逆境無頼カイジ Ultimate Survivor オープニング映像
友達に勧められた「賭博黙示録カイジ」というアニメの第1シーズンを見た。
面白い。と言うか、非常に興味深い。
『週刊ヤングマガジン』(講談社)で福本伸行氏が連載した漫画を原作にしたアニメだそうだ。
自堕落な日々を過ごしていた平凡な青年伊藤開司が、借金の保証人になったため多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく物語である。
まあ、これが単なるギャンブル漫画だったら、面白くないのだろうが、命や大金(借金)を賭けた非現実的な設定の中で、主人公である開司が人生を切り拓くために、もがき苦しみながらも、光明を見出してピンチを切り抜けていく様子に、読者として毎回ハラハラドキドキさせられる。
また、ギャンブルの最中の開司の詳細な心理描写、友情や裏切りなどの人生劇場、ストーリー上から学べる特にお金に関する人生訓など、その内容は非常に濃い。
大人になってから、あまり漫画を読まなくなってしまっていたが、生徒に勧められて最近見た「バクマン」にしろ、この「賭博黙示録カイジ」にしろ、やはり漫画・アニメの力というのは凄いなと改めて見直した。
「バクマン」の中で原作担当の高木秋人が、やはり現代は「何かメッセージを社会に伝えるのは小説ではなく、漫画の方が表現しやすく、金銭的にも断然儲かる」と主張していたが、その通りなのかもしれない。
小説・漫画・映画。どのメディア形式を取ろうがいいのだろうが、少なくとも漫画のポテンシャルは絶大で、馬鹿に出来ない。
漫画は日本の文化であり、日本は優秀なストーリーテラーを育てるべきである。
だから、麻生首相が提案した国立メディア芸術総合センターの創設なども、決して「アニメの殿堂」などと揶揄されるべき事ではない。
日本はもっとコンテンツ産業に力を入れ、世界に打って出るべきだと思う。
中国でも国産のアニメが台頭して来ているというのだから、日本はうかうかしている暇はない。
売れるものはどんどん売る。そうしないと、日本は直に追い越され、世界から見向きもされなくなる。
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