆☆☆



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DFB、新スポンサーとしてカタール航空と接触か。世論はダブスタと非難の声も。

2021-08-03 | DIE MANNSCHAFT2021



みなさん、いよいよ東京オリンピックも終盤に向かってきましたが、いかがお過ごしですか?



五輪ドイツ代表の早期敗退も記憶に残るなか、その前には思いがけず早々とEURO2020を終了してしまったドイツ代表のみんなの姿がありました。



ちなみにこちらは、イングランド戦後のドイツ代表用トレーナールーム。



同じく、こちらは選手たちの控室のフードコーナー。手を付ける選手は少なかったそうです……。



そんな状況のEURO2020ではドイツ代表が予想以上に早く敗退したため、各スポンサーの代表関連の広告物も大々的に宣伝できないまま終わってしまいました。



そのスポンサーに関してですが、ここ数年でDFBの公式スポンサー離れが深刻な問題となっています。コメルツバンクは女子チームに専念する形になり、メルセデス・ベンツは契約を終了。その後継にはフォルクスワーゲンが収まりましたが、2022年にはついに長年のパートナーであったルフトハンザ航空との別れが予定されています。



その次の提携先として、カタール航空の名前が出たのはEURO2020終了すぐのこと。DFBが同社にスポンサー契約を持ちかけたとドイツメディアが報じました。



それを聞いて不信感をあらわにしたのはファンやドイツの人たち。カタールといえば、次回開催のW杯のスタジアム建設のため移民労働者に対する劣悪な労働環境が問題になっており、それに対して各国の代表チームや各クラブが抗議運動を展開しています。

ドイツ代表も3月に行われたW杯予選の際、自分たちで「HUMAN RIGHTS」と描いたTシャツを着用するなどしてメッセージを発信していましたが、それに対しても「それなのにカタール航空と金のために手を結ぼうとしているのか!?」と、DFBの姿勢を批判する人が後を絶ちません。



また、同航空とスポンサー契約をしているクラブは多数ありますが、ブンデスリーガでいえばバイエルンが現在提携中。こちらもルフトハンザからの“乗り換え”組ですが、同じようにダブルスタンダードではないかというムードは今も漂っています。

しかし、クラブの場合とDFBの場合は少々事情が異なり、バイエルンの場合は経営母体が日本でいう株式会社の位置づけにあたる企業のため、ビジネスとしてのグレーゾーンが成立するという面があります。実際、バイエルンはNGOからカタールの雇用問題(この時には労働者の不審死)に対して調査を勧めるよう要請があり、それに対して対外的には「カタールの状況を懸念している」と声明を出しました。……が、調査が進展してるかどうかは依然不明のままです。



さらに年次総会では、人権問題に対する質問等を“NG項目”として執行委員が制定。組織として「国家の範疇に入る」ことや「現在のカタールの人権問題が営利企業の範疇に入ることはない」と決議しています。
…………グレーすぎるやろ……(⌒ ͜   ⌒)

現に複数の選手は人権問題に抗議する姿勢を示していますが、これらは「個人単位での見解」と、これまたクラブはグレーゾーンな寄せ方で“弁明”しています。
まあぶっちゃけ、エネルギーや生産系の面でカタールの恩恵を受けているドイツや各クラブは、大きく波風を立てたくないというのが本当のところでしょうか……(´・_・)



そんなバイエルンとDFBの最大の違い、それはDFBが非営利団体であるというところ。世界最大のサッカー組織でもあるDFBは、あくまでもサッカーを通じて社会貢献をすることが大前提であり、人権問題に取り組む選手の姿勢を見せながら、資金のために人権問題が改善されない国の企業と提携するのは矛盾していると指摘されているのです。



これらの報道を受け、7月16日にはアブドゥラ・モハメッド・アルタニカタール大使(写真)がベルリンでコメントを出しました。「報道にあったようなカタール航空とDFBのスポンサーシップ協議は行われていない。DFBから提携の要請があったことは確認しているが、それに対して同航空は返答していない状況だ。同航空は、現段階では交渉に対する検討はしていない。いま、ドイツ国内の世論に関しては虚偽の内容に基づいているため、驚きを隠せない」と表明。

