日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ブラジル税金制度

2005年04月26日 05時33分02秒 | ブラジル事情
ブラジルは今青色申告の時期である。3月1日から始まり、今週の金曜日で受付が終了する。

僕は日本でもしたことがないので、どうなのか分からないが、ブラジルの申告方式は現代的である。ブラジルの財務省のホームページにアクセスして、青色申告用のプログラムをダウンロードして、それを指示に従って書いた後に、アップロードで自分の前年度の収入を申告する。電話やフロッピーを銀行に持っていってするという方式もあるが、ほとんどこれ。プログラムでは自分の所得やら、預金・株・土地などの財産やらを申告する欄があり、これらを全部記入すると、自分の支払うべき税金の額が算出される。

日本の青色申告はこんなに現代的であるのだろうか?

ブラジルの2004年度の所得税の税率は3つに分かれている。月収が4万4千円以下(4月25日現在の時価)は無税。月収4万4千円以上8万8千円以下は15%。月収8万8千円以上は27.5%。

日本の所得税は何%なのだろうか?恥ずかしながら、日本でサラリーマン経験が半年しかないのでよく分からない。

その他にも、退職時にもらうか、もしくは不動産購入時に使える税金(FGTS)と年金のための税金(INSS)なるものも毎月給料の中から払う。

どういう風に計算したのか、詳細はよく分からないが、ブラジル人の税負担は現在約35.5%くらいらしい。20年前と比べても2倍以上に税負担が増えており、国民としては我慢の限界に来ている。とにかく毎年何らかの暫定的な税金が新しく考え出されては恒久化していくのである。

ブラジルは過去のスーパーインフレに対するトラウマから、インフレ抑制に最新の注意を政府が払っており、物価が上がりそうになると貸出金利をあげて国債を発行する。そのたびに産業界からは投資ができないと反対の声があがっている。

現在ブラジルの実質金利は年率12.9%で世界一。2位のトルコが7.3%、3位の南アフリカが5.2%だからダントツのトップである。国債の大量発行は将来の世代への借金に他ならないから、はっきり言って本当に不安である。この国崩壊するんじゃないだろうかって。でも、日本政府にとっても決して対岸の火事とは言えない。


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