とんとんからしのあるがまま

ゆっくりと、のんびりと、ゆる〜いシニアの日々を綴ります。

童話「月の逢瀬」

2024-07-30 | 俳句

もしも、この世に

お月様が二つあったとしたら

あなたは新月で

わたしは満月

 

新月はこれから

だんだんと大きくなるのよね

夢と希望があるわ

満月は欠けていくのみ

ちょっとさみしい

 

でもひと月に一度

会える時があるのよね

それは、

あなたが上弦の月になる時

わたしが下弦の月になる時

二つの月は引き合って

一つの大きなお月様になる

 

それはそれは、美しく煌めいて

この世の月とは思えない

まったく、この世の月では

ないのだけれど

 

織り姫とひこ星は

一年に一度だけしか

逢えないけれど

月は毎月一度 会えるわね

 

今夜の下弦のお月様

左半分輝いて

右半分の上弦の月は

あなたの心の中に

輝いている

 


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