Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

福津市へ(2)

2005年08月29日 | Weblog
 「あんずの里」を視察した後、次に案内していただいたのは福岡県立水産高校のすぐそばにある「お魚センター『うみがめ』」
 こちらは「あんずの里」の直売コーナーの海産物版といったところで、大きな円形水槽があり、烏賊が泳いでいた。隣には生け簀もあり、ヒラメ、養殖のタイ、サザエ、タコなどをその場でさばいて売ってくれるそうである。
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福津市へ

2005年08月29日 | Weblog
 11時から福津市情報公開・個人情報保護審査会。会長に大隈義和・九州大学教授、副会長に岩城和代・弁護士を互選。
 その後、男女共同参画室の職員の方に、あんずの里、水産物直売所、東郷神社、宮地岳神社を案内していただいた。
 あんずの里は、地元でとれる野菜や花などを直売するコーナー(ふれあい館)が賑わっていて、土日などは大変な売上だそうだ。商品ごとに生産者が明記してあるところも受けているのだろう。もっとも、この施設はタテマエとしては「農林漁業体験実習館」なのだそうで、農林水産省の農業基盤整備の補助金を受けて建てたという。農林水産省にはかつて構造改善局という局があり、1省庁の1部局でありながら、旧・厚生省の予算を凌ぐ予算を持っていることで知られていた。なにしろ農業の構造を改善することに関係することすべてに権限を持っているから、ダムであろうが河川であろうが道路であろうか、とにかく農業の「構造改善」に関係するとあれば、造るのである(最後には農道空港まで造って大失敗した。造るものがなくなったという皮肉な見方もある)。
 また構造改善局は、典型的な「技官の王国」であった。現場は農林水産技官という身分をもつキャリア技術官僚が握っている。しかし、文系のキャリア官僚である事務官が事務次官、農林水産審議官、局長、局付審議官といった指定職を独占しているため、技官は常に事務官キャリア官僚の下風に立ち、技官のトップは局の次長にとどまる。
 それはともかくとして、このふれあい館も、「補助金ハコモノ施設」の一環なのである。ここに難しさがあるが、少なくともこの施設の場合、建てた後に積極的に活用されているのはよいことである。
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