真の動物福祉牧場を目指して

革命軍の食事風景

 ここのところ、だいぶ殺伐とした戦いの物語が続いたので、今回は和やかな食事風景を3ヶ所の革命軍で描きます。

 この変化の付け方は「ゴールデンカムイ」から習ったモノで、この漫画がヒットしたのは食事を通して、失われたアイヌ文化を楽しく甦らせたからだと言えます。

 まずは100万人規模の北京中枢部を占拠した革命軍から描きますと、これだけの人数だともう1ヶ所で賄うコトは不可能なので、各自に食糧を調達して貰う必要があります。

 これは幸い、1000万人以上の北京市民が革命に賛同して食糧支援をしてくれたので、70年前の天安門広場を占拠した学生達と同じく、食べ物に困るコトはありませんでした。

 その食事風景は市民と革命軍の友和の場となり、他人に食事を振る舞うコトを特別な栄誉とする国民性も手伝って、北京の革命軍はとても豊かな食事にあり付けました。

 次に、満洲で蜂起した「輝けるカルマの騎士」愛新覚羅傑が率いる革命軍の食事風景を描きますと、ここには命知らずの古強者に感化された若者達が多く参加しているので、肉食中心の食事が彼等の士気を高めます。

 遊牧文化が発展した満洲では肉の発酵技術が受け継がれており、日本ではペットの餌にしかならない廃乳牛も、とろけるチーズの様に美味い熟成肉に加工されます。
 こうした牛肉を丸焼きで炙り、ほとんど生のママを熱々で頂くのが通で、スパイスはお好みで激辛も有りますが、大将の傑はヒマラヤ岩塩のピンクソルトのみを掛けて食べ、このストイックなスタイルは部下達に感化します。

 ストイックと言えば、2060年に於いて地上最強の部隊と言えるSFF(スペシャル-フロンティア-フォース)の食事風景は、その頂点を極めていました。
 それは東チベット-ンガパ県で、蜂起軍が党の軍隊に包囲され、半年以上も兵糧攻めされた時に食した、ブレサリアン(不食者)ターシャの特別料理です。

 これについてはちょうど去年の今頃に書いたブログ「ハラルフード(許されし食)について」で詳しく語りましたが、そこには日本でハラムフード(許されない食)とされる3つの食材を入れました。

 今回は端的にそれらを紹介しますと、亡くなった戦友達の肉、大麻草、そしてターシャの「聖なるうんこ」の3つで、これらを粉末状にしてツァンパに混ぜて携帯食とします。

 これはいくらなんでもストイック過ぎると思われるかも知れませんが、約100人の部隊がラダックからヒマラヤを越えてチベットのアリまで遠征するには食糧を極力軽くする必要があり、ツァンパはそれに最適な食事です。

 そこに入れられる「聖なるうんこ」は腸内細菌に働きかけ、少食で長時間疲れずに活動できるようにし、大麻草はマンネリ感や苛立ちを無くす効果があり、亡くなった戦友達の肉はタンパク質以上に精神的な糧を勇士達に与えます。
 
 こうした特別な食をいただく前には、みんなで「食法(じきほう)」を唱えるコトが仏教徒の習慣になっているので、それを口語訳して締めにします。

ーー ひとつには、功の多少を計り彼の来所を尋ねる。(食の有り難さを知ってその由来に思いを馳せる)
 ふたつには、己が徳業の全決と計って供に応ず。(自分の徳と業の全てをもって供養に応ずる)
 みつには、心を防ぎ咎貪等を離るるを宗とす。(心の乱れを無くし文句や貪欲から離れるコトを旨とする)
 よつには、良薬を事とするは凝固を療せんが為なり。(良き食をいただくのは凝り固まった心身を治療するタメなり)
 いつつには、道行を成ぜんが為に正にこの食を受くべし。(仏道の修行を成就させるタメにこそ食をいただくべし) ーー

 

 
 

 
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