ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

プーチンのその後は

2022-10-22 09:30:04 | 日記
退院してからというもの、私の身辺にはとりたてて記すべきことがない。トイレで用を足すときなど、ぎこちなさというか、やりづらさを痛感するようになったぐらいだろうか。けれどもこれは加齢の他に、左脚の大腿骨を骨折し、手術でそのあたりの腱を切断したのだから、運命のようにどうしようもないことなのだ。

身辺に記すべきことがないときは、勢い世間を騒がせている話題に目を向けることになる。思わぬ大怪我で入院に至る前、私が関心を寄せていたのはロシア−ウクライナ問題だった。入院したため、記事をアップできなくなるその直前のブログで、私は次のように書いた。たとえプーチンのロシアがこの「戦争」に勝ったとしても、この独裁者はウクライナを長期的に支配することはできないだろう、と。アメリカの政治哲学者・メリアムが唱えた「クレデンダ」の学説は、そのあたりの事情の恰好の説明になっているように私には思えた。

あれから4ヶ月半がたった今、プーチンは明らかに更なる苦境に立たされている。プーチンはこの戦争に勝てないばかりか、ウクライナ軍の苛烈な反攻にてこずり、なすすべもなく撤退を余儀なくされている。それだけではない。ロシア国内でも独裁者・プーチンに対する反発が強まり、プーチンの失脚説まで出はじめている現状がある。ロシアの元外交官だった人物は、この独裁者が失脚した後のロシアに言及し、内戦や国家分裂といった混乱が起こるに違いない、と述べている(ロイター10月18日)。

ロシアがどうなろうが、私にはどうでもいいことであり、むしろウクライナ側の行く末が気にかかる。しかしウクライナもそれを支援する米欧諸国も、さまざまな思惑が入り乱れ、ちっぽけな私の頭ではとてもフォローしきれそうにない。なによりもウクライナの大統領ゼレンスキーが、途方もない食わせ者のように私には思えるのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする