ピンク-フロイドの「Animals」は非常にコアなアルバムで、その中でも「Dogs」は一番ピンク(イッちゃってる)な曲と言えます。
このコラムにアルバムのコンセプトと「Dogs」の解説は書かれていますが、この歌はとてもシリアスなメッセージを伝えているので、もう少し詳しく解説します。
まず1番では「犬」たる者の心得が歌われ、2番ではそんな「犬」の末路が歌われて、3番では自分の生き方に疑問を抱く「犬」の心情が詠われています。
4番では歌い手がクールなデイビットから熱いロジャーに変わって、なぜ自分は「犬」になってしまったか、激しい感情を込めて歌っています。
また一方で、フロイドの曲は歌詞よりも音の方が強いメッセージを放っており、とても長い間奏では犬の鳴き声がだんだんと人の声に聴こえて来ます。
これはまるで、「AI監獄ウイグル」のようなディストピア(暗黒郷)で、犬の監視に怯えて暮らす羊の心情を描いているかの様です。
そうした暮らしを経験した人は皆PTSD(心的外傷)を負い、特に夫を強制収容所に入れられて「犬」と無理やり結婚させられた女性達の心の傷は深いと思えます。
パールのキャラバンで多数派を占めるウイグル女性達は、皆そうした経験をして勇敢に闘って来たので、「大草原での国際会議」では彼女達の「命がけの証言」(無料で読める)が尊重され、それは国際義勇軍の士気を大いに高めてくれます。