このタイトルを検索すると、ボブ・ディランのアルバムが沢山ヒットしますが、ここでは河島英五の歌をフィーチャーします。
因みに「日本のボブ・ディラン」と言えば岡林信康や吉田拓郎がよく挙げられますが、わたし的には河島英五が本命で新井英一がダークホースかと思います。
この歌はとてもシブい失恋歌で、これほどソウルフルな歌は日本では非常に珍しいと言えます。
因みに「スロー・トレイン」は神学的な用語で、「時の干渉を受けない世界」と云った意味合いがあります。
今わたしが描いている「ルーガのエクソダス(長征)」もそんな世界にしたいと思い、今から90年前に紅軍によって行われた長征は2年以上の長きに渡ったので、近未来の長征もそのくらいスローなペースで「時の干渉を受けない世界」を描きたいと思います。
ここでもう一度「スロー・トレイン・カミング」に話を戻しますと、これはヒッピー-カルチャーの用語にもなっており、「思いっきりキマって時を忘れる」と云った意味合いで使われています。
「ルーガのエクソダス」では物語がスタートした「女子鉄道突撃隊」の頃からすでに、チョコレート(ハシシ)を火車(3等列車)の乗客に振る舞って「時に干渉されない世界」へと導いていたので、「長征」に参加した人達にもこのトリート(歓待)を行うとします。
こうしたチョコレートの料理コンテストがフランスでは毎年開かれているコトは何度か紹介しましたが、実際にそれは老人ホームなどで非常に高い人気を博しており、向こうの老人ホームは毎日「スロー・トレイン・カミング」な状態だと言います。
これはホスピスやがん病棟などの「死を待つ人々の家」では特に大きな意義を持ち、そこが「時に干渉されない世界」になるコトで、人々は一切の苦しみから逃れられ、幸福だった昔にタイムスリップしたような感覚で生きられます。
これも1つの「動物福祉」と言え、「ルーガのエクソダス」では道中の老人ホームや病院には全て立ち寄って、そこにボランティアとして住み込んだ「闇っ子女子」達によって「スロー・トレイン・カミング」へと導かれます。