和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:140日目 仁者は其の言や訒ぶ


仁者は其の言や(しの)ぶ


「司馬牛 仁を問う。子 曰(のたま)わく、仁者は其の言やぶ。曰(い)わく、その言や訒ぶ、斯れ之を仁と謂うか。子 曰(のたま)わく、之を為すこと難し。之を言うに訒ぶ無きを得んや。」


■その意味は?

司馬牛が仁の意義について尋ね、孔子(先生)が答えれられた。
『仁者は言葉を慎んで控え目にする。』

司馬牛は驚いて言った。
『言葉を慎んで控え目にすることぐらいで仁者と言えるのですか。』

孔子(先生)が答えられた。
『言ったことを実行するのは甚だ難しい。そこで仁者は言葉を控え目にしないでいられないのだ。』

(「論語」一日一言より)

※司馬牛はおしゃべり好きだったらしい。


■感想

〔私の場合〕知識を詰め込むことに執着するあまり、その知識を世に伝えようとすれば、出しゃばりがちな傾向へと進むことがある。そんな時はこの句を思い出し、己を持することを心掛けよう。


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