ブラジルでのネット販売サイトにMERCADO LIVREがある。
http://www.mercadolivre.com.br/
僕自身、このサイトも含め、ネット上で商品を購入したことは1度もない。支払方法はクレジットカードに限らないが、商品を手にしないで買うことが好きじゃないのである。やはり何かの商品を買う時は、実際に商品を手にとって、よく吟味した上で、商品と引き換えに現金で支払いたい。
このサイトでは誰でも個人が家や車、その他の商品からサービスまで何でも売ることができる。売り手は、まず個人情報を登録し、無料で宣伝を出すことが可能だ。しかし、売買が成立すれば、手数料を支払う必要がある。
たた、無料広告だとその広告の字の大きさ、広告される頻度、画像に対する制限などがあり、なかなか買い手の目に留まらないのが現状である。従って、より広告を目立たせ、商品を大量に売ろうとすれば、宣伝費をより多く払い、さらに、商品の売買のたびにその売り上げの一部をサイトに支払うというシステムである。
一方、サイト会社は、売り手と買い手の場所を提供するともとに、その売買契約が無事行われ、引渡しと支払いが問題なく行われるようにサポートする。そして、買い手は、ショッピングセンターなどで買うより安い値段で同じ商品を購入できるというメリットを享受する。
買い手・サイト会社・売り手の三者がそれぞれ得をするというシステムである。
サイトには買い手による売り手の評価、コメント、今までの販売成立件数、質問システムなどが備わり、各種情報が手に入るので、購入時の大きな判断材料として使える。
実は、このサイトで売られている商品の多くはパラグアイから不法に入ってきたものである。ブラジルと国境を接するパラグアイのエステという町は、関税が自由な町で、特に電化製品などが安く売っている。
MERCADO LIVREで売っている売り手のブラジル人の多くは、バスでこの町まで買出しに行き、商品を大量に仕入れて、それを売りさばく。3年ほど前は、MP3やUSBメモリーがまだ目新しく、飛ぶように売れた。MP3やUSBメモリーなどは小さくて持ち運びが簡単なことから、パラグアイで大量に購入し、バスに乗って「友情の橋」と呼ばれる両国間をまたがる橋を通り、ブラジルに簡単に持ち込むことができたからだ。
しかし、個人用に使用するために幾つか買うならともかく、販売を目的に大量に買い込んだ場合は、かなりの危険が伴う。なぜなら、この友情の橋を渡る時に、抜き打ち的な査察が入るからである。バスの中に査察官が乗り込んできて、一人一人調べられたりする。見つかれば、商品はすべて没収。金銭的な損害もさることながら、刑事的処罰も受けるに違いない。
こんなことが起きるのは、ブラジルの関税が高すぎるのが大きな原因かと思う。例えば、日本で2万円で売られているWiiがブラジルのショッピングセンターでは1299レアル、日本円で6万8千円もする。その値段は3倍以上。もうボッタクリもいい所である。
これだけ高いと、ちょっと頭がいいブラジル人なら、パラグアイで安く仕入れて、ブラジルで高く売りさばいて一儲けしようと考える人が出てきてもおかしくない。と言うか、ショッピングセンターで売られているものすら、正規のルートで入ってきた商品かどうかは怪しいと思う。
僕が3年のサンパウロの田舎での滞在を終え、ポルトアレグレに住もうと8年半前にブラジルに戻ってきた際、サンパウロの空港で僕のノートパソコンを税関職員が見つけ、税金の支払いを命じた。500ドルを超える電化製品に対しては、その超過額に対して75%の税金を支払うことになっているとの説明を受けた。そして、関税を支払わなければ、僕のパソコンを没収すると言われた。
これは僕が個人で使用するものであり、これに対して税金をかけるのはおかしいと訴えたが、税関職員は規則だからといって一歩も引き下がらない。結局、僕は1500ドルの東芝のパソコンに対して、(1500-500ドル)×75%で、750ドルも支払わされた。
当時はまだノートパソコンはブラジルではかなり珍しく、高価なものであったが、現在ではノートパソコンもかなり安価になっており、日本から持ってくることにあまり意味はなくなった。だから、今はどうなのかは知らないが、ブラジルの輸入品に対する関税の高さは続いている。
不法商品を減らす意味でも、もう少し関税を下げ、輸入品の価格を下げ、買い手も売り手も得するような方向に持っていってもらいたいと願うばかりである。そうしないと、ブラジルはいつまで経っても世界でも有数の海賊版大国のままであろう。
