日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

成功する人と成功しない人

2011年04月10日 14時34分11秒 | ブラジル事情

 

 このブログでも紹介したが、日本の文部科学省の奨学生への日本語の個人授業が終了した。当初は4月初めに行く予定だったが、東日本大震災及びその後の原発問題により、出発が1週間ほど遅れた。

 Mさんが日本語を勉強し始めてちょうど2カ月。持ち前の才能と努力により、ひらがな・カタカナの習得はもちろんのこと、2カ月で「みんなの日本語」の第14課まで終わった。

 この第14課は日本語教育用語で言うところの「て形」が導入される課で、かなり重要な課になる。出来れば第20課まで修了して、「普通形」をすべて覚えて日本に行ってもらえれば、日本での生活も少しは楽になったかと思うが、まあ仕方ない。

 Mさんはこれから1年間、東京の日本語学校で日本語を勉強する。そして、日本語能力試験を受験して、合格する必要がある。合格しなかった場合、専門学校で授業を受けられる能力に達していないということで、ブラジルに強制帰国させられる。

 かなりシビアな条件ではあるが、Mさんの能力と努力を持ってすれば、この高い壁も乗り越えられるのではないかと思う。

 17歳で親元を離れ、異国の地に渡る。そして、現地の言語を1年で習得し、日本の服飾の専門学校でファッションを勉強する。

 すごいことだなあと思う。

 世の中で成功する人というのは、自己分析がしっかりでき、自分が何をしたいのか、何ができるのかをしっかり把握し、1つ1つ目標を達成していく人なのかなと思う。

 そして、そういう人は、自分自身の能力を信じ切っており、親からも本人の能力を信じてもらっているケースが多い。逆に言えば、子供の能力を信じていない親の子供は、残念ながら成功しない人が多いように思われる。

 「信じる者は救われる」

 この教えは間違っていない。

 Mさんの親御さんはMさんの能力を信じている。Mさんはきっと成功するだろう。

 

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