真夏の夜の夢
わたしは
蝉の穴を覗いてるのに
実は覗かれていた
知らない人が
丸い穴から
じ〜っと覗いてる
可愛い子供の顔だった
きっとわたしの子孫かもしれない
死は怖くない
身も心もぐったりと疲れて
まるで皮膚から湿布薬を
剥がすように
痛くも痒くもなく
私から命が剥がれて行った
そして、今、
私は、暗い穴の中にいるらしい
穏やかに安らかに
横たわっている
肉体があるようで
無いようで
命があるようで無いようで
それは魂かもしれない
穴の中に
どろんと横たわっていた
そして
暗い場所から
丸い穴を見上げていた
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今日も明日も愛を感じられますように。