http://www.mercadolivre.com.br/
僕自身、このサイトも含め、ネット上で商品を購入したことは1度もない。支払方法はクレジットカードに限らないが、商品を手にしないで買うことが好きじゃないのである。やはり何かの商品を買う時は、実際に商品を手にとって、よく吟味した上で、商品と引き換えに現金で支払いたい。
このサイトでは誰でも個人が家や車、その他の商品からサービスまで何でも売ることができる。売り手は、まず個人情報を登録し、無料で宣伝を出すことが可能だ。しかし、売買が成立すれば、手数料を支払う必要がある。
たた、無料広告だとその広告の字の大きさ、広告される頻度、画像に対する制限などがあり、なかなか買い手の目に留まらないのが現状である。従って、より広告を目立たせ、商品を大量に売ろうとすれば、宣伝費をより多く払い、さらに、商品の売買のたびにその売り上げの一部をサイトに支払うというシステムである。
一方、サイト会社は、売り手と買い手の場所を提供するともとに、その売買契約が無事行われ、引渡しと支払いが問題なく行われるようにサポートする。そして、買い手は、ショッピングセンターなどで買うより安い値段で同じ商品を購入できるというメリットを享受する。
買い手・サイト会社・売り手の三者がそれぞれ得をするというシステムである。
サイトには買い手による売り手の評価、コメント、今までの販売成立件数、質問システムなどが備わり、各種情報が手に入るので、購入時の大きな判断材料として使える。
実は、このサイトで売られている商品の多くはパラグアイから不法に入ってきたものである。ブラジルと国境を接するパラグアイのエステという町は、関税が自由な町で、特に電化製品などが安く売っている。
MERCADO LIVREで売っている売り手のブラジル人の多くは、バスでこの町まで買出しに行き、商品を大量に仕入れて、それを売りさばく。3年ほど前は、MP3やUSBメモリーがまだ目新しく、飛ぶように売れた。MP3やUSBメモリーなどは小さくて持ち運びが簡単なことから、パラグアイで大量に購入し、バスに乗って「友情の橋」と呼ばれる両国間をまたがる橋を通り、ブラジルに簡単に持ち込むことができたからだ。
しかし、個人用に使用するために幾つか買うならともかく、販売を目的に大量に買い込んだ場合は、かなりの危険が伴う。なぜなら、この友情の橋を渡る時に、抜き打ち的な査察が入るからである。バスの中に査察官が乗り込んできて、一人一人調べられたりする。見つかれば、商品はすべて没収。金銭的な損害もさることながら、刑事的処罰も受けるに違いない。
こんなことが起きるのは、ブラジルの関税が高すぎるのが大きな原因かと思う。例えば、日本で2万円で売られているWiiがブラジルのショッピングセンターでは1299レアル、日本円で6万8千円もする。その値段は3倍以上。もうボッタクリもいい所である。
これだけ高いと、ちょっと頭がいいブラジル人なら、パラグアイで安く仕入れて、ブラジルで高く売りさばいて一儲けしようと考える人が出てきてもおかしくない。と言うか、ショッピングセンターで売られているものすら、正規のルートで入ってきた商品かどうかは怪しいと思う。
僕が3年のサンパウロの田舎での滞在を終え、ポルトアレグレに住もうと8年半前にブラジルに戻ってきた際、サンパウロの空港で僕のノートパソコンを税関職員が見つけ、税金の支払いを命じた。500ドルを超える電化製品に対しては、その超過額に対して75%の税金を支払うことになっているとの説明を受けた。そして、関税を支払わなければ、僕のパソコンを没収すると言われた。
これは僕が個人で使用するものであり、これに対して税金をかけるのはおかしいと訴えたが、税関職員は規則だからといって一歩も引き下がらない。結局、僕は1500ドルの東芝のパソコンに対して、(1500-500ドル)×75%で、750ドルも支払わされた。
当時はまだノートパソコンはブラジルではかなり珍しく、高価なものであったが、現在ではノートパソコンもかなり安価になっており、日本から持ってくることにあまり意味はなくなった。だから、今はどうなのかは知らないが、ブラジルの輸入品に対する関税の高さは続いている。
不法商品を減らす意味でも、もう少し関税を下げ、輸入品の価格を下げ、買い手も売り手も得するような方向に持っていってもらいたいと願うばかりである。そうしないと、ブラジルはいつまで経っても世界でも有数の海賊版大国のままであろう。
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