チューリップ・愛のうた(短歌)

 

チューリップそこに咲いてる君なれど近くて遠い恋といふ位置

 

 

息遣ひ聞える傍で微睡んで現(うつつ)に在れば「愛」てふ形

 

 

咲き初めの蕾は硬くおぼつかぬ日々を過ぐれば華やかに咲く

 

 

つれづれに君は若くて美しく老いたる花の艶や薄るる

 

 

さらばえて消えてゆく様しかと見よ愛する君に最後の笑顔

 

 

結ばれぬ悲恋この世の常なれど痛みはやがてダイヤと光る

 

 

今日も明日も良い日でありますように。