またビデオテープをDVDに換えてるのですが、またまた記憶にないものが。
1991年7月10日に放送されたそうです。
司会は、鈴木雅之さんと森川由加里さん。
最初にお人形さんが出てきて、ふたりで「いちばん今までの中できれいなお人形さんですね。ご本人もきれいですから」
ジュリー登場
自分のお人形を見て、「わりとあっさり作ってありますね。目は似てるね。だいたい似顔絵とかで、したまぶた分厚く書かれたりするしね、鼻もいい鼻ですね」
お人形を作られたかたからメッセージ。
「沢田さんといえば、憂いを秘めた大きな二重、すーっと鼻筋のとおった小さな鼻、やや下唇が大きめな意外なおちょぼ口、このあたりに気をつけて作ってみました。沢田イコールかっこいい、そこでポーズは無表情、顎をあげて遠くを見つめるふうに作ってみましたが、おしゃれで繊細な感じがもうひとつかなという気がしないでもない。色を塗る前はこれは似てるとおもったんですがね~」
ジュリー、まじまじと眺めて、「ふだんの顔ですね、メイクしてないときの」
お人形が、体操着みたいな白白の服なので、
鈴木さん「ふだんこんな格好でジョギングしたりします?」
ジュリー「いや~。普通の開襟シャツで袖まくって。こういうの10年くらい前にしてたかな」
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今のジュリーなら、どんなお人形になるのかなぁと考えたら、笑えてきてしまいました。リュック姿かしら?
ジュリー「僕らがやり始めた頃は、ビートルズが世界的にすごくて、日本ではやっと目が出かけたころかな。で、バンドの人たちはプレスリー世代の人がほとんどで、ビートルズってのは音楽じゃないと、ハーモニーだって音楽的じゃないと言ってた人たちが多くて、スタンダードジャズを歌わないと歌手じゃないというような時代だったよね。で、来てるお客さんも若い人というよりも、働いて自分でお金が自由になる人、あるいは自分たちより上の人たちかな。だから、なんか僕らはまだ子どもだったけど、大人の世界に入ってってるって気がしててね」
鈴木さん「最初からボーカルとして、やろうと思ってたわけですか?」
ジュリー「というか、歌しか歌えなかったから。大人の人たちのバンドの、ローデイをやってて、1ステージ30分歌わしてもらえるかもらえないかという形でやってるときに、かっこいいやつらが遊びに来てて、彼らもベンチャーズをやってて、でもビートルズがすごい人気だというんで、歌をやらないかんということになって。でも楽器をやりながら歌を歌うのは難しいというわけですよ。4人いたんだけど。それで、ボーカル専門のやつを入れようってことになって、あそこになんかおるぞ、ってことで、呼び出されて、いっしょにやらないかということになって、ちょうどこまづかいばかりやってたから、おもしろくなかったし、で、やめさせてくださいって言って、若い連中といっしょにやるんです、って言ったら、おまえやめとけって言われて、東京なんかに行けるのは何万人にひとりやぞ、と言われてね。
あと継がしたるから、ギターでも覚えてね、コード3つ覚えたらいいんや、というそういう世界ですよ」
鈴木さん「それをふりきって。それはタイガースの前身でしたっけ?ファニーズ?」
ジュリー「そう、サリーとかタロー、ピー、加橋かつみがいて、そこに僕が入って、最初はファニーズっていってて、大阪にあるナンバ一番ってとこの門を叩いて、オーディション受けさせてもらって、まぁとにかく、かわいいってんで受かったみたいな。その頃、バンドやってる人たち年齢が高かったから、キャリアがないとできないし、だから僕らはけっこう無鉄砲だったんですよね。なんのコネもないのに、あそこいけばってのを知ってて、裏口から行ってね、オーディションしてください、どれどれ、って感じでやってもらって。で、月に1回ずつくらい来なさいって言われて、やってるうちにだんだんファンの人も増えてきて、ひとつきレギュラーってなって、けっこう早くに人気だけは出て、それでも先輩バンドでうまいバンドはいっぱいいましたからね」
鈴木さん「メンバーの人たちは楽器だけでって、歌に沢田さん入れたんですよね、しゃべりなんかも苦手だったんじゃないですか?」
ジュリー「そうですよ、それもおまえやれ、って言われて。曲を決めるのは、みんなが決めるんですよね、サリーとかタローとか、かつみとか、けっこううるさくて、それは任せてくれないんだけども。順番だけ決めてもらって、これはこういう曲でこうやって言えばいいんやとかいって、はい、とかいって、ぼく年下なんで。それで一生懸命標準語でしゃべろうとするわけですよ。大阪弁でしゃべるとだめなんですよ」
鈴木さん「最初のころはレパートリーはビートルズかストーンズですか。ストーンズをやらせたら、タイガースってやっぱりすごかったですよね。僕なんか小学校なんですよね、でレコードを買い漁って、田園コロシアムのライブとかね、あの辺なんか今高いんですよね、プレミアついて」
ジュリー「あぁ、廃盤になって」
鈴木さん「10000円くらいしますからね。あと映画とか見に行きましたよ。世界はぼくらを待っているとかね。
で、みなさん僕を呼んでください~とか、沢田さんが言うわけですよ。円盤でさらわれちゃったりして」
ジュリー「あれ、サリーが呼び掛けるんじゃないですか。みんな、ジュリーを呼び戻そう~みたいな」
鈴木さん「あれって、武道館のライブでしたよね。それとシンクロさせてるんですよね。あれって、ほんとにライブをやってるんですか?」
ジュリー「ほんとにやってるところも撮ってるし、映画用に撮ったところもあるし、そもそもあの映画は、ビートルズのヤアヤアヤアを下敷きにしてやろう、っていって、あー、それがいいそれがいいって、僕らも子どもながらに思って、いざ蓋が開いたら、お遊戯はしなきゃいけないわ、はなのっくびかーざり~みたいなとこもあるしね」
鈴木さん「これ、カルチャーショックでした」
ジュリー「いや、映画なんか、映画に出られるってことはすごいことなんだよ、っていう、洗脳されるんですよね、マネージャーとか会社に。それこそ週刊明星の表紙とかあると、これでやっと一人前になれるかもしれないんだよ、と。そういうことばかりだから、映画っていったら、とにかくみんなスタッフに嫌われないように。挨拶から、入るとこから守衛さんに、おはようございますから、そういうのをいつもいつも言われてた時代ですからね」
ヤマトより愛をこめて
そういえば、森川さんって、今、布施明さんの奥さまだよね。