ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

じーじの記憶

2020年03月26日 | 両親の介護
毎週水曜日は
じーじとばーばの施設に
顔を見に行くことにしています。

じーじが月曜日から土曜日まで
毎日デイサービスに行っていて
唯一、水曜日のデイサービスだけが
午後からなので
午前中に会いに行くことにしているんです。



アルツハイマーのせいで
記憶が曖昧になってしまったじーじ!

昨日も

「お昼ご飯を食べたら
塾長さんの所に行くんやろ?」
ヾ(*^^*) ネェネェ

と、聞いたら

「塾長さん・・・って誰や?」
σ(o´・Å・`o)??


と、言われてしまいました。
( ̄□ ̄;)ガーン


塾長さんとは
水曜日に行っている
半日型のデイサービスの施設長さんで
みんなに「塾長さん」と呼ばれています。

じーじが最初に通い始めたデイサービスで
塾長さんの事をとても信頼していて

いつも
「あの人は良くできている人だ!!」
と、誉めていました。

なのに、もうじーじの記憶の中から
「塾長」という文字が消えてしまったようです。

多分、顔を見れば
信頼している人と認識するのでしょうが・・・

そう信じたいです!


まさかの言葉に
ちょっと動揺しましたが
平静を装って

「お昼ご飯を食べたら
運動をしにデイサービスに行こうね!?」

と、言ったら

「そうか・・・」

と、言って納得したふりをしてました。



いつか、私を見て
「どなた様でしたか?」
と、言う日が来るかもしれない・・・
(´・ω・`;)

そう真剣に思いました。(汗)

できたら、最後まで覚えていて欲しいなぁ~!


でも、そんなじーじが
金曜日に通っているデイサービスで

ばーばと出会ったのは
ダンスホールだったと
自分から話をしたのだそうです。(笑)


ばーばがデイサービスの職員さんから
冷やかされたと
嬉しそうに言ってました。(笑)



じーじとばーばが19歳の頃の話です。

二人ともイケイケだったみたいです。(笑)


ダンスホールで
じーじが一目ぼれをして
婚約者がいたばーばに
猛アタックをして
いろんなことを乗り越えて
結婚をしたと聞いたことがあります。

大恋愛ですね!?(笑)

ただ・・・

この話は
ばーばから聞いたことで

じーじは絶対に
そんな話をするような人では
ありませんでした。

私が知っているじーじは
イケイケの気配は全くなくて
生真面目で亭主関白の父でした。


そのじーじが
自分からばーばとの出会いを話すとは・・・

びっくりです!(笑)

しかも、
今でも踊れるのか?
と、聞かれて

職員さんとダンスを踊ったのだそうです。
( ̄□ ̄;)マジ!?

職員さんがズボンのベルトを
しっかり握って
支えながら踊ってくれたと

嬉しそうに話をしていました。

職員さん!
<(_ _*)>アリガトォ


この話をするときだけは
いつもよりも言葉がはっきりして
うれしそうでした。(笑)


今、じーじの頭の中に
蘇っているのは
19歳の頃の一番いい時期の
記憶なのでしょうね?!

たくさんの記憶が
消えてしまったかもしれないけど

この頃の幸せな記憶を
もう一度、たどることができて
本当に良かったとおもいました。

もしかしたら、この記憶も
消えてしまうのかもしれないけれど
私はしっかり覚えておこうと思います。

=END=
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