事故が多く、学校での水素爆発の生徒実験はほとんど行なわれていません。教科書に紹介されているだけです。教員ももしものことを考えてやらない人が多いようです。しかし、以下のような方法ならば、まったく安全です。子どもたちに驚きと感動を通して教えたいと思います。私はずっとやってきました。
①試験管を固定し、うすい塩酸と亜鉛粒を入れます。
(ずん胴型である試験管でやること、口が細くなる形のビンのようなものや、フラスコなどは爆発の圧力が内部に働き破裂するので大変危険なので厳禁です。あくまで、口と底が同じ大きさのズンドウ型です。)
②試験管の口径より大きいゴム栓に水をつけ、試験管の口の上に軽く乗せます。
(水の表面張力だけで密封状態になり、発生しすぎたときに、パカパカと自然と排出されます。栓を入れて、閉めては絶対にいけません。ゴム栓がすっ飛ぶか試験管が破裂します。)
③怖がらずに火を近づけてからゴム栓をはずすと引火、爆発します。
④試験管の内側が曇り、水が生成されたことも分ります。
生徒たちは驚きと感動です。
「もっとやりたい!」のコールで、もう一時間やりました。
下の写真は、少し太め、大きめの試験管でやったものです。怖いくらい迫力が増しますよ。試験管ならば、ずん胴型なので安全です。これをやると子どもの本性から調子にのって他の容器でやりたがるので、危ないのでクールダウンさせてください。
※福島第一原発の建屋は水素爆発でした。この実験で納得です。