ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

日本の将来 その暗と明

2023-12-10 11:09:58 | 日記
岸田首相が安倍派の「5人組」を切った。


トカゲのしっぽ切りではない。「5人組」の面々は政権の中枢にいた人たちである。中枢を切ることは、むしろ切腹を意味する。


岸田政権が切腹して、自ら死につつある姿を見て、(しつこく「岸田おろし」のキャンペーンを張っていた)朝日新聞も、さぞ満足したことだろう。
気のせいか、朝日の「岸田たたき」の論調も幾分和らいだようにみえるが、調子にのってこれ以上「岸田たたき」砲を撃ち続ければ、死者に鞭打つ結果となり、この新聞の印象はガタ落ちするだろう。


これまでの経緯をふり返って、ふと思いついたことがある。岸田首相を追い落とすべく、朝日に「岸田氏が政調会長時代、教団関係者と面談していた」との報(砲)をリークしたのは、安倍派「5人組」のだれかではないか。
東京地検が安倍派による「パー兼疑惑」で動いていることを察知したこの「だれか」は、地検の捜査を止めさせるよう、岸田首相に迫ったのかもしれない。
だが(度胸のない)岸田首相は、この件に関して「指揮権」を発動することができなかった。そのためこの「だれか」は、自己保身をはかり、岸田政権をつぶしにかかったのではないか。


ともあれ、私はこのネタにはもう飽き飽きした。「閉じた」暗い話題から目を転じ、久々に、もっと「開かれた」明るい話題を取り上げたい。きょうの朝日新聞では、次のような見出しが目にとまった。


脱炭素へ、走るUAE 再エネ・水素…『次の覇権』狙う 産油国に温度差 COP28


UAE(アラブ首長国連合)といえば、世界有数の産油国である。COP28では「化石燃料の段階的廃止」がメインテーマになったが、こうした「脱炭素」の動向は、産油国にすれば自国の根幹を揺るがす困った事態だろう。


ところがUAEは、「国の戦略として2030年までに再エネ(再生エネルギー)を3倍にし、50年までに温室効果ガスの排出実質をゼロにすることも目指している」のだという。


ええ?どうして?と私は訝(いぶか)ったが、記事によれば、UAEは「化石燃料の次のエネルギー産出国家として覇者になろうとしている」のだという。UAEは「次に注目されている技術への投資も欠かさない。化石燃料の代替として期待される水素製造にも力を入れる」と記事は書いている。


この記事を読んで思ったのだが、「次の(新)エネルギー」を製造する技術の開発なら、日本だってできるのではないか。「化石燃料の代替として期待される水素の製造」だって可能なはずだ。
日本が世界有数の「産油国」ならぬ「エネ」になることも夢ではない。そう思った天邪鬼爺である。


コメント
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