真の動物福祉牧場を目指して

so peaceful , so sublime

 このタイトルはディランの素晴らしいラブソングの歌詞から取りました。

『D102-17 Nobody 'Cept You』

ボブ・ディランの全曲訳詞に挑戦中、「ディラン日記」のコーナー。花見やらGWやらで2週もお休みをいただいてしまいました。ブートレッグ・シリーズ第2集も残りわずか…

おやじのロック日記II

 この歌はディランのマスターピース(最高傑作)と言える「プラネット-ウェーブ」のアウトテイクで、こんなサイコーのラブソングがアルバムから外されたとは信じ難いコトです。

 まず歌い出しで「この世に聖なるモノなど何もないと思うけど、それは君を除いての話だ」という詩的な愛の告白から始まり、タイトルにした歌詞は「とても平和的で昇華している」になり、これは彼女の周りの場がそうなるコトを謳っています。

 もう少し「sublime」について言及しますと、これは「崇高」と言った形容詞に訳され勝ちですが、動詞の「昇華する」から「subliming」が派生しており、「妙法」の訳で「subliming low」とされるの向きがあるので、この言葉は特別なモノと見るべきでしょう。

 物語では「美の女神パールワティー」をそんな「subliming」な存在に描こうと思い、パールは「女子鉄道突撃隊」の頃に救出した闇っ子女子達を育てる孤児院を運営しているので、そこは「とても平和的で昇華している」とします。

 この孤児院は、ウイグルの「再教育中心」を解放する闘いを始めて「女子革命突撃隊」を名乗ってからは、党に追われて「砂漠のオアシス(敦煌)」からモンゴル草原への移転を余儀なくされますが、SFF(チベット秘密部隊)から「戦いの女神カーリー」が「メーヴェの使者」としてやって来て手伝ってくれ、資金面でも「富の女神ラクシュミー」の「光復党」と提携したので、まったく問題はありませんでした。

 早口での振り返りは疲れるのでほどほどにしますが、パールはその後、孤児院をすべての教育を受けられなかったモンゴル遊牧民のタメの無料の学校として開放し、「彷徨えるキャラバン」でも闇っ子達を鍛え上げるワイルドな学校を運営し続けます。

 「Sun」の物語ではこの「彷徨えるキャラバンの学校」よりも、ウランバートル郊外に作った寄宿学校を拠点とした「光復党」の支援による「農業支援プロジェクト」を、パールが見事に達成したコトを描きました(「勝負の2年目」)。

 これによってパールはモンゴル政府から大いに感謝されて、ロシアと中国のスパイがウヨウヨしていて危険なウランバートルでも安全が保証され、この恩恵は彼女の仕事を手伝うウイグル女性やロシア人亡命者達にも及びしました。

 今回は長くなったのでもう締めますが、「大草原の国際会議」にはパールが座っているだけで、そこは「とても平和的で昇華された」場となります。
 
 

 
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