真の動物福祉牧場を目指して

26. ミャンマーのモン族

前にこのブログで、モン族がスリランカから伝統仏教を東南アジアに伝えて、それが一大王朝の礎になったコトを紹介しました。

今でも伝統仏教は生活の中に生きており、中国や日本に渡った大衆仏教がほぼ死んでしまったのとは対照的です。
ちょっと言葉が過ぎましたが、ブッタが説いた教えは日本には僅かしか到達せず、禅宗などは「全く伝わらなかった」としているくらいなので、「伝統仏教」にはそれなりの重さがあると言えます。

私が通った東洋大学も「伝統仏教」を主に教えており、「大衆仏教」などは迷妄であるというスタンスを取る教授が体制を占めていました。
しかし私は、日本山妙法寺という「大衆仏教」のお寺とインドで縁を持ち、五年程も真剣に「日本の仏法」を修業したので、「伝統と革新」のバランスが大事だと思うに至っております。

「日本の仏法」とは即ち「南無妙法蓮華経」で、これは宮沢賢治もよく用いていた文学的なマントラ(真言)です。
これを太鼓のリズムに合わせて大声で唱えながら、アメリカ大陸を歩いて横断したりしましたが、その程度の修業ではまだまだこのマントラを心に刻み込むには至っておりません。

今回、「妙法」を120通りに解釈する試みにチャレンジするのは修業の延長と言え、千年前の天台大師に習っての創作です。

ミャンマーに話を戻しますと、ロヒンギャ問題やクーデターの経緯について以前にコラムで紹介した通り、暴力は「苦」を増長させるだけなコトを示しております。

ミャンマーの若者達は日本語熱が高く、おそらく世界一親日的な国と言えました。
それは軍人にも当てはまり、よく検問所で待たされてる時にお茶と菓子を奢ってくれ、旧日本軍とミャンマー軍の経がりについて語ってくれました。(高齢者は英語が堪能)... 早く平和な仏教国に戻るコトを祈ります。

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