あくまでもこれは「現段階」の話としてのコメントですが、今後もし提携に関する話し合いが持たれた場合はどう収束させるのか、注目が集まります。



さて、そんなカタール航空ですが、個人としては何度かドイツへの旅のときに利用しています。機内で出てくるプラカップも、伝統模様があしらわれていてオシャレ♡



機内食はエコノミークラスでも十数種類ある特別食メニューのオーダーが可能。事前に公式サイトから申し込む必要がありますが、アレルギーや疾患対応食、宗教に配慮したメニューなどさまざまな種類のミールが揃えられています。機内ではむすくみやすいので減塩メニューやローカロリー食にするなど、体調を整えるためにも利用できますよ(*´ڡ`●)
こちらは実際に注文したローカロリー食のプレート。脂を落としたチキンがメインで、見た目よりもあっさりした味でした♡

ちなみに特別食は通常の配膳よりも早く配られることが多く(そのため、先にアテンダントさんが席に来て確認してくれます)、あつあつでいただけるという利点も。



そしてカタール空港でローカロリー食を選んだとき、朝食に出てくるこれ!!!
おそらくドイツのミルヒライス(日本の牛乳ご飯的なものですが、好き嫌いが分かれる味だと思います)をイメージしたミールだと思いますが、これがまた形容詞しがたい味なんです。毎回食べるたびに「ああぁ~(◎∀◎)」と声が出そうになるのですが、なぜかクセになる味。ついつい、いつも頼んでしまうのです。°(^∀^)゚。

コロナのせいで最後に海外便に乗ったのは2019年の冬ですが、カタール航空はほかの会社に比べて就寝タイムでもドリンクサービスが定期的にあるなど、機内での過ごしやすさは至極快適でした。



また、ドイツに直行せずカタール空港を選ぶのは……この夜景が見たいから♡ アジアの広大さを堪能しながらゆったりと過ごせるひとときです。



そしてドーハで乗り換え、フライトと同時に眼下に現れるこの景色! ジオラマかと見まごう姿に圧倒されます。



……と、カタール航空の話になりましたが、話題を戻しましょう。
新スポンサー問題とあわせて話題になっているのが、現在ドイツA代表の呼称として使用されている「Die Mannschaft」に対するファンの拒否感の問題。



このネーミングは2014年W杯優勝後に生まれたもので、そのねらいは「ブランディング力の強化」。当時、ビアビア(オリバー・ビアホフ独代表チームマネージャー)らが構想を練り、フランスの「レ・ブルー」やスペインの「ラ・ロハ」のように、これまでドイツにはなかった固有名詞レベルになじむ愛称を生み出そうとしたのです。



…………が、
皮肉なことにネーミングを変更してからのドイツ代表の衰退の一途はごらんの通り。唯一コンフェレデーションズカップで優勝したのを除き、ほぼ壊滅的な戦歴を残すことになったのは、このネーミングにこだわったマーケティング陣に問題があるのではないかという声もこれまで度々あがっていたのです。



その結果もあり、あえて呼称をブランド化するということに対して疑問の声をあげる識者やサッカー関係者、ファンの人も少なくなく、そのうえカタール航空との話題が知られることにより、一層火に油を注ぐかたちとなってしまいました。

ついには現在、DFBの暫定会長ペーター・ペーターズ氏(写真)が「カタール航空とのスポンサー契約の可能性や代表チームの現状についての議論に関係なく、新しい代表監督との始動に合わせ、さまざまなリスタートを考える機会としてとらえている」とコメント。とはいえ、コメント程度ではファンが納得しないのも当然のことで、SNSでは「DFBはカネのことしか頭にない集団に成り下がった」というニュアンスでの批判が後を絶ちません。



そんなドイツ代表ですが、新監督のハンジ(ハンス=ディーター・フリック ドイツ代表監督)とともに“新生・ドイツ代表”として公に姿を現すのは、2022ワールドカップカタール大会の予選が行われる現地時間9月2日のリヒテンシュタイン戦。

できればそれまでにスポンサー問題とネーミング問題にけりをつけ、身も心もすっきりとリスタートを切ってほしいと願います。

では、また☆☆☆☆


【おまけ】


スポンサー関連といえば先日、EURO2020のリポーターとしてARDと契約を結んでいたシュバイニィ(バスティアン・シュヴァインシュタイガー氏)ですが、ハーフタイム中に広告違反行為にあたる私物の投稿をSNSで複数展開。それらはすぐにARDの知るところとなり、きついお灸が据えられたのだそう。

結果的にお叱りを受けただけで契約は続行されるとのことで、今後も( ´、U`)のリポーター姿が見られるのでひと安心……かな?ε-(´∀`*)ホッ



Regina Schmeken (German Edition): Unter Spielern - Die Nationalmannschaft

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2014年W杯のドイツ代表を完全記録。
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2010年W杯メンバーによる写真集。
エレン・フォン・アンワース著
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