うみべのまちで
文/ジョアン・シュウォーツ
絵/シドニー・スミス
訳/いわじょう よしひと
BL出版
小学校中学年~向け(6分)
うみべにすわる 少年
彼は 何を見つめているのだろう?
もちろん 海 だろうけど
彼が見つめているのは
おそらく 彼の 将来
おじいちゃんが そうだったように
とうさんが そうであるように
彼も そうなるであろう
時間ごとに変化する 輝く海 と 海のまち
その下にある くらい 炭鉱のトンネル
少年は 明るい日常から 暗いトンネルの世界へ
真摯に 見つめている
作者のあとがきによると
1950年代の
ケープ・ブレトン島(作者の出身地) や
世界のどこかの炭鉱の町の おはなし
作者の 彼らへの思いが
静かに 深く伝わってくる
集団の読み聞かせ 場の雰囲気による とは思うが
読み聞かせに かかわらず
子ども達に 伝えたい と思う絵本