真の動物福祉牧場を目指して

遺言のリアル

 今回は人類史上最高齢の男シバジーの遺言を考えますが、まずは歴代の名士達の遺言を参照してみます。

 この中から心に残った遺言を一つ挙げるならば、「裏を見せ 表を観せて 散る紅葉 (良寛)」が一番味わい深いと思います。

 これは「死を前にしては表も裏もみんなさらけ出せる」と詠った詩で、日本人は一般に「表と裏」が別れているので、死に際には貴重な「リアル」が表れて注目に値すると思います。

 「死のリアル」を前にして、生はしょせん「劇に過ぎない」と総括している遺言もいくつか見かけ、これは「未知の旅」へと向かう気構えが感じられます。
 
 人は死んだら何処へ行くのか? 宗教はこれにガイダンスを示しており、中でも一番それに特化している本は「チベット生と死の書」かと思います。
 しかし多くの現代人は宗教を持たず、独自のアイデアで「死のリアル」と向き合うので大変です。

 私としてはある程度宗教のアイデアを借りながらも、それ一色に染まるコトなく独自性を保って、現代人にも通用する「死のリアル」を描きたいと思っています。

 さて、それではシバジーの遺言のアイデアをいくつか挙げてみます。
 まずは残して逝く妻とそのお腹の中の子に対する言葉で、これは愛情表現が苦手な日本男性の手本となる、ストレートで熱い言葉にしようと思います。

 例えば「私の心は常に君と一緒だよ。お腹の子は僕の生まれ変わりだと想って育ててね。」と云った調子です。

 そして「生の総括」としては、「今生は 苦難の波を 乗り越えて 辿り着きたる 山の頂き」と云った詩にしたいと思います。

 因みにシバジーのモデルとしてはシバ神だけでなく、聖書のヨブも取り入れようかと思っています。
 ヨブは中東一の酪農家でしたが、戦災で全てを失い神を呪って鬱になりますが、最期には神に感謝して次の「セイ」に転生して行きました…


 

 

 
 

 
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