『思春期をめぐる冒険』岩宮恵子(日本評論社)を読んでいます。
村上春樹の小説で扱われるテーマを心理療法的に解説した上で、
不登校などの問題を抱えるクライアントの事例と照らし合わせていく内容です。
心理療法といったこれまで手に取ったことのない分野の本ですが、
私にとって馴染み深い村上春樹の小説(『ダンス・ダンス・ダンス』、『羊をめぐる冒険』、
『ノルウェイの森』、『海辺のカフカ』、『スプートニクの恋人』など)が題材となっているため読みやすく、
また村上春樹作品の"解説本"としても楽しめる内容になっています。
まだ読破してはおりませんが本書の冒頭で
3歳の息子の言動を理解するためのヒントがありました。
著者のクライアントとして突然学校に行かなくなってしまった思春期の娘を思い悩む母親Aさんが登場します。
Aさんの娘が母親に対し「ちゃんと食べられるものを出せ!」と母親の作った食事をつき返し、
父親(Aさんの旦那さん)に強く叱ってもらうと「すぐ人に頼るのか!」と
とにかくAさんにつらくあたります。
筆者の元に相談に訪れた当初のAさんはこのような娘の言動にどう対処すれば良いのか、
表面を取り繕うことばかり気にしていました。
しかしながら次第にAさんは娘が
Aさんにこの状況をなんとかしてほしいというメッセージを
送っているのだと理解するようになります。
子どもの表面上の言動ではなく、そこに伝えたいメッセージを感じ取ること、
これが思春期の子どもと向き合うために重要なんだなと思います。
息子は思春期ではありませんが弟の誕生という、
これまでで一番大きな意味を持つイベントを迎えました。
昨夜ですが隣に寝ていた息子がいきなり泣き始めたのです。
私が隣にいないと「ママ、どこー?」と探したり泣いたりするのですが、
昨夜はそばにいたので「ママ、いるよ。どうしたの、お腹が痛いの?」とこちらは困惑。
同じタイミングでKも起きておっぱいを欲しがっていたのですが、
泣き止もうとしないYuの方をしばらくギュッと抱っこしていると
「もう寝る」と自分で布団の中に戻っていきました。
泣いている間、「ママがいなくなる夢を見たのー。」とYu。
Kの誕生を喜ぶ一方で、今まで自分が一身に受けていた親や祖父母のattentionが
少なからずKに注がれている状態を不安に思うことがあるのでしょう。
昨夜の大泣きはお兄ちゃんとしてがんばっていることへの疲れかな。
そんなときはちゃんとYuにも愛情が注がれているんだと伝えてあげないと、と感じました。
本書は子ども(もしくは心理療法の上でのクライアント)の言動が持つ意味を
村上春樹の作品をベースに読み解いていく内容です。
引き続きじっくり楽しんで読んでいきます。
レビューが書ければいいのですが、これはレベルが高そうだ。。
ありがとうございます。
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村上春樹の小説で扱われるテーマを心理療法的に解説した上で、
不登校などの問題を抱えるクライアントの事例と照らし合わせていく内容です。
心理療法といったこれまで手に取ったことのない分野の本ですが、
私にとって馴染み深い村上春樹の小説(『ダンス・ダンス・ダンス』、『羊をめぐる冒険』、
『ノルウェイの森』、『海辺のカフカ』、『スプートニクの恋人』など)が題材となっているため読みやすく、
また村上春樹作品の"解説本"としても楽しめる内容になっています。
まだ読破してはおりませんが本書の冒頭で
3歳の息子の言動を理解するためのヒントがありました。
著者のクライアントとして突然学校に行かなくなってしまった思春期の娘を思い悩む母親Aさんが登場します。
Aさんの娘が母親に対し「ちゃんと食べられるものを出せ!」と母親の作った食事をつき返し、
父親(Aさんの旦那さん)に強く叱ってもらうと「すぐ人に頼るのか!」と
とにかくAさんにつらくあたります。
筆者の元に相談に訪れた当初のAさんはこのような娘の言動にどう対処すれば良いのか、
表面を取り繕うことばかり気にしていました。
しかしながら次第にAさんは娘が
Aさんにこの状況をなんとかしてほしいというメッセージを
送っているのだと理解するようになります。
子どもの表面上の言動ではなく、そこに伝えたいメッセージを感じ取ること、
これが思春期の子どもと向き合うために重要なんだなと思います。
息子は思春期ではありませんが弟の誕生という、
これまでで一番大きな意味を持つイベントを迎えました。
昨夜ですが隣に寝ていた息子がいきなり泣き始めたのです。
私が隣にいないと「ママ、どこー?」と探したり泣いたりするのですが、
昨夜はそばにいたので「ママ、いるよ。どうしたの、お腹が痛いの?」とこちらは困惑。
同じタイミングでKも起きておっぱいを欲しがっていたのですが、
泣き止もうとしないYuの方をしばらくギュッと抱っこしていると
「もう寝る」と自分で布団の中に戻っていきました。
泣いている間、「ママがいなくなる夢を見たのー。」とYu。
Kの誕生を喜ぶ一方で、今まで自分が一身に受けていた親や祖父母のattentionが
少なからずKに注がれている状態を不安に思うことがあるのでしょう。
昨夜の大泣きはお兄ちゃんとしてがんばっていることへの疲れかな。
そんなときはちゃんとYuにも愛情が注がれているんだと伝えてあげないと、と感じました。
本書は子ども(もしくは心理療法の上でのクライアント)の言動が持つ意味を
村上春樹の作品をベースに読み解いていく内容です。
引き続きじっくり楽しんで読んでいきます。
レビューが書ければいいのですが、これはレベルが高そうだ。。
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