『30代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則』大塚寿 ダイヤモンド社
元リクルートトップセールスの著者が書いた『オーラの営業』シリーズに感銘を受け、
本書も手に取りました。
(オーラの営業シリーズを読んだ感想はこちら。『離陸編』、『飛翔編』)
社会人としての種まき期間である20代を経て
30代は撒いた種を育てる「育成期」。
40代の収穫期を迎えるために30代での過ごし方が重要。
これは本書の冒頭でも掲げられている言葉ですし、
他にも仕事で成果を上げている方がおっしゃるところです。
著者がリクルート営業時代に出会った社長、大企業の部長など1万人の生き様から学んだ教訓を
仕事、家庭(プライベート)、お金などにカテゴライズし50のリストとなっています。
どれも納得のいく内容です。
ここでは自分として一番参考にしたい仕事面でのリストから3つをピックアップします。
1.「稼ぐ力」を身につけたかった
終身雇用制が通用しない今、稼ぐ力=どこでも通用する個人の力が重要です。
稼ぐ力は「実務能力」「共感力」「自分プレゼン力」の3つといっていますが、
なんといってもベースは「実務能力」だと思います。
技術、営業、人事、経理など自分のフィールドでいかに経験を積み、スキルを身に付け、成果を出したか。
実務能力をあげるには自らの実務能力を一旦書き出し、「定量化」して数値にするそうです。
数値化した実務能力を例えば四半期の間にどうすれば向上させることが出来るのか、
上司、同僚の行動からスキルを「盗む」のだそうです。
一言で実務能力と言っても漠然としているものを詳細にリストアップし、更に定量化することで
自分が取り組むべきことが明確になるのではないでしょうか。
2.誰と付き合うのか真剣に考えるべきだった
ポジティブな人と付き合えば自分も感化され行動につながることがある一方で、
ネガティブな人と居酒屋で否定的なことを言ってばかりいると
真剣に取り組まないことへの言い訳が出来やすいのだと思います。
また同じ学校を卒業した人、同じ会社の人など同じ環境の人とばかり付き合うのではなく、
異なる世界の人と付き合うことで新しいアイディアを得て
それが仕事につながることもあり得るのだと思います。
3.人前で話せるスキルを身につければよかった
30代では部下、後輩を持ち、管理職としてもしくはリーダーとして働くことが多くなる中で、
人前で話す機会が多くなります。
話す内容と話し方次第で人を動かせるかどうかが決まるので、
"自分の言葉"をもって話せるようになることを筆者は説いています。
仕事の上でチャンスを得るためにも自分がどのような業務を行い、どんな成果を出したのか、
自己アピールが重要だと思います。
端的な言葉で自分を語れることがチャンスを得るための下地作りにつながっていくと思います。
ところで本書の中では著者の「イクメン」ぶりも伺えます。
・公私混同、仕事もプライベートも全力で取り組む
・週26コマ(平日は朝時間・通勤時間・昼時間・夜時間の4コマ、週末は午前・午後・夜の3コマ)を有効活用して
自分時間を作り出す
・家事の分担の本丸は「料理」と「育児」。
仕事のできる人ほど、料理はプロジェクトの段取りと同じ、育児は部下のマネジメントと同じ、という視点で
積極的に楽しんでいる。
仕事の出来る人は上手に時間をやりくりして家庭と子どもに費やす時間を紡ぎだし、
仕事同様プライベートも全力投球ということなんですね。
旦那さんにも読んで欲しい本です
ありがとうございます。
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