現代のサイバー空間では、情報は瞬時に広まりやすい。正しい情報であれ、誤った情報であれ、デマの類であれ、真偽不明の情報が入り乱れて飛び交うのが、ネット上のサイバー空間である。その中で、それが真なる情報か、それとも偽なる情報か、フェイクでないのかどうか、等を見極めるには、どうしたらよいのか。
朝日新聞によれば、このほどツイッターへの投稿に、匿名で「誤解を招く」と指摘できる機能が日本語版に導入されたという。ツイッター側は、誤情報かどうかを判定する機能とはしていないが、先行導入された米国では、これを「ファクトチェック」と捉える見方もある。この機能は、誤情報を減らすことにつながるのかどうか。
う〜む、これは面白い問題提起である。あれこれ珍説を垂れるには、うってつけの問題ではないか。きょうはひとつこれをネタにすることにしよう、ーーけさスマホで朝日新聞の「紙面ビューアー」を眺めながら、私はそう思ったのである。
本題に入ろう。きょう私のメールボックスに届いた「日刊ゲンダイ」のメルマガには、「自民党女性局のフランス研修旅行の観光気分の写真に『赤坂自民亭』を思い出した」とタイトルが掲げられていた。
「赤坂自民亭」とは、「赤坂にある衆院議員宿舎の宴会ができる部屋」の謂である。このタイトルには、「自民党女性局の面々は、フランスへの研修旅行と銘打ちながら、その実は観光気分で、毎夜、宴会に現(うつつ)を抜かしている」というセンセーショナルな主張が込められている。
さて、このタイトルは情報として見た場合、フェイクなのかどうか、誤情報なのかどうか。
自民党のシンパからすれば、この情報は悪意のある誤情報以外の何ものでもなく、「自民たたき」の一環にほかならない。
一方、非自民、あるいは野党のシンパからすれば、この情報は真相をあばく真正な報道であり、「禿同!」(もはや死語だが、「激しく同意!」の意味)と拍手を送りたくなるだろう。
このように、情報に対する真偽の評価は政治的な立場によって異なり、普遍的に(=どの立場からも)真と判断される情報は存在しない。件(くだん)のタイトルがツイッターに投稿されたら、自民のシンパは「誤解を招く」とコメントを付けたくなることだろう。
情報にはいろいろな情報がある。けさの朝日新聞は、2016年の熊本地震の際、「動物園からライオンが放たれた」という情報がネットで拡散されたケースを典型的な事例として取り上げている。
これは明らかなデマだったが、では、この種の情報をデマとして多くの人々に知らしめるにはどうすればよいのか。「誤解を招く」というツイッターに新しく加えられた機能は、この種のデマの拡散を防止するのにどこまで役立つのか。
けさの朝日新聞を読んで、私は、ツイッターの「誤解を招く」機能ではデマの拡散を防止するのは難しいのではないか、という印象を持った。
う〜む。女心と秋の空。女心を読み解くのは難しいが、ネット上の情報の真偽を見極めるのは、それ以上に難しい。
朝日新聞によれば、このほどツイッターへの投稿に、匿名で「誤解を招く」と指摘できる機能が日本語版に導入されたという。ツイッター側は、誤情報かどうかを判定する機能とはしていないが、先行導入された米国では、これを「ファクトチェック」と捉える見方もある。この機能は、誤情報を減らすことにつながるのかどうか。
う〜む、これは面白い問題提起である。あれこれ珍説を垂れるには、うってつけの問題ではないか。きょうはひとつこれをネタにすることにしよう、ーーけさスマホで朝日新聞の「紙面ビューアー」を眺めながら、私はそう思ったのである。
本題に入ろう。きょう私のメールボックスに届いた「日刊ゲンダイ」のメルマガには、「自民党女性局のフランス研修旅行の観光気分の写真に『赤坂自民亭』を思い出した」とタイトルが掲げられていた。
「赤坂自民亭」とは、「赤坂にある衆院議員宿舎の宴会ができる部屋」の謂である。このタイトルには、「自民党女性局の面々は、フランスへの研修旅行と銘打ちながら、その実は観光気分で、毎夜、宴会に現(うつつ)を抜かしている」というセンセーショナルな主張が込められている。
さて、このタイトルは情報として見た場合、フェイクなのかどうか、誤情報なのかどうか。
自民党のシンパからすれば、この情報は悪意のある誤情報以外の何ものでもなく、「自民たたき」の一環にほかならない。
一方、非自民、あるいは野党のシンパからすれば、この情報は真相をあばく真正な報道であり、「禿同!」(もはや死語だが、「激しく同意!」の意味)と拍手を送りたくなるだろう。
このように、情報に対する真偽の評価は政治的な立場によって異なり、普遍的に(=どの立場からも)真と判断される情報は存在しない。件(くだん)のタイトルがツイッターに投稿されたら、自民のシンパは「誤解を招く」とコメントを付けたくなることだろう。
情報にはいろいろな情報がある。けさの朝日新聞は、2016年の熊本地震の際、「動物園からライオンが放たれた」という情報がネットで拡散されたケースを典型的な事例として取り上げている。
これは明らかなデマだったが、では、この種の情報をデマとして多くの人々に知らしめるにはどうすればよいのか。「誤解を招く」というツイッターに新しく加えられた機能は、この種のデマの拡散を防止するのにどこまで役立つのか。
けさの朝日新聞を読んで、私は、ツイッターの「誤解を招く」機能ではデマの拡散を防止するのは難しいのではないか、という印象を持った。
う〜む。女心と秋の空。女心を読み解くのは難しいが、ネット上の情報の真偽を見極めるのは、それ以上に難しい。