トランプ米大統領と我が石破首相との会談がどうなったか、私はとても気になっていた。日本の行く末を案じてのことではない。
トランプといえば、その無茶ぶり発言と、型破り・びっくり発言で国際世論を呆れさせ、あるいはあっと驚かせるのが常の、超大国のリーダーである。
今回の日米首脳会談では、想定外のどんなトンデモ発言が飛びだしたのか、私は野次馬的な興味からわくわくと首を長くしていた。
会談は日本時間の2月8日未明に行われる、ということだった。
その日の朝、私は会談の結果を早く知りたくて、朝食をとるとさっそくネットのニュース記事に向かった。
だが、どの記事も「想定外のトンデモ」が起こったとは書いていなかった。「想定外のトンデモ」を期待していた私には、「想定外のトンデモ」が起こらなかったことそれ自体が「想定外のトンデモ」であり、期待がはずれて、まるで肩透かしを食らった感じだった。
こうした事の成り行きは、我が日本政府がトランプ対策の一環として、その「傾向と対策」を綿密におこなった結果に違いない。どうすればこの傍若無人な頑固爺さんの、その型破りな「無茶ぶり発言」を封じられるのか、そのあたりを政府職員が一丸になって入念に検討したのだろう。
日本政府が出した答えは、会談のあとすぐに出された共同声明がよく示している。
日本は「トランプがCEOに就任したアメリカ株式会社」のよき顧客(クライアント)だということ、このことを知ってもらえばよい。
日米両首脳の共同声明には、日本が「アメリカ株式会社」に1兆ドル規模の投資を行うこと、米国産のLNG(液化天然ガス)を大量に買い付け、これを輸入することなどが謳われた。
対日貿易赤字を解消するため、トランプは今後、日本製品に高率の関税をかけるのではないか、との予測がある一方、米国産LNGの大量輸入で、アメリカの対日貿易赤字はほぼ解消するはずだ、との見方もある。
トランプといえば、その無茶ぶり発言と、型破り・びっくり発言で国際世論を呆れさせ、あるいはあっと驚かせるのが常の、超大国のリーダーである。
今回の日米首脳会談では、想定外のどんなトンデモ発言が飛びだしたのか、私は野次馬的な興味からわくわくと首を長くしていた。
会談は日本時間の2月8日未明に行われる、ということだった。
その日の朝、私は会談の結果を早く知りたくて、朝食をとるとさっそくネットのニュース記事に向かった。
だが、どの記事も「想定外のトンデモ」が起こったとは書いていなかった。「想定外のトンデモ」を期待していた私には、「想定外のトンデモ」が起こらなかったことそれ自体が「想定外のトンデモ」であり、期待がはずれて、まるで肩透かしを食らった感じだった。
こうした事の成り行きは、我が日本政府がトランプ対策の一環として、その「傾向と対策」を綿密におこなった結果に違いない。どうすればこの傍若無人な頑固爺さんの、その型破りな「無茶ぶり発言」を封じられるのか、そのあたりを政府職員が一丸になって入念に検討したのだろう。
日本政府が出した答えは、会談のあとすぐに出された共同声明がよく示している。
日本は「トランプがCEOに就任したアメリカ株式会社」のよき顧客(クライアント)だということ、このことを知ってもらえばよい。
日米両首脳の共同声明には、日本が「アメリカ株式会社」に1兆ドル規模の投資を行うこと、米国産のLNG(液化天然ガス)を大量に買い付け、これを輸入することなどが謳われた。
対日貿易赤字を解消するため、トランプは今後、日本製品に高率の関税をかけるのではないか、との予測がある一方、米国産LNGの大量輸入で、アメリカの対日貿易赤字はほぼ解消するはずだ、との見方もある。
我が日本政府はそのあたりまでよく検討したようだ。
石破さん、なかなかやるじゃないか、と言いたいところだが、きょうの朝日新聞によれば、トランプ大統領は「米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムに対し、25%の関税をかける」と表明した。日本製の鉄鋼・アルミニウム製品も課税の対象になる可能性があるという。
ああ、意外や意外、想定外のトンデモ発言はこんなところにあったのか、ということである。