コンフェデレーションズカップ

　昨日はコンフェデレーションズカップの日本対ブラジルの試合をテレビで見た。前半１０分過ぎから見たので日本が最初にいれた幻のゴールは生では見られず、１対０で負けているところから見始めた。

　日本にいたときはJリーグの試合は、時々鹿島アントラーズの試合を見るくらいだったが、日本代表の試合は必ず見ていた。日本代表の試合を見るのは実に２００２年の日韓ワールドカップ以来３年ぶりになる。それだけに期待もしていたし、楽しみにしていた。

　今回のブラジルチームには、今回の試合を辞退したロナウド、来年のワールドカップで４回目のワールドカップ出場のベテランサイドバックのカフー、レアルマドリードのロベルト・カルロスの中心３選手は帯同しなかった。しかし、ほぼ１軍と見ていい。

　試合前パレイラ監督は、「前のメキシコ戦から６人は替える」と宣言していた。なぜなら、１次リーグの位置づけはより多くのメンバーを試すことだったからである。しかし、蓋を開けてみると、中盤から前線の黄金カルテットは変わらず。イタリアのACミランで活躍の若手カカ、去年の世界優秀選手でバルセロナでスペインリーグを優勝した、僕が今住んでいる町出身のロナウジーニョ、ドイツリーグで活躍のフォワードであるアドリアーノ、今サントスで売り出し中（レアルマドリードへの移籍話のある）、ペレの再来と言われるロビーニョの４人が先発。替えたのは守備陣の４人だけだった。

　つまり、ブラジルは実質１軍だったのである。

　前半はやはりブラジルの個人技によるボール回しの速さについていけず、サイドの奥までドリブルで持ち込まれて崩され、簡単に点を取られた。１点目も２点目も同じ感じで取られていた。この辺のボールをワンタッチでつないでいける点はまだまだ日本選手との差を感じた。

　中村がミラクルシュートを決めてすぐ点を返されちゃいけない。前半は同点で折り返すぐらいの気持ちで気を引き締めなければ。そうすればブラジルだって焦るわけだから。それでも最終的に同点で終えたことは評価できる。でも、１次リーグを突破できなかったことはマイナスだ。突破できていればもう１試合高いレベルの試合を経験できるわけだからそれをワールドカップで活かすことができる。

　今日付のこちらの新聞の記事では、日本の幻のゴールは審判のミスで、ブラジルは審判に助けられたが、何とか１次リーグを突破できた。攻撃はまあまあだが、弱点は守備だという論調であった。
　こちらではブラジルのリーグの試合は全然見ないが、代表の試合は大体見ている。最近の傾向としては、ブラジルはいい時と悪いときの差が激しい気がする。以前のような絶対的な力はない。ただ、タレントは豊富。いくらでもうまい選手は出てくる。その辺がサッカー王国の底力かなと思う。