社会福祉を考える会 ユメこえ

北斗市を拠点に活動しています
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み~んなが嬉しい♪
大きな○マルを目指しています★

市民活動団体ユメこえ

ユメこえは、誰もが笑顔になれる!をテーマに活動しています。 ひとりひとりの笑顔がつながって、 大きな○マルになることを目指しています。 ユメをこえに出して見ることから、実現の一歩ははじまります。

**~ご案内~**

ユメこえでは、子育てママ、子ども、プレママ、親子が、参加できる親子レクを企画&運営しています。 障がいを持つ方も、そうでない方も、一緒に参加できるレクレーションを企画&運営しています。 また東日本大震災復興地へ募金をお届けしています。 詳しくは、このブログをご覧下さいね♪

ON HOME19

2010-08-04 17:35:00 | ON HOME
窓に入る日が傾きはじめた。

そろそろ、ここを出る時間。

手にしていた本を閉じる。

「メドはつきそうか?」

かける言葉に、目で返す。

どうも、つきそうにないらしい。

しかし、用意していた材料も、あとわずかとなり、

手を止めた。

「んー。今日はここで辞めます。」

不本意そうに言う。

うまくいかないことも、まれにはある。

他の人との違いは、その頻度と、継続して行うことで、

成功へ辿りつける確率をあげているということ。

まわりをひと通り片付けながら、これまでの経緯を思い出し、

成功への手段を考えている。

頭から離れない様子。

それが彼の目にはおかしくも見えた。

「夢中になると、他にはなんにも見えなくなるんだな。」

くすくすと笑う。

「あ。。。すみません、どうもクセらしいです。」

照れながら言う。

自分でも判っているのだけど、どうにも治らないらしい、

「いいんだ、ただ帰り道だけは気をつけてくれよ。」

考えながら歩いて、迷子にでもなりそうなくらいだった。

部屋を出る。

街頭の明かりが、ふたりの姿を照らす。

歩きつつも、まだ頭の中はいっぱいの様子。

彼よりも少し遅れている。

それを確認しながら歩く。

分かれ道。

ここからふたりは、それぞれの寮へ帰る。

「じゃ、気をつけて。」

「はい。」

ひとつお辞儀をして、ホームズは足を進めた。