日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

若返り対策

2008年10月29日 04時56分49秒 | ブラジル事情
 最近歳とったのかなと思う。
 
 あまりワクワクすることがなくなった。なんだか世の中のすべてのことを体験してしまって、人生において特に素晴らしい経験もこの先ないんじゃないかなと思ってしまう。
 
 何をするのも億劫だ。テレビを見るのも、映画を見るのも、本を読むのも、仕事をするのも。すべて既にしたことの繰り返しである。日常とは繰り返しの連続なのだから仕方ないが、30台半ばでこの状態というのはちょっとまずい。
 
 まだ、人生半ばであり、最低あと25年は働く必要がある。もっと何でも興味を持って果敢に挑戦していく姿勢が大事だ。人生という長い視点から見直せば、30台半ばまだ若僧だし、今しかできない事に挑戦していく必要がある。
 
 そう考えると、定年した後の60歳以降の人生なんてそれこそ想像がつかない。社会参加しないで果たして何を目標に生きていけばいいのかという感じだ。父親には人生をずっと働いてきてその歳になれば、精神的にも体力的にも疲れてきて、働いて社会貢献していこうとは思わなくなると言われた。確かにそうなのかもしれない。
 
 毎日家でテレビ見て、時々旅行したり、庭をいじくったりしているのが楽しくなるのだろう。今はまだ若くて体力があるから、そういう暮らし方にまだ違和感を覚えるのだと思う。第一今からそこまで先のことを考えても仕方ない。その時はその時なのだ。
 
 ブラジルに来て11年目だが、実は南米でブラジルしか知らない。イグアスの滝に行った時に、パラグアイとアルゼンチンにちょこっと入国したことはあるが、そんなのははっきり言って行ったうちに入らない。
 
 今まで他の国に行かなかったのは、まずはブラジルを深く知ろうという理由が1つ。もう1つはスペイン語圏に行くのがちょっと怖かったからである。リオデジャネイロなどに行った時にアルゼンチン人などがいて会話した際、向こうがスペイン語でこちらがポルトガル語でも何とか通じた。しかも、ポルトガル語学習暦はもう10年を数え、ポルトガル語で押し通しても何とか通じるだろう。

 ブラジルにやって来た最初の3年は、日本語学校が休みの12月末から3月初めまでが夏休みであったので、とにかくブラジル国内を周遊した。ベレーン、サンターレン、マセヨ、フォルタレーザ、サルバドール、リオデジャネイロ、サンパウロ、カンピーナス、ベロオリゾンチ、フェルナンドノローニャ、ボニート。観光地と言われている所はほとんどすべて行った。

 これらの未知の町を訪ねる時は不安を抱えながらもいつもワクワクしていた。言葉の不安もまだあった。最近の僕にはそういうワクワク感が欠けてしまっている。そういった状況を打破するために、この正月休みはアルゼンチンやウルグアイなどに行くというのはどうだろうかと考えている。ブエノスアイレスは南米のパリと言われ、サンパウロに勝るとも劣らないと聞いている。

 僕が住むリオグランデドスル州はブラジル最南端の州で、アルゼンチン及びウルグアイとも国境を接している。地続きであるので、国境を越えただけでは、あまり異国の雰囲気を味わえるとは思えないが、久々に「外国」を旅行することで、20台に旺盛だった冒険心を取り戻すことは重要だと思う。

 人間は同じことを繰り返していると閉塞感に捉われ、生き生きとした生活が送れない。時々自分をリフレッシュする意味でも旅行は大事だ。まあ、これから少しずつ計画を立てていこうと思う。何せアルゼンチンは何が観光の目玉かすらまったく知らないのだろうから。